弊社は70年もの間、電気半田こて、こて先などを製造しており、その概略を社歴のページに写真を添えてご紹介いたしました。ここでは別な観点から、弊社の企業理念を申し述べさせてもらいます。それにしても随分と時代は変わったものだと感じております。戦後、それまで家電などの電気製品は真空管がもっぱら使われておりましたが、トランジスターが発明され実用化されると、それまでの大きく重たい電気製品は革命的に小型軽量化されました。消費電力も飛躍的に軽減されたことで、携帯可能なラジオやテレビなどが次々と商品化されました。このような技術革新がわたしたちの生活を便利で快適なものにいたしました。弊社も、いわゆる高度経成長のその波に乗り、国内ばかりか、台湾にも合弁工場を設立するほど発展を遂げました。その後もバブル経済という追い風により、潤沢な資金を元に弊社もマネーゲームに踊った時期がありました。不要な土地、建物を買い求め、教育産業にも多大な資金を投入し、またヨーロッパから雑貨など輸入し気取った店舗などを構えました。そして、バブル経済崩壊・・・。弊社の経営も打って変わって苦戦を強いられるようになりました。さて、そのような経験を通じて、反省するに、やはり本業をしっかりと営むことが何よりも肝要で、堅実な企業になる王道であると学んだ次第です。随分と多く月謝を払ったものだと、ずっと苦い思い出をかみ締めておりました。この貴重な(?)経験を無駄にしないようにと弊社もかつて電気半田こてメーカーとして国内最大規模誇っていた企業に復活しようと10年間の長期プロジェクトを2007年から推し進めることといたしました。また、少子高齢化の時代を見据え、平成12年よりドイツから輸入している介護入浴用品の日本普及にもさらに力を入れる所存です。また、安全神話が次々と崩れ去る日本社会に、欧米ではすでに個人情報保護、財産を守るのに極めて有効な商品として広く使われている環境にやさしいハイテク防犯ポリ袋を広く広めたいと考えております。このように話すと、理念というよりビジネス展望を述べているのではないかと誤解されそうなので申し上げると、電気半田こて事業では、弊社は鉛フリー対策を徹底させる。新規ビジネスではISO9001に適合したドイツ企業とだけ取引をするなど、環境や健康などに最善、細心の対策と払うことを最優先する。つまり目先だけの利益や合理性などより、いかにヒューマニズムある企業となる理念をもった企業にならないと21世紀は生き残れないということを自身に言い聞かせそれを実践してゆく決意をもって進んでまいります。よろしくお願い申し上げます。
ダイヤ電機(株)初代社長 加藤竹二と妻クリ子(経理として勤続)の晩年 昭和60年頃 <共に故人>
創業時の初代社長 昭和30年頃
電気半田こて最大手 時代の初代社長
電気半田こてに囲まれ生まれ育った二代目社長加藤卓郎 (10歳当時)
ドイツの弊社事務所に汽車で向かう加藤社長
視線の先は常に冒険とロマンスを見つめている
慶応大学マンドリンクラブで
活躍している当時の初代社長 加藤竹二
ダイヤ電機株式会社 代表取締役 加藤卓郎
ダイヤ電機株式会社初代 社長加藤竹二の座右の銘