はじめて「発売日当日」に購入したキット。箱絵のカッコよさで即買いです。いやはや、クネクネとよく動くフレームだなやあ。


【 北海道は亜寒帯なのだ。 】

このキットは2005年の暮れから2006年明けにかけて作りました。いや、まあいつ作ろうが関係ないっちゃあ関係ないんですが、この時期に北海道でプラモデル作るのって、なかなか気を使う場面が多いかもしれません。本州で例えるなら梅雨時に相当するのかも。聞くところによると、塗装時の湿気対策は本当に大変そうですよね。
で、わが北海道の冬、(といっても、北海道に住む皆さんすべてが感じるわけではありません。)こちらでは何が問題になってくるかといいますと、第一に「寒さ」、第二に「日照条件」なんですよね。まさに今回のMk-2、そういった意外な壁にぶち当たった感が大有りの製作となってしまいました。


【 全身スジボリングに挑戦 】

思うに、MGシリーズ、(とくにガンダムもの)もここまで完成されてしまうともはやいじるところ無いじゃないですか。いやむしろ、フレームの複雑度から言ってもいじるのが怖くて怖くて。しょうがないんで今回は、思い切った全身へのスジ彫りを敢行してみました。それと、薄めのプラバンを貼ることで、凸ディテールアップもところどころやっています。なお、管理人がプラバンを貼るときはカットしたときのエッジを丸めます。本体となじむと思うからです。

頭くっつけました。頭にもスジ彫りを可能な限り彫ったりました。小さい上に曲面でできているため、固定がとても重要です。ストーブが点いているとはいえ、真冬の寒い部屋、細かい作業で指先がかじかみます。アンテナシャープ化。耳あたりにメタルビーズでディテールアップです。いやしかし、ブロックごとに塗装、スジ彫りまでしたのちに組み立てていくとは、最近アブノーマルな作り方の daimon2511 でした。


はい、今度は肩と腕をくっつけましたが、そろそろ精神的にもスジ彫りに限界を感じてきました。いや、寒さのせいではなく、面倒!ということです。ちなみに先ほど「指先がかじかむ」と書きましたが、ストーブがあるにはあるんで、いくらでも暖かくはできるのです。ただ、この当時自分の部屋には「煙突無しの石油ストーブ」しかなくてですね、スジ彫りに熱中してそんなのを密室で長時間点けていたら、いつかアムロの父ちゃんみたいに酸素欠乏症(ちょっと違う?)になっちまうわけです。さらにそこ持ってきて塗装なんかしようものなら、どっかのコロニーで毒ガス入れられるみたいなもんですよ。あ、そうそう、この、肩の前面に貼った[A.E.U.G.]のプレート、なかなか好評でしたね。感謝であります。






ちなみに窓の外はこんな感じでした。寒そうでしょ?現在暑い地域に住まれている皆様、ひと時の清涼をお楽しみください。
・・・と、製作記にガンプラ以外の写真を入れてみる新しい試み。
清涼なんてもんじゃないなこりゃ。



足の外側面と、内側面。今思うに、太もも前面のスジ彫りデザインがイマイチだったなあ。ふくらはぎ(スカートアーマーにも有り)に見える「マイナスモールド」は私 daimon のオリジナルアイデア!といっても、3ミリ径のピンバイスで穴を開け、中にプラ棒の細いのを忍ばせたのみですが・・・にしても、ホントよくできたフレームです。おのおのの装甲が独自に動くおかげでツッパリも干渉もなく、グニ〜とばかりに足が屈曲します。アンタ、すげーよ。



背部。少しフカンからの撮影で短足に写っています。Mk-2、このバックパック装着すると一気に上半身がゴツくなりますね。バックパックのグラデーションは少々きつめですが階調柔らかく塗れたので気に入っています。



【 第2の壁、日照条件 】

もうひとつ、今回の製作で苦しんだことというのはですね、冬の北海道、日中でも強い太陽が出ている時間が極端に少ないことなんですよ。たとえ晴れている日でも、窓から燦燦とした光が入らない。中学理科で習うところの、「南中高度が低い」ってやつですか・・・

とにかく、機材が十分に揃っているお宅ならともかく、いつも半分は太陽光の力を借りて写真撮影している管理人にとって、これは大問題なわけですよ。それはまるで、キカイダー01が夜になると超弱くなっちゃうのとおんなじです。

正直、今回ほど完成品の撮影に困ったことはありませんでした。




【 感想 】

いままで、模型誌でスジ彫りがグリグリ彫られている作例見るたびに、「ほ〜、すげえ〜」と唸っちょりましたが、実際自分も真似てみるとやっぱこりゃ大変な仕事なんだなっちゅうのがよく分かります。その証拠に、今回のmk-2にしても、最初のほうに作り気合の入っていた上半身こそマメマメしく繊細に彫っていますが、下半身はわりと対照的だったり。まとめるに、この手のスジ彫り作例は、1に粘り、2に粘り、3、4、が無くて5に納豆!といったところでしょうか(?)ま、管理人、大事なのは「粘り」ということを言いたいのですが、とにかく、粘れず焦ったら最後、線がはみ出しちゃうので危険である、ということだけは間違いなく言えそうです。ひとたびはみ出したら大変。リカバリーにゃ結構手間かかりますから。技術的にはどうでしょう、何の道具で彫るのか?どの角度で針を当てるか?力は?方向は?など、挙げればきりが無いですけど、この辺はひとえに「経験」なんでしょうね。自分自身、上半身彫っていたときと、下半身彫っていたときじゃ、技術的にかなり違っていたなと実感しています。

mk-2 ver.2.0のキットについてはあえて何もいう必要は無いんじゃないでしょうかねー。それくらい完璧なキットだと思います。一言で言うとクネクネとよく曲がってくれるキットで、あらかじめよく外装かぶせる前によーく曲がるところ確認しときたいところです。じゃないと、完成した後から、「あ、ここもこんなに曲がったのか?!」と、気づけばいいのですが、ヘタするとホントの可動域を知らないまま終わっちゃうこともありそうだからです。(なんていうドジするのは私であります。)