霊的境界線


 物質界と薄明界を隔てている境界線のことを霊的境界線と呼ぶが、時としてこの境界線が曖昧になり、なくなってしまうことがある。

 この状態では、物質界と薄明界の区別がなくなっている。そういった場合、物質界の人間が肉体を持ったまま薄明界に迷い込み、存在が消えてしまったり(一般的に“神隠し”と呼ばれる状態)、薄明界の鬼が物質界に現れたりする。物質界に現れた鬼は物質的にも霊的にも人間に対しして影響力を持つため、非常に危険である。

 霊的境界線が曖昧になったり、なくなったりすると言う状況は地脈が豊か過ぎたり、地脈の陰陽の性質が急激に傾いたりした場合に発生する。