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旧キットガルバルディβ改造。可動域拡大のほか、発光ギミックを2箇所に設置。 完成までに5ヶ月を課した赤い機体。キットは半額500円のバリュープライスにて購入! |
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【 なぜガルバルディβ? 】 2005年、Zガンダムが映画化され、再びガルバルディβにスポットが(ちょっとだけ)当たりましたね。この1/100ガルバルディは、その前年に約5ヶ月をかけて製作したものですが、その期間中私は、Z映画化を機にいつニューキットが発売されるか、常にハラハラ・・・。 「ヘビーな改造がしたい!」などという無謀な考えのもと、古くてだれも買わないような何かを物色し手にしたのが本キット。実際ガルバに関しては、これがいったいどこのシーンで登場し、だれが乗っていたか、そしてそもそもどんな姿のMSだったのかも憶えてないくらいでした。 そんな旧キット「1/100 ガルバルディβ」ですが、実は当サイト「ミノフスキーカフェサッポロ」を立ち上げるきっかけにもなった、管理人にとってはたいへん感慨深いキットでもあります。これを製作している間に多くのネットモデラーの皆さんと知り合うことができ、同時にホームページの立ち上げに関しても貴重なアドバイスや後押しをいただきまして。ガルバルディ、今思うとかなり無茶苦茶な工作でしたが、これを機に自分の趣味や環境が大きく変わったことは間違いないです。それでは製作記も含め、よろしかったらどうぞご覧ください。 |
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【 改修前後の全身像比較を。 】 胸部から腰にかけてスクラッチすることにより、イメージの大幅な変更を狙ったのであります。また、ふくらはぎを足底から少し浮かせた高さに設定することで軽快さを出しとります。その他、太ももを若干太く、二の腕を若干細くしています。各部分の改造、改修については以下の記事も参照してくださいな。 |
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【 頭部 】
具体的には以下の工作を遂行! 1.横方向への幅詰めでスリムに。鳥っぽくなった!? 2.クサビ打ちによるトサカ角度の変更。さらに鳥っぽく! 3.トサカ裏の階段状モールドの自作 4.モノアイスリッドの狭小化 5.耳、鼻は自作(0.3ミリ厚プラバンとアルテコ、およびラッカーパテ) 6.発光ギミックの内蔵(3Vオレンジ色発光ダイオード使用) 7.動力パイプを金属製ビーズパーツ、および市販のスプリングへ交換 8.首は前後にスライド、また、前後屈できるよう可動軸を設置 |
「クサビ打ち」 後頭部に2箇所リューターで切れ目を入れ、そこにプラバンをねじ込みグワッと前傾させます。一箇所はトサカの角度を、また、もう一箇所で頭の上半分を前傾させ、モノアイスリッドを狭めています。意味わかりにくいですよね・・・ |
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【 胸部 】 胸です。横にのっぺりとした形を、どちらかというと縦長に形状改修。1.2ミリ厚プラバン、アルテコによりフルスクラッチ敢行。中央裏には赤色LEDが内蔵されています。(実際、ここって光ってるのか?)また、 胸部、腹部、腰部をそれぞれ独立して動かすため、それに応じた可動軸を設置しています。その他、写真が小さくてわかりにくいですが、顔周りの甲板部分もなかなかデザインに凝っていたりします。おまけで通信アンテナも設置です。 それにしても、市販のポリパーツは思ったより体積的にかさばるもので、実際にそれを組み込むのは思ったより難しく、それなりのアイデアやセンスが必要であるのだなあ・・・。 |
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シールドはオリジナルの塗りわけをしました。色はインスピレーションで決定! 当初はシールドも改造しようと思っていましたがこちらはあっさりと断念しました。ガルバのシールド は設定上伸縮機能があるのですが、これを考えるとちょっとゲンナリしまして。 (伸縮機能、といっても本キットではただハメ込みを変えるだけです。) なお、シールドのティターンズマークですが、これはデカールではなく、型枠を厚紙で作り、スプレー(エアブラシ)で上からホワイトを吹きつけた「ステンシル」によるもの。デカールとは違ったミリタリー的な雰囲気が得られます。ティターンズマークをはじめ、わりと簡単な形のマークならば作るのにもあまり手間もかからないし、これはなかなかのオススメですよ。 (thanks to Lucaさん) |
【 腹部〜腰部 】 元のキットには残念ながら、胸と腹の間、さらに腹と腰の間の関節が存在しない上、スカートアーマーも腰の部分に一枚一枚(丹念に?)接着剤で貼っていくというタイトな構造になっています。改造はこのあたりを見直して、と。 まず、腹部ブロックと腰部ブロックは別個にスクラッチしました。この際、腹部はフルスクラッチ。腰の方はそのままでもいけるかなとも思いましたが結局×。×どころか、最終的には可動域をかせぐ為、フンドシ部分と股間部分は別々に作り、可動軸でつなぐという、かなり複雑な工作になっちゃいました。。 |
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スカートアーマーは、利用できた部分は利用し、無理なものは作り直し。この時、フロント2枚のスカートアーマーが開きすぎてしまったため、急遽隙間を隠す目的で、下層にもう一対、独立したアーマーを設けました。最初は「うわ、失敗した〜」などとショックを受けていましたが、出来上がってみるとなかなかイイ!単に隙間を隠せただけでなく、腰全体にボリューム感が出てとてもグーでした。あくまでも主観的で、そもそもの設定にはないデザインですが、結果オーライ、やって良かったと思っています。 |
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サイドスカートはプラバンによるスクラッチなり。また、この角度からの写真ではよく分かりませんが、リアスカートはゲルググ風の角度(少し後方に開いた感じ)に取り付け直しています。ちなみにMSVによると、もともとガルバルディβの先行機にあたるガルバルディαはギャンとゲルググの中間型なのだそうです。なので当然、MGゲルググあたりを改造してガルバを作るってのもアリだと思うし、実際、ゲルググテイストのヘビーウェイトなガルバルディもかっこいいんじゃないかな・・・。 |
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【 可動部分に関して 】 で、ですね・・・ ホームページリニューアルにあわせこのガルバ記事も再編したのですが、そんな中、つい先ごろ「MGギャン」が発売されました。 上記のように、ガルバとゲルググ、ギャンは形状がよく似ているので、 今ならば可動部分も含め、MGギャンからの改造もひとつのアイデアかもしれませんね。 どなたか挑戦してみませんか? |
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ヒザの関節です。プラバンと精密ネジを用いたまったくの自作。よく屈曲するけど、アドリブ作なんでイマイチなデザインですな。実際、複雑でかっこいいデザインを考えれば考えるほど、可動域は狭くなる傾向にあるため、工作にあたってはあらかじめよく吟味する必要がありますね〜。 |
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つま先っす。前傾できるように、足底を分断して内部に可動軸設置です。パーツ表面はスジ彫っちゃったり、このあたりはサクサクっと改造。なお、つま先先端にはオモリを入れてます。 |
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ひじ関節も二重関節化し可動域を増やしました。関節にはラクしようとして市販のポリパーツをまんま使用しましたが、そのままでは素材的に塗装できず。そのため結局、薄いプラバンを表面に一層貼り付けています。かえって全然ラクじゃないし! |
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グリップはHDM、ガンダム4号機のものを使用。何故それを使ったかというと、近くにそれしか売っていなかったからです。でもこうして見ると、もっと大きなグリップ、たとえばドム用とか、ジオン系MSのものが良かったすね。 ビームライフルは、ゲルググのものにスコープを付けただけという設定のよう。ただ、キットに付いていたライフルはかなり貧弱でしたので、プラバン、ジャンクパーツのザクマシンガンなどと組み合わせて、よりヘビーに作り直しました。なお、スコープ部分はアルミシール、Hアイズ、Aスプリング、ノズルパーツなどを用いてスクラッチング。がんばれ管理人! |
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見てお分かりのとおり、今回の塗装はちょっと汚い感じ!赤の塗膜自体はとてもきめ細やかに乗ったんですけどね〜。言い訳をさせてもらえるなら、
ライラ隊ガルバルディのこのなんとも微妙な設定色。たとえきれいに塗れても、写真でディテールがはっきりと写らないような色合いです。赤もどちらかというと赤紫に近いし、体幹部にいたっては暗い茶色。 質問!たとえばこういう暗いベース色の場合、スジ彫りに流す色は何色にすべきなんでしょう??定石とおりならまっ黒かなと思うんですけど、ベースもダークでスジも黒かったら写真では分からんでしょう? あと、このガルバを機に辞めたことがあります。それは赤を使ったグラデ塗装。何度やってもベースの暗い部分が汚くなっちゃうのでもう辞めます。(弱気・・・) ちなみに、赤に限らず、設定色が地味めのカラーリングのものに関してはグラデは安易にやらないほうがいいのかな。ってのが今回管理人が学んだ自分なりのセオリーでした。なお、スカートアーマーに貼ってあるデカールですが、(「L-R」と書いてあります。)パイロット、ライラ・ミラ・ライラの頭文字です。 |
【 その他、ディテールアップに関して 】 旧キットベースではやればきりが無い改修作業。さて、どこまでディテールアップすべきか・・・それが問題なんだなあ。 |
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ヒザ裏のディテールアップです。プラバンと市販のパーツにて。 |
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スネ裏側のダクト状モールドです。一度くり貫いたのち、 |
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肩と二の腕を連結しているシリンダー状のモールド。これが悩みました!なぜなら、旧キットはこれのせいで腕の内外転ができなくなっているから。肩と二の腕を連結しつつ、かつ、「コ」の字型を維持し、さらに内外転を妨げないような構造に改造しなければ・・・結局、一対の直角に曲げたプラ棒をスプリングで連結することで解決しました。(と、あっさり書いてますが、3日間試行錯誤さ。) |
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【 バックパック 】 このガルバのバックパック(ランドセル)、デザイン的には胸部の幅つめに合わせてかなり幅を狭くしています。ま、デザインよりもなによりも、一番のポイントは電池ボックスを兼ねていること!胴体と装着することでモノアイが光るのであります! ちなみに、通常の状態でこの小さな箱の中に電極板を入れ、ハンダ付けするのは不可能でした。そこで、一度リューターでランドセルを真っ二つに割り(この時幅つめも同時に行う)、サイドからギミックをしかけたのち、再び接着、整形する、という荒業を敢行しました。これぞ漢の改造なり! |
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【 作り終わっての感想 】 |