絵(イラスト)について

 
さて、ドラゴンボールには、様々な魅力があります。それは人それぞれ、 キャラクターだったり
ストーリーや絵だったりするわけですが・・・
 DBの世界観は、恐らく、漫画として、幻想的でいて、現実的な場面が いりまじって独創的なものになっています。
ですので、子供が読んでも違和感なく、すんなりと引き込まれてしまいます。

 簡単に独創的と言いましたが、この独創的というのは、そのまま作者が 創り出した世界観なわけで、
中々、観る人に理解してもらうのは難しいはずなのですが
なぜ?違和感がないのか?と思いませんか?   また管理人が思う理由の一つとして、
絵だと思います。この絵からして、すでに魅せられているのです。
「アラレちゃん」から、さほど月日もたっていないので、当初のキャラの描く線が丸いのです。
丸いというのは、言葉にするのは難しいですが、見るものを穏やかにさせる要素があり、
暖かく感じます。あくまで管理人の感じた見方なのですが・・・。
 そして、ストーリーが進むにつれて、より激しい闘いの内容になっていきます。
その闘いの内容に併せて、戦闘シーンの迫力を表すために序々に線がかわっていきます。
 この線の使い方も上手すぎるのです。普通の方は、そういった線までは、見ていないと 思いますが、
物語当初と、中盤以降を見比べると、線の強弱や堅さ丸さが、かなり、かわっています。

 そういった、細かな個所の、表現が観るものを引きこんでいく要素でもあるのです。
その線が描く絵は、戦闘シーンでの暴力的、残酷的な場面も、言うほどに暴力的に
感じることなく、和らげてくれるのです。
 また、漫画というのは色がなく、いうなら、白と黒だけで表現しなければなりません。
その表現で、一番、重要で当たり前に使われるトーン(スクリーントーン)を 作者の描く絵には、
ほとんどと言っていいほど、使わないで描写されているのです。
作者は「単純にトーンを貼るのが面倒」と言っていますが、そのトーンなしで 背景、奥行きなどを表現してしまう
絵の上手さは、まさに天才的なのです。
上手いだけなら世の中にたくさんいますが、それらの技術は
作者の独自の世界観からの絵が、可能にしているのかもしれません。
そして、その世界観がさらに魅せてくれます。
 その絵の構図、見せ方も去ることながら、驚いたのが、作者は今まで、数え切れない程の イラストを描いてきた中で、
作者なりに満足のいったカットはたったの一点だけらしいのです。
そういった絵に対してのシビアな考え方が今もなお、成長を止めることがないのかもしれません
少年漫画らしいキャラの絵や乗り物やメカなど、ただ単純に実在する乗り物の模写ではなく
ディフォルメされた乗り物などは、本当に独特です。
 キャラでいうならピッコロなどは肌が緑色です。実際にいたら怖いでしょう。
ですが、不可解というか不思議なことに、全く、違和感を感じさせません。
 特にテレビアニメから育った方たちにはなおさら、普通に受け入れていると思われます。
これらの世界観は努力しても決して養えるものではないでしょう。
 

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