――――――――022:遠く離れて思うこと――――――――



例えばそれは静かな夜。




「何してるの?。」
「何、って訳じゃないんだけど・・・」
「火の番はまだ先だよね?」
「ん〜そうなんだけどねぇ・・・・・・」




遠く離れてしまった静かな夜。




「静かな夜って、寝付けないんだよねぇ・・・・」
「意外だね。寧ろ好きなのかと思ってた。」
「別に嫌いじゃないいんだけど、いつもが余りにも五月蝿いから、変な感じがするんだよ。」
「それは分るかも。いきなり静かになると不安になるよね。」




噛締める思いがある。




「俺のいた村も五月蝿かったしなぁ・・・・・・・」
「あはは・・・そうだね。」
「村はいつもお祭り騒ぎみたいだったし」
「夜中まで叩き起こしに来るし」
「常にトラブルが絶えなくって」
「そのたびに神経すり減らしてた。」




伝えないけど大切な思い。




「気になってたんだけど、村には戻らないの?」
「何言ってるんだよ。戻るに決まってるだろ。」




君が居ない事が辛いとか




「じゃぁ・・・・・・」
「でも、それはまだまだ先。」




君が居ない事が寂しいとか




「最近思うんだよね。
 エヴァーズ城で騒いでる時とか、色んな村を仲間集めで回る時とかに。」
「何て?」







そんな事より強く思うのは







「戻る場所があるって、幸せな事だなって。」







『行ってらっしゃいませ。坊ちゃん。』







「・・・・・そうだね。」







君が生きてくれたその幸せ。








の性格が・・・