『この曲が聞けるまでは―』

私がGLAYのライブ中に涙を流すようになったのは、2001EXPOで「ひとひらの自由」を聞いた時だ。
とある歌詞の部分と何かがオーバーラップする感覚。
前よりも涙する部分が増えたのは、学生から社会人になってあれこれ考えるところが増えたり、
経験が増えたりして歌詞に共感する部分が増えたからだと思う。
今までは流して聞いていた歌詞に自分の経験が重なって自分なりの解釈とかができるようになったのかな。

今日は初めて聞いた曲が4曲もあった。ずっと聞いてみたくてでも聞けなかった初期の頃の曲。
GLAYにハマってひたすら曲を聴いていたあの頃に、聞きながら涙していた曲だ。
GLAYの歌詞は、恐ろしく的確に状況を表してることがよくある。
家で聞いている時自分の状況に当てはまって泣き、ライブ会場ではその時のことを思い出すと同時に、
今、目の前でその曲が聞けていることの感動にまた泣く。
ウルッときそうになる瞬間は結構あるのだけど、完全に涙してしまうのはなにかしらの強い思い入れがある曲。

今日演奏した『軌跡の果て』は、GLAYの中で一番思い入れがある曲。
私がファンになったアルバムの最終曲がこれだった。
当時の私はちょうどスランプに陥り始めた浪人生。
毎日受からなかったらどうしようっていう不安がずーっと付きまとってた。
でも、どうしたって誰にも助けてはもらえない、自分がやるしかなくて苦しくて辛かった。
そんな時にこの曲を聴いた。
その頃から、いつかこの曲をライブで聴きたいとずっと願い続けてライブに足を運んだ。

イントロを聴いた瞬間に泣き崩れて、Aメロ〜サビまでは聴いてるんだけど聴いてないような
不思議な感覚だった。なんか、信じられないというか・・・。
後半は落ち着いて聴いていたけど、終わった時に友達にこの曲をずっと聴きたかったことを
話してたらまた泣けて、今もCD聴くとなんだか泣きそうになる。

あれから7年。26回目のライブにして願いは叶った。

2004.10.3

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