本人交流活動のボランティアスタッフ募集のお願い

 この会は「高機能自閉症」や「アスペルガー障害」と診断された子どもを持つ親を中心 として結成された親の会です。
私たちの子どもは言葉もはっきりと喋ることもでき、一見理屈っぽくて物知りのような感じがすることも稀にありますが、自閉症特有の対人関係の困難さを持っており、通常の学校や職場など社会生活の中では_うまくいく体験を持つことが少ないのが現状です。また、興味や関心にも偏りがありある部分ではとても物知りだったり、こだわったりすることが、彼らの能力の発揮を助けることもありますが、対人的なコミュニケーションがうまくいかないために、関わる相手側が彼らの気持ちを推測しようとしなければ、「楽しさ を共有する」ような体験ができず、なかなか円滑なコミュニケーションをとることができません。ですから、学校場面では、からかいやいじめの対象になりやすく、それが原因で不登校になる場合も少なくありません。また、青年期には職場の人間関係でつまずいたり、仕事が長続きしないなどの問題が見られ、一人で悩みを抱えこんでしまい、ひきこもりに陥ったり軽いうつ状態となる場合があります。
 私たち親の会では、月に1回「本人活動」と称して、同じような課題を持った仲間たちとのふれあいや、彼らの思いを理解してくれるボランティアの皆さんとのふれあいの場を作っています.彼らは自分の思いを少しでもわかってくれたり、共感してくれるような体験、或いは安心して居られる居場所を求めています。
そのためには子どもや青年たちの気持ちを理解してくれる人の存在が必要です。子どもたち同士の間を取り持ったり、本人が本当に言いたい気持ちを代弁してくれるような「理解者」が必要です。既に多くの社会人の方や大学院生・大学生・専門学校生の方々が60名ばかり関わってくれていますが、改めてボランティアスタッフの募集と登録を行うことにしました。活動はだいたい、月1回程度で、土曜日に開催されることが多いです。 これを機会に是非私たちと一緒に子供たちを支えていただけるボランティアになってみませんか?


どんな活動をするのか?

小学校1年〜3年生までの低学年グループ、小学校4年〜6年の中高学年グループ、中学生グループ、高校生以上青年グループの4つの年令別のグループに分かれて、グループ毎に活動をおこないます。
ボランティアの皆さんとの1対1のおつきあいを軸にしながら、各年代の本人交流活動のグループリーダーの方の指示で様々な活動を行います。


ボランテイアスタッフとして参加する条件

年齢・性別・学生か社会人か等は問いません。幅広い方の参加をお待ちしています。
しかし、皆さんにもご都合があるかとは存じますが、ある程度連続して関わりを継続してくださることを会としては期待します。担当のお兄さんやお姉さんと過ごす時間を子どもたちはとても楽しみにしています。基本的には月に1度の出会いの場ということになるので、そのあたりをご理解の上、ボランティア登録をしてください。
また、「高機能自閉症」や「アスペルガー障害」についての理解や具体的な支援方法に関する研修や講演会等に参加して、さらに深く子どもたちを理解していきたいという意欲のある方を期待しています。皆さんがボランティアスタッフとして関わっていただくことを通して、彼らの特徴やちょっとした配慮の仕方を理解していただきたいと思っております。子どもたちの多くは普通学級や特別支援学級に所属しています。
将来、教育や保育、或いは子どもの療育に携わって行こうという方には、きっと得るものが大きいと思います。


子どもや青年たちとうまくつきあえるかどうか不安な方へ

私たち親でさえも、うまくつきあっているかなと思っていてもうまくいかないことが多いのです。
だから、安心して、ゆったりおつきあいをしてください。きっと、そのような姿勢の方には子どもたちは少しずつ信頼を寄せていくでしょう。
会には本人活動や親の活動を支援してくれる専門家(ディレクター)が札幌・旭川の各支部におります。
また、各年令別のグループにはそのグループを支援してくれる経験豊かなボランティアリーダーがいます。
1対1の担当制を取りますが、決して一人で問題を背負い込むのではなく、スタッフみんなでサポートしながら活動できるようにしていきたいと思います。

発達支援ボランティアの募集案内
高機能自閉症・アスペルガー障害の子どもたち・青年たちの
          「仲間作り」をお手伝いしてくれませんか?