● メインの色をのせていく




次はメインのお薬様の色をのせていきます。
まずは非表示にしていた線画を表示します。
先程の鶴もそうですが、色は合成モード「通常」で塗っているので、主線レイヤーを色レイヤーの下にしていると
色に隠れて主線が見えなくなるので、先に主線レイヤーを一番上に持ってきておくといいです。

今の状態だと、下の鶴の色が被りまくってますが、
通常で塗ると下の色は全く見えなくなるので気にしません。
とりあえずはベースの色をおいていきます。




鶴では特に場所ごとにレイヤーわけはしませんでしたが、お薬様はパーツが多いので、場所ごとにレイヤーを分けました。
肌色は背景の鶴と馴染むように、羽のベースの色とほぼ同明度、同彩度にしてあります。
肌の白さを考慮して若干明度は高いですが…。
とりあえず色は後からでも変更出来るので、パーツごとにベースをざくざく塗っていきます。




なんと・・・!全体のベースだけの画像を撮り忘れた…orz!
なのでベース状態の画像は髪と肌のやつしかないです(´・ω・`)ごめんなさい




(↑髪のベース色が少し明るくて浮いていたので、こっそり彩度を調節してます)
ベースが終わったら影に入ります。
ベースの色をスポイトでとって、明度を下げて影部分に塗っていきます。
上画像では左側が二段回目、右側がまだ一段階目のみの状態。




さらに頭の上の方と髪の流れを少し強調したい部分に軽くハイライトを入れます。
色のないただのグレーや白、明る過ぎる色を入れると浮いてしまうので、
ベースの色合いは保ったままで若干白いかな、位の色で良いと思います。




次に髪飾りを描き込んでいきます。
ここは正直、説明出来るほど描き込んでません…(;;´A`)
ビラ付きかんざしを金属っぽく、ハイライトを強めに入れたことくらいでしょうか…。
丸いツヤツヤした物は、中央にやや濃い色をのせ、強めのハイライトを入れると光ってるっぽく見えるかと思います。




耳飾りの花も同じ要領で塗ります。
本物の花ではなく、プラスチックのような硬質な材質をイメージして
若干強めに影、ハイライトを入れました。





髪留め。これは金属っぽいイメージで、コントラスト高めに色を載せました。
上のカンザシの玉など、硬くて光を反射するような材質の物は
影を濃く、ハイライトを他のものよりも強めに入れると良いです。
その際に、
影色とハイライトを隣接させ、明暗を強調すると、より金属質な感じが出ます




次は着物をざくざく塗っていきます。
今回はあんまり光沢のある布ではないので、各ベースの色を少しずつ明度下げた色で
3段階ほどに分けて影をいれました。
絹やサテンなどの光沢のある布の場合は、上の金属の時と同じように、
影とハイライトを強めに入れると、それっぽくなるんじゃないでしょうか。




着物の地が塗り終わったら、袖の模様を入れていきます。
普段は大体乗算などで上から別レイヤーを足して塗るのですが、今回はちょっと違うやり方で塗ってみました。
まずはデフォルトで入っている「選択ペン」で色を変えたい部分を塗りつぶします。
上の画像だと、黄色の部分はもう変更し終わって、青に変えたい部分を塗りつぶしています。



塗りつぶし終わったら、この選択範囲の色を変えるのですが、(色変更は上のツールバーのフィルタ→色相・彩度から変更できます。)

ここで一つ注意点があるのですが、このまま色変更をしようとすると、上の画像の通り
選択部分が青紫みたいな色で表示されてて元の色が見えません!なので…



ツールバー→選択→選択領域表示 のチェックを外します。
すると、あら不思議。ちゃんと選択されてはいるのですが、選択部分の紫色が透明になります。
これで色が見えるようになるので、色相・彩度変更から、選択部分の色を変更していきます。




これで選択部分だけ色変更されました。
え、青?って言う色になっていますが、これは全体を見たときのバランスを考えてこの色にしているのです。
ベースの色が彩度低くて、一回の色変更で彩度上がりきらない場合は、
希望の色になるまで何回でも色変更すると良いと思います。



同じ要領で、他の模様も入れていきます。


 

帯も全く同じ方法で塗りました。
同じ布上の模様を、同レイヤーで塗ろうとするとよく変に影が途切れたりして繋がりが悪くなったりしていたのですが、
この方法だとあまり「柄だけ塗りました!」みたいにならなくて良いんじゃないかと思います。




これでメインの色塗りは終了です。
仕上げまであと一息!(´∀`)=3




⇒ 4. 全体の処理、仕上げをする