グフイグナイテッド製作記 |
1/144HGグフイグナイテッドの製作記。ん?待てよ、もしかして1/144って中学生以来じゃないのか俺??久しぶりすぎるほど久しぶりのこのスケール。逆に小遣いの関係上、中坊の頃はこのサイズばっかだったよなあ・・・しかしながら、あらためて手にとってみるととてつもなく小さい人形です。え〜っ!?ホントにこんな小さかったっけ??ミクロマンじゃんよ〜。ま、それは少々大袈裟として、ときに、内部フレームも無い小さなキット。チャッチャッと作ってしまいたいところだったのですが、あれやこれやで頓挫して相当な時間が経ってしまいました。いや、たしかにいろいろあったせいで後回しになっているのだけれど、こんなにも時間がかかってしまっている最大の原因、それはひとえに「管理人がこのモビルスーツをよく知らない!」という事に尽きるのです。もっと正直に言うと、買ったはいいがあまり興味を持って作っていないという感じ。グフイグファン、ハイネファンの人ゴメン。どうしよう・・・とりあえずSEEDシリーズを一から鑑賞して自らを発奮させるか。あるいはこのまま頓挫するか・・・でも、製作記も存在しているのに頓挫は無責任だよなあ、やっぱり・・・ってなわけで この製作記、もしかすると最後はやっつけのように組み上げて終わるかもしれませんが、やれるところまでやってみようという気楽な姿勢でがんばってみる管理人daimon2511でした。がんばれ俺。がんばれこのコーナー。 |
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1.【 頭〜胸をいじろう 】 | ||
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左が標準状態のままのグフイグナイテッド。うーん、たしかに設定書きどおりだとこんな顔なんだけど、自分の持っている「グフ」のイメージとは違う・・・なんか、野球選手みたいじゃないですか??このあたり、イグナイテッドを07系グフの進化形と捉えるか、それともまったく新しいデザインのグフと捉えるかで改修の方向性が変わってくるのでしょうね。ファーストシリーズ世代の自分の場合はやはり前者。結果、右写真のような改修を施すことになりました。具体的には鼻とヒサシの延長、また、アゴをひけるよう、胸の上面をえぐり、凹モールド化しました。加えて、アンテナはシャープに研いでいます。どうです?これだけでだいぶイメージが変わったと思いませんか?? |
サーフェイサーを吹いたところ。んー、荒いですね。ヒサシはアルテコで延ばしたのですが、気泡が露出しクレーター状になっています。ちょっといただけませんねー。また、プラバンを使って延長した鼻の側面も凹んでいます。これもちょっとダメ。さらに鼻先にかけてのカーブも不自然です。いやはや、ここはふんばりどころ、スケールは1/144と小さいながらも「人形は顔が命」のモビルスーツです。このあたりは充分に時間をかけて直していきましょう!・・・と、毎度始まったばかりの頃は気合十分のミノカフェ管理人、daimon2511でした。いつものことなのですが、モチベーションが最後まで続くかどうか、我ながら心配なのであります。(笑) |
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そんな飽きっぽい管理人が最近良く使う手段・・・それは各ブロックごと、例えば頭なら頭を一気に塗装までやってしまうという方法です。もちろん、あらかじめ調合済みのカラーを全身分用意しておかないといけませんが、こうして一部でも完成形がお目見えすると「ヨシっ」って気持ちになりませんか? で、写真のようにイグヘッドも塗るには塗ってみたのですが・・・なんとこれは自分的に見事に失敗。なんかしっくりきませんで、「ヨシっ」て気持ちになれませんでした。後日塗りなおすことにします。あ、あと、動力パイプ、エナメル溶剤で割れてしまいました・・・破断面見えますか?ここも改修しなくては。ときに、モノアイはHアイズ&アルミテープに交換です。 |
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再塗装と動力パイプ交換で、頭部(だけ!)完成です。今度の塗装は我ながらお気に入り。若干黄色味を強く、さらに最近のガンプラの箱絵のごとく意図的な色ムラを追求してみました。なお、今回のグフイグナイテッドはグロス塗装で行こうと考えています。 動力パイプには真鍮線を曲げたものに「Aスプリング」をかぶせ、その上からコトブキヤの「モビルパイプ」を一定間隔に留めました。1/144ゆえ全てが小型で、果たして上手くいくかどうか心配でしたが、んー、やれば出来るもんですね。面倒でしたが、動力パイプも結果的に割れてくれて良かったと思います。「ヨシっ」です。 |
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「モビルパイプ」をかぶせる前の「Aスプリング」。中には曲げた真鍮線が入っています。向かって左はアドリブで曲げていったもの。左右非対称で失敗作です。一方、右はあらかじめ図面を書き、それに沿わせるようにプライヤーで曲げたもの。完全な左右対称とまでは言えませんが、やはりアドリブで曲げたものよりは精度が高く、頭部パーツにもイメージ通りきっちりとはめることができました。ちょっと手間でもそれを惜しんではかえって遠回りになるのだなあと実感・・・。 |
2.【 足裏をいじろう 】 | |
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さて、うれしいことにこのキットには専用のスタンドが付いていますので、宙に浮かせたディスプレイが可能です。したがって足裏の改造もとても効果的。ディスプレイの自由度。このあたりが何といってもMGには無い魅力ですし、逆にMG浮かすのは大変です。(マイギャラリーの旧ザク見てください。自虐的ですが笑えます。)改造は、色の塗り分けの他、メタルビーズとTピンをセンス良く配置していきます。(って自分でセンス良くとか言うな。)いやしかし、札幌離れてこの種のメタルビーズがまったくもって入手困難になりました。札幌住んでた時は住んでた時で、一人でビーズ専門店入るのかなり恥ずかしかったんですがね・・・「また来た!あのオッサン」とか思われてたんだろうな〜やっぱ。 |
3.【 肩アーマーをいじろう 】 | |
次はショルダーアーマーを改修しましょう。例によって製品の安全性の理由からトゲが丸くなっていますのでこれを研ぎます。トゲの尖らせ方はいろいろあると思いますが、daimon式はトゲごと交換です。また、左右差ができないように、少々面倒ですがレジン複製法を用います。ただ、少々面倒と言っても、ひとたび型を作ってしまえば左右1本ずつ削っていくより全然ラク。「慣れ」の問題とも言えます。なお、レジンには賞味期限がありますので、一度開けたら惜しまずバンバン使っていきましょう!といいつつすでに余りまくっている管理人・・・もはや「B液」はドロドロ、缶はカピカピに。 | ![]() |
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写真左は切り落としたトゲの先端をアルテコで盛り、シャープ化したところ。また、これを原型にバッシバッシと複製したのが写真右です。ショルダーアーマーの一番大きいトゲの他、短いトゲ、あと、シールドに付いている細長いトゲも複製しました。これらのうち、後者の2種については正円錐形ですのでリューターを用いた簡易旋盤加工で原型を作ることができます。問題はこの一番大きいトゲ。曲がっているためそのカーブの内側が微妙にペーパー掛けできません・・・写真では一見上手くできているようにも見えますが・・・結局ボツにしました。 |
続いておこなったのは、ワックスの塊を用いたオリジナルの方法。今考えるとトゲごときにここまでする必要は全くなかった気がしますが、これも一応は「製作記録」なのでご報告を。まずロウ塊をリューター先端にセットし簡易旋盤加工。太めで長めの円錐に整形したら、それをお湯につけ、ゆっくりと指圧をかけ屈曲します。その結果が写真の通りです。「どうだ!」とばかり、なっかなか良い原型ができたと思ったのですが・・・ここで意外な落とし穴が。なんと強い湾曲のうえに先端が鋭かったため、せっかく作ったシリコーン型に対しレジンが先まで流れていきませんでした。空気の逃げ道も工夫してみましたが上手くいかず。また、どうしてもお湯に漬けた際にワックスが溶出、表面に小さい気泡ができてしまうのが避けられませんでした。形そのものはとても良くできていただけに、これはホント無念でしたねー(涙)。 | ![]() |
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ちうわけで、レジンの流れやすさ、気泡の抜きやすさから、一番大きいトゲの最終形態は上の写真のような「砲弾型風」でとりあえず手を打つことに。口惜しいけどまあしょうがないか・・・で、写真右がショルダーアーマーの完成形です。ちなみにショルダーの球面と各トゲとの接合がわりと美しく決まっている理由は、それぞれのトゲの接合面をリューターで凹型に調整したからです。なお塗装は頭同様、「自然な色ムラ&グロス」を追求。その結果、ゼラチンがトロっとかかった洋菓子風に仕上がりました・・・うまそう・・・? |
4.【 バックパックをいじろう 】 | |
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上写真はバックパックの裏側。メッシュパイプやメタルビーズなどでディテールアップを図ったのですが、自分の仕業ながらデザイン的にどうも気に入りません。こまごまとして一体感が無いというか・・・これもあとで改造し直しましょう。一方、右写真は、表がわもなんだか単調で面白みに欠けるバックパックを、勝手な発想で「上に開く」ように改造してしまったところ。・・・やっちまったという感じ・・・開いたはいいけどいったい中身はどうしましょうね・・・思案中です。 |
5.【 翼をいじろう 】 | |
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ガンダムに羽が付いたと思ったら、ついにグフにまで羽がついてしまった。ここまできたらドムやズゴックに羽が付く日もそう遠くないであろう・・・ま、それはいいとして。フォースインパルスの時も書いた気がしますが、どうせ付くのならオマケみたいのではなくしっかりとアピールしてもらいたいところです。というわけで、新たに主翼を作成、延長します。【No.2】どれくらい延ばすことにしたかというと、これくらい。4センチほどです。基部から先を、プラバンやパテ等を使いスクラッチしました。また、翼らしさを出すために、表面に微妙なアールをつけています。もちろんこれはまだ未塗装です。 【No.3】そして可動軸を加え可変後退翼化!しかしアドリブ工作ゆえに航空力学的には明らかにおかしいデザイン!残念ながら風圧を受けて折れること間違いなし!がっ、もともと自己満足の世界なんでそのへんはOKとしましょう。 ※ 都合により【No.1】の写真削除しました。 |
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6.【 手を作ろう 】 | |
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「グフイグナイテッド製作記」、ここまでの最後は、プラバン、プラ棒を用いたマニピュレーターの製作です。おなじみ、「B-club」から発売されている「HDM」(ハイディテールマニピュレーター)は少々高価なためなかなかレジまで持っていく勇気がありません(笑)。ですんで、ゆとりの模型喫茶?店長としましては、さすがにプロの原型師さんが造られる「手」には及ばないものの、今後も必要に応じてコツコツと自作していきたいと思っているのであります。実際は、1/144というサイズ、また、最初のデザイニングから始めたためにかなりの数を失敗しています。ただ、自作のいいところ、それはなんといっても自分の好きな表情をつけられる点でしょうか。最後に手のひらに対し指の1本1本を接着していくあたりはなかなかの感動でした。 |
さて、「グフイグナイテッド製作記」は現在のところはここまでです。 |