入札ドラフト 2005年2月19日
ドラフト制度について、ソフトバンクが高校生ドラフトと大学生・社会人ドラフトを分ける案を出してきた。この制度にすることで変わるとすると、もし高校生ドラフトと大学生・社会人ドラフトを完全に分ける制度であると、1つの球団がその年のNO1高校生とNO1大学生を獲る事が可能になるという事である。ただしこの制度に意味はあるのだろうか。指名順を両ドラフト共上位球団からとすると、1位の球団がそのNO1高校生、NO1大学生を指名できる。下位球団からだとその球団がその2人を指名する。高校生ドラフトを上位から、大学社会人ドラフトを下位から、とするとお互いにTOP選手を指名できるかもしれないが、それならば1回のドラフトで上位下位のウエーバーで良いのではないかと思う。どちらにしても制度が複雑になるだけだと思うがどうだろうか。
高校生を上位から、大学社会人を下位からとすると、どうなるだろう。昨年の候補者でシミュレーションしてみる。(下位球団は高校生に指名拒否される可能性もあるから上位球団からとする)
高校生ドラフト(上位から→2位は逆)
|
GE |
D |
L |
YS |
H |
G |
F |
T |
M |
C |
BW |
YB |
1位 |
ダルビッシュ |
江川 |
涌井 |
高橋徹 |
中西 |
木村 |
真壁 |
市川 |
木興 |
丸木 |
- |
石川 |
2位 |
- |
- |
星 |
丸山 |
定岡 |
東野 |
鵜久森 |
大橋 |
- |
金城 |
- |
橋本 |
大学社会人(下位から→2位は逆)
|
YB |
BW |
C |
M |
T |
F |
G |
H |
YS |
L |
D |
GE |
1位 |
一場 |
那須野 |
野間口 |
久保 |
染田 |
樋口 |
三木 |
手嶌 |
田中 |
山岸 |
中田 |
能見 |
2位 |
藤田 |
金子 |
森 |
竹原 |
岡崎 |
橋本 |
亀井 |
高橋 |
松岡 |
片岡 |
川井 |
渡辺 |
となる獲得選手は次の通りとなる。
|
YB |
BW |
C |
M |
T |
F |
G |
H |
YS |
L |
D |
GE |
|
一場
藤田
石川
橋本 |
那須野
金子 |
野間口
森
丸木
金城 |
久保
竹原
木興 |
染田
岡崎
市川
大橋 |
樋口
橋本
真壁
鵜久森 |
三木
亀井
木村
東野 |
手嶌
高橋
中西
定岡 |
田中
松岡
高橋徹
丸山 |
山岸
片岡
涌井
星 |
中田
川井
江川 |
能見
渡辺
ダルビッシュ |
となるが、これは高校生、大学、社会人のドラフトを1回で完全ウエーバーでやってもこれに近い結果となったと思う。年によっては高校生の当たり年、大学社会人の当たり年というものがあり、それによっては戦力が傾く可能性もある。
こんなドラフト制度はどうだろう?
ドラフトをゲーム的なものにして、「戦力の均衡」と「契約金の抑制」のほか、「ドラフトでの上位下位の指名順の不平等をなくす」やり方として次のようなドラフトはどうだろう?
・各球団の持ちポイントを100ポイントとする。FA獲得の場合、移籍元球団に30ポイントを譲渡する。
・そのポイントを各選手に割り振ってもっとも高いポイントの球団に交渉権が確定する(同一ポイントの場合くじ引き)
というのはどうだろう。
例として
オリックスの選手を読売がFAで獲得したする。
各球団の持ちポイントは
|
YB |
BW |
C |
M |
T |
F |
G |
H |
YS |
L |
D |
GE |
|
100 |
130 |
100 |
100 |
100 |
100 |
70 |
100 |
100 |
100 |
100 |
100 |
各球団は次のように入札する。(同一ポイントの時は下位球団優先とした場合)
|
YB |
BW |
C |
M |
T |
F |
G |
H |
YS |
L |
D |
GE |
1 |
一場70
染田20
藤田7
岸本3
石川0
・・・ |
一場101
久保10
金子9
光原5
森4
町1
|
佐藤80
森20
丸木0
金城0
・・・ |
久保60
手嶌39
竹原1
・・・ |
一場90
岡崎9
能見1
・・・
|
ダルビッシュ80
橋本10
マイケル10
・・・ |
野間口60
三木15
亀井5
木村0
・・・ |
那須野80
江川17
涌井1
高橋徹1
中西1 |
田中50
松岡30
高橋徹20 |
樋口80
江川20
涌井0
・・・ |
那須野80
中田10
川井10
・・・ |
渡辺20
中田20
染田20
三木20
藤田15
能見3
大広1
西谷1 |
結果 |
染田
岸本
石川 |
一場
金子
光原
町 |
佐藤
森
丸木
金城 |
久保
手嶌
竹原 |
岡崎 |
ダルビッシュ
橋本
マイケル |
野間口
亀井
木村 |
那須野
涌井
中西 |
田中
松岡
高橋徹 |
樋口
江川 |
川井 |
渡辺
三木
中田
藤田
能見
大広
西谷 |
残り
ポイ
ント |
77 |
14 |
0 |
0 |
91 |
0 |
0 |
18 |
0 |
0 |
90 |
40 |
結果を見ると上記のようになる。この場合一場を最初からオリックスが指名すると事前にアピールすれば、他球団は指名を回避しただろう。101点以上をつける時は、事前に公表するようにすれば良い。また東北楽天GEのように、多くの選手にポイントを割り振ることで三木を獲得し、染田も獲得可能だった。
結果的に残りポイントが0の球団はうまく獲得できたということになるだろう。
残りポイントは指名されなかった選手の中から再度指名を行っても良いし、または残りのポイントを翌年に繰越、または2軍選手ドラフトのポイントにする、などにしても良いかもしれない。または、1回の指名を5人までとし、2回目の指名のポイントとしても良いかもしれない。
指名をする側としては、非常に難しい所だが、これであればポイントをつけられた選手も納得するのではないだろうか?
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