放射線治療
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放射線治療とは
放射線治療は高エネルギーのX線を乳房にかけ、乳房の中に残された
可能性のあるがん細胞を殺すことを目的としています。
普通25回(週5回を5週間)で全線量50グレイをかけるという方法がとられていますが
ブースト照射といって一部分だけに追加で放射線をかける場合もあり、また治療を
行う施設によっても細かい違いがあります。
乳房温存手術をした人は、原則として放射線治療ガ必要になります。
また、乳房を温存した人だけでなく、病気がある程度局所に進行している人、しこりが大きく
リンパ節転移がかなりある人(しこりが5cm以上、またはリンパ節転移が4個以上が目安)の
場合は、乳房を全摘しても局所再発の可能性が高いと考えられ胸壁照射が行われます。
放射線照射をした方の乳房は、完全にその機能を失ってしまいます。
母乳もあまり出ませんし、皮膚に汗もかきません。

放射線治療の副作用
乳房照射で痛みを感じることはありませんが、皮膚の赤みや日焼けの症状があります。
また、乳房のかゆみや照射後にさすような痛みを感じる人もいます。
これらは普通時間と共に消えていきます。
疲労感も感じますが、治療後数週間でおさまります。
中長期的な副作用としては、乳房の組織が肥厚して硬くなることがあります。
この症状は普通数ヶ月〜年である程度軽快していきますが、線維化が進行し乳房がかたく
なってしまい、なんのための温存・再建かわからなくなってしまうような場合もあります。
また、放射線がどうしても肺の一部にかかってしまうため、せきがでたり、
治療後数ヶ月〜2年くらいの間に放射線性肺炎をおこすこともあります。

治療中の皮膚のケア
刺激の少ない石鹸を使う。強くこすらない。
患部にマジックで照射の目印を書くので消えないようにする。
患部側に、消臭剤をつかわない(消臭剤に含まれるアルミニウムが相互作用する可能性が
あるため)
照射部分に直接日光をあてない。
患部側の脱毛は傷がつかないよう十分注意する。手術後は知覚が低下している為
傷つける可能性が十分高く、傷がつくと感染やリンパ浮腫の原因になる。

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