次男のサッカー

 ついに来てしまいました。「高校総体遠征についてのお願い」  いよいよ最後の大会です。
日程読んでて、ドキドキするというか、ウルウルするというか.....ほんと、親バカだなあ。
何年経っても、ルールや詳しいことは覚えられないけど、試合に臨む前の気持ちは、ほんの少しなんだろうけど、わかる気がして。
  サッカーを通して、彼は本当に成長したと思う。友達や先輩、周りの大人、たくさんの人達に育ててもらって、感謝しています。

体も小さいし、特別運動神経に恵まれてるわけでもないから、彼なりに大変だったと思うけど、ガッツは認めてもらってたね。「ただいま」よりも先に、「ユニフォームもらった よ!」と玄関に駆け込んで来たあの日から、たくさんの試合を見せてもらって、感動もたくさんもらいました。親同士も、一生の友達になれたよ。部屋の掃除はもちろん、身の回りのことはほとんどしないのに、中3の大会では、準々決勝の前の夜、黙々とスパイクの手入れしてたね。「明日を最後にはしたくないんだ」って。あの姿を見て、胸がいっぱいで、このメンバーで一つでも多く試合を!と願ってました。
あの最後の試合で立ちはだかったGKと、高校でチームメイトになれたんだから、面白いよね。みんな、当然彼がGKになると思ってたんだろうなあ。まさか、うちの息子がなるとはね(*^_^*)

デビュー戦の夏にはいきなり肋骨にひび入れるし、まさに満身創痍の毎日でした。「(お前は素人だから、捕れなくても)しかたない」から、「(お前が捕れなかったんだから)しかたない」って言ってもらえるように、必死だったね。2年生になった時はだいぶ信頼してもらえたんじゃないかなあ。接戦の時は「こっちに来るな、ボール!」と思っちゃったよ。去年の高総体で延長になった時は、PKになったら心臓止まるんじゃないかと思ったし。翌日青森山田とやる時は、どんなシュートが襲うのかと......全てのGKの母は、みんなこんな気持ちなんでしょうね。

小さいけど、ガッツのある、いいキーパーだ。なんて声もちらほら聞かれるようになった秋、フィールドに戻ることになって.....「ポジション争いは、厳しいよ」って、練習に励む彼を尊敬してます。「走れないからなあ、俺」って、片道40分かけてチャリ通して。内心思いました、今まであんなに慣れないGKを頑張って来たのにって。でも、前向きに頑張る彼にはとても、そんな親のエゴは言えません。1度も試合に出なくても、一生懸命練習してきたチームメイトもその努力は何にも換え難いものね。

高校を卒業したら、たとえサッカーを続けたとしても、試合を観ることはないでしょう。
    決戦は土曜日!!!

(2004.May)