――――――088.2:逃亡――――――
「忙しい、忙しいといってる割には暇そうだね。」
「何言ってるのさ。忙しいよ。」
「何処が?」
のんびりとルックの部屋に上がりこんできて、紅茶をすすっている厚かましいを睨むと、彼はニヤリと笑う。
「こうして仕事から逃げるのに、だよ。」
「・・・・・・君の部下に同情するよ。」
遠くから、の名前を呼ぶ声が聞こえた気がしないでもない。