遠くからお祝い



 家で誕生祝をしなくなって最初の誕生日だね。
早生まれだから、やっとみんなに追いついた、って気分かな。ティーンエイジャー最後の一年です。

 去年は、合格発表と誕生日が重なって、ダブルでお祝いできてよかったね!あれからもう一年経ったのかあ。

 2月末が予定日だったけど、お腹が張ってはおさまっての繰り返しでずいぶん気をもたせてくれました。
毎日「おかあさんといっしょ」を観ていた兄は、
「男の子だったら、じゃじゃ丸かぽろり。女の子だったらぴっころ。」
って名前を決めていました。.....よかったね、却下されて。

 大粒の涙をボロボロこぼす泣き虫だったから、ホントにぽろりみたいだったよ。「こんなこいるかな」のキャラクターの中では「こわがりやのブルル」だったし。
いつもお兄ちゃんと一緒に遊んでたね。
けんかしても、いつも先に泣いちゃうからそれ以上にはならなかったし、お兄ちゃんが叱られてたっけ。
でも、生まれたときに一番喜んでたのはきっとお兄ちゃんだよ。毎日いっつもベッドをのぞきこんで
「早く大きくならないかなあ。」
って言ってた。
いつも、二人で家の外でも中でも遊んでた姿ばかり思い出されます。ハチャメチャな兄で苦労もしたかもしれないけど.....

 小さい頃はあまり外に出ないでビデオを観たりお絵かきばかりしてたのに、幼稚園からはアウトドア派に変身でした。
兄がサッカークラブに入ったのがきっかけでサッカーをするようになったけど、それが始まりだったんだね。
 みんなより頭ひとつ小さくて、大きな声出してよく走ってたなあ。
毎日、暗くなってからでないと帰って来なかったね。まあ、校庭はとなりだから「ごはんだよ〜!」って叫べばよかったし。
 小学校、中学校、高校とサッカー部でがんばって得たものはとても大きいと思います。
友人も思い出も一生の宝物。つらくなったらきっと支えてくれるはず。苦しい時期をともに過ごした仲間は何にも替えがたいと思います。



 いつも、弱いほうの立場になって考えられるから、私のほうが反省させられることも多かったです。
そんなふうだから
「先生になりたい。できたらサッカー部の顧問になって、グランドを一緒に走り回りたい。」
って、教育学部に進むことを決めたときも、まったく反対しませんでした。親ばか丸出しで、いい先生になると思うよ。(採用されるようにがんばってね)

 大学でアメリカン・フットボール部に入ったときは驚きました。その体で付いて行けるのかなって。
部活、がんばってるみたいだけど怪我が多そうで心配はたえません。大事にならないことを祈るしかないわね。
 「アメフト、最高面白いよ!」
それが何より。ただ「生まれて初めて、部活が嫌だと思うよ。きつくて。」って笑ってたけど。合宿を途中で逃げようと思ったとか....
 「運動神経が抜群なやつでなくても、ポジションによって活躍できる。能力をうまく活かせばみんなが活躍できるんだよ。試合中に一度もボールに触らなくてもね。」
ああ、らしいなあ〜って思ったよ。

 星空を見上げると「すばるはあれだよ。」って教えてくれた。
 サザンを聴きながら「この歌詞がいいよね〜。」って同じこと考えてた。
 
 一年では、まだまだいないのに慣れないけど(にぎやかだからね)、元気でやってるみたいだから精一杯応援します。

 お正月には、またきょうだい全員揃うかな?楽しみにしてます。
なんたって、遊んでもらいたいすばるが待ってるからね〜。

 別れもあるけど、それより多くの出会いがある春。
 芽吹きの春。
そんな季節に「お誕生日おめでとう!」