BOOK GUIDE
「ぼくのアスペルガー症候群」
〜もっと知ってよぼくらのことを〜 
  ケネス・ホール:著  東京書籍 定価本体1300円(税別) 
☆アスペルガー症候群と診断された10歳の男の子が書いています。子どもにも読みやすく本人にもお勧めの本です。

「光とともに・・・」〜自閉症児を抱えて〜 1・2・3・4 巻
  戸部けいこ:著  秋田書店 1冊 定価本体 760円(税別))

☆自閉症の子どもを持つ母親の立場からのストーリーです。主人公の光君の顔が可愛らしくとても、親しみやすいです。またストーリーの中で
自閉症の特徴がよく表れていて学校の先生や幼稚園の先生に、理解をしてもらうのに役立つ本です。まだ、続きがでるので、この先どうなるの
か楽しみです。

「社会性とコミュニケーションを育てる自閉症療育」
  Kathleen Ann Quill編 安達 潤・内田彰夫・笹野京子訳  松柏社 定価本体 4000円(税別)
☆この本には、自閉症児者のコミュニケーションや社会化をいかに図るかについて具体的に書かれています。第9章では、学校、クラス、家庭、
地域社会のなかの様々な困難な場面での自己コントロール力をつけ、社会性スキルを獲得するために「社会的ストーリー」を紹介しています。
その作り方や具体例についても詳しく書かれてありますので、ぜひ困る場面を取り上げ、その状況を整理して社会的ストーリーを作成しましょう。
そのストーリーは、本人が困る場面において、助けとなるでしょう。

「自閉症スペクトル 親と専門家のためのガイドブック」
  ローナ・ウィング著 久保紘章・佐々木正美・清水康夫監訳  東京書籍 定価本体 2400円(税別)
☆この本の著者は、自閉症児の親として、研究者として、自閉症の研究の第一人者です。 障害を最小限にして、潜在的な能力やスキルを最大
限に発揮できるように、療育環境や 日課のプログラムを作るために、理論編と支援方法についてわかりやすく書かれています。特に第十章
「不適切な行動を少なくすること」は、日々本人の常同行動やこだわりが不適切な場面に現れる場合の対処法として大変参考になるでしょう。

「高機能自閉症 アスペルガー症候群入門 〜正しい理解と対応のために〜」
  内山登紀夫・水野 薫・吉田友子編  中央法規 2.000円(税別)
☆高機能自閉症やアスペルガー症候群は、周囲から正しく理解されずに誤解を受けやすい障害です。そのため、本書では、正しい知識と
具体的な援助の方法を発達障害専門家と教師が執筆しています。家庭教育の具体的援助の方法や学校での援助のあり方については、
親や教師にとって大変参考になることでしょう。担任の先生にも薦めたい本です。

「自閉症 成人期にむけての準備 」〜能力の高い自閉症の人を中心に〜
  パトリシア・ハウリン著  久保紘章・谷口政隆・鈴木正子監訳  ぶどう社 定価本体 2700円(税別)
☆成人期にむけて小さい時期から準備しておくが必要と強調しています。
 <コミュニケーション><社会性><こだわり>の三つの障害からとらえ、具体的なエピソードを紹介しています。イギリスの自閉症の
人たちの状況もわかります。

「アスペルガー症候群とパニックへの対処法」
  ブレンダ・スミス・マイルズ&ジャック・サウスウイック著  冨田真紀 監訳  萩原拓・嶋垣ナオミ 訳 
  東京書籍 定価本体 1800円(税別)
☆学校あるいは家庭で時として起こるパニックを中心に、その原因の探り方と対処法を著者らの経験の蓄積をもとに教育の立場から
まとめています。

「さあ、どうやって お金を稼ごう?」 準備編
  〜LD.ADHDの人のための将来設計ガイド
  ディル・S・ブラウン著  ニキ、リンコ訳  花風社 定価本体 1600円(税別)
☆アスペルガー障害を持つニキ・リンコさんが訳した本です。LD.ADHDの人たちだけでなく、私たちの子どもにも役立つ1冊だと思います。
当たり前のことを省略せずに書いてあります。

「マイソーシャルストーリーブック」       
  キャロル・グレイ  アビー・リー・ホワイト  編著  安達 潤 監訳 安達 潤・柏木 諒 訳  
  スペクトラム出版社 定価1900円+税
☆ソーシャルストーリーの開発者であるキャロル・グレイらによる幼児・学童向けストーリーのお手本が詰まった1冊です。
たくさんのイラストを使い、自閉症の子供たちに分かるように世の中のことを教えられる本です。

「自閉症者からの紹介状」       
〜色と形と言葉に映した私の世界〜
  絵・文:月文 瞭    解説:安達 潤、 長沼 陸雄
  明石書店  定価1500円+税
☆みずからの「自閉症世界」を絵と言葉で伝えるオールカラーの詩画集。
表情が読み取れない、現在と過去が入り乱れる、「こだわり」に選ばれてしまう、独特な感覚世界・・・
この本は「普通」と呼ばれる人たちへの“常識”への問いかけです。