地脈


  風水、及び陰陽道における地中に宿るエネルギー、つまり気のこと。このエネルギーは地中を循環している。地脈は万物を活かし、万物に影響を与えるものである。人間を代表とするすべての生物がこの地脈から生命活動に必要なエネルギーを得ている。

 この地脈を上手く活かし家や墓を建てるとその一族は栄えると言われ、逆に地脈を分断するように建物を建築したりするといわゆる家相が悪くなると言われている。また、地脈も気で形成されている以上、陰と陽の二つの性質を持つ。

 そして、地脈は万物に影響を与えるエネルギーであると共に、万物から影響を受けて成り立っている。そのため、地脈は地形などのさまざまな環境により、その流れの方向や陰陽の性質を異にする。

 また、地脈がもっとも影響を受けるのは人間の気である。地脈の上に生きた人間たちの記憶をその地脈は記憶している。その記憶の性質は地脈の性質に大きな影響を与える。

地脈は竜脈とも言われ、しばしば竜として表現される。これは竜が生命のシンボルであるからである。