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クリスを探せ!

searching for Chris


香港篇


東方日報
1990年11月19日付
<黄凱芹昨日誕生日を祝う>
写真がないのが悲しいんですが、お誕生日をファンと一緒にディスコでお祝いしたそうで、誕生日の願い事は「健康」「仕事」それに「スキャンダルから遠ざかること」だそうです。よほど噂話が嫌なんでしょうね。
できれば35歳で結婚したいと思っているけど(この時は29歳の誕生日)、今は仕事が第一だし、ファンを気遣って(?)特に彼女はいないとのこと。
もう40代になってしまったけど。。。
<事前通知なく練習風景が流出 周慧敏恥かしく又不満>
あくまでも記事の主役は周慧敏(ヴィヴィアン・チョウ)です。
テレビ番組で粤曲を歌うことになったヴィヴィアンとクリスは香港電台のレコーディング室で練習をしていたのですが、無断で練習風景をラジオで生放送で流されてしまい、2人とも恥かしく又不満に思っているという内容のものです。2人が仲良くポーズをとっているのは粤曲のフリです。
昔、粤曲を勉強したいと思ったヴィヴィアンですが、お母さんに反対されて諦めたそうです。でも歌のレッスンは受けさせてもらったので今の彼女がいるんですね。
私の持っている中で一番古いクリスの新聞記事だと思います。同じ新聞に2つ記事が出てましたが、ヴィヴィアンの記事では写真が載っているのに、クリス自身の記事には写真がないのは何故。当時から誕生日にはファンと一緒にお誕生会をやっていたんですね。誕生会の写真が見たかった!
東方日報
1990年12月31日付
名前に広東語のルビがふってあるところがいいかも。当たり前でクリスクリス
<黄凱芹、恋愛については語りたがらず>
某週刊誌に「黄凱芹に芸能界内に新しい恋人ができた」と報道されたけれど、クリス本人は何も言わないので、相手が誰かという憶測が飛び交ってます。記事の中では相手は周慧敏だと示唆していたらしいけど、コンサートのリハーサル中のクリスに聞いてみると、
「まじめに言うけど、周慧敏は絶対に僕の彼女ではない。彼女と羅慧娟どっちも違うよ。彼女たちに迷惑をかけないといいけど。」
クリスは自分はどうでもいいけど、友だちが巻き込まれるのが嫌だとのこと。自分は重要人物でも大物でもないから放っておいて欲しいと。
周慧敏も「阿Chrisとデートするなんてないわ」
彼女は黄凱芹は普通の友だちだと強調した。友情が愛情に変わることはあるか?「今のところその可能性はないわ」

<陳徳彰、苦しい胸のうちを明かす>
周慧敏の恋人の立場の陳徳彰は今回のことは全く信じていない、彼女とは何の問題もないからと言った。レコード会社の意向であまり公の場に2人で姿を表さないからこういう報道が出てしまった模様。

<クリスとヴィヴィアンの写真のキャプション>
黄凱芹と周慧敏はこんな風に目だけで感情を伝え合っている。だから誤解を招くのだ!

古い新聞の山から堀り起こしてきました。まだこの頃はクリスのことは知らなかったので、当然意識してとっておいたわけではありません。単に娯楽の部分は何でもとっておこうと思って収蔵していたものです。

気が付いたかと思いますが、横書きの文字は右から読んで下さい。この頃はまだまだ古めかしい感じがしますね。このページはカラー写真も使ってきれいですが、今のようにすべての記事に写真がついているわけでもなく、カラーばかりというわけでもないんです。12年でこんなにも変わってしまうのですね。

留学中に何でもっと明星を見に行かなかったのだろうと思うことがありますが、当時は今ほどイベントはなかったし、「今日の明星」なんてコーナーもなかったと記憶しています。インターネットもないのでファンクラブにでも入っていなければスケジュールを事前に知ることは難しかった。いつも新聞を見て、え〜こんな近くに来ていたの?こんなことやっていたの?と思ったことはしばしば。
そういえば映画のプレミア上映とか舞台挨拶なんていうのもあまりなかったような気がします。

東方日報
1991年1月4日付
<黄凱芹 張學友に一票>
クリスは昨日「新地新地帯一周年」の記者会見に出席した時、極力恋愛問題は避け、仕事の話だけを語っていた。近いうちに映画撮影の話があるけど、演技にはとても興味があるとのこと。もちろん歌が一番大事で、映画では配役でも構わない、映画撮影というのを味わえればそれで満足だそうです。
91年度の最優秀歌手は張學友(ジャッキー・チュン)。クリスはジャッキーには豊富な音楽経験があり、彼の歌の幅も広いので当然のことと思い、彼に一票を投じたよとのこと。
これまた写真のない記事で、記事と記事の間に埋もれてしまいそうです。劉徳華(アンディ・ラウ)と關淑怡(シャーリー・クワン)はクリスの記事とは何の関係もありません。
東方日報
1991年1月10日付
<私の道を一人で行く>
陳徳彰との破局説が流れたあと(陳徳彰自身が公開)、心配した友だちからひっきりなしに電話があったそうですが、それを迷惑だとは思っておらず、むしろ友だちがみな自分を心配してくれていると感激していたヴィヴィアン。噂(?)のクリスからは特に何の連絡もなかったそうですが、ヴィヴィアンいわく、クリスとは純粋に仕事上のお付き合いだけなので、お互いに個人的な恋愛問題に干渉はしないから、(連絡がないことは)ごく自然なこととのことです。
実際にはクリスの記事ではなく、写真もないのですが、ヴィヴィアンのインタビュー中でクリスのことが言及されていたし、見出しに名前も出ていたので紹介しました。
青春新地
1991年2月10日付
<周慧敏国際ファンクラブを設立>
一番に姿を現したのはクリス。シンセンでの仕事を終え、急いで駆け付けたそうです。他に蘇永康(ウイリアム・ソー)、蔡立兒(チェリー・チョイ)もお祝いに来ました。
クリスの姿を見つけすぐにヴィヴィアンは歌を歌うようにお願い。すると逆にクリスがデュエットを要求し、「誰令イ尓心痴」を合唱。音楽が始まると客席にいたDJの余劍明が「キスして〜」と叫ぶと、2人は照れてしまったとのことでした。
「青春新地」というのはどこかの新聞の日曜版についていたものだと思います。何の新聞だったかは全く覚えてません。東方日報には日曜版に「東方新地」というのが付いてました。現在「東方新地」は独立した雑誌になってます。ちなみに「新地」は「サンデー(広東語の音訳)」と読んで下さい。
サイズはタブロイド版で別冊のようになっています。音楽ページにヴィヴィアンのファンクラブ設立の記事があり、そこでクリスの名前が言及されていました。ちょっと読みにくいですが記事自体は右上に書かれています。
それにしてもヴィヴィアン絡みの記事の多いこと!噂が花盛りの頃だったんでしょうかねえ。
成報
1991年2月14日付
<黄凱芹 結婚の衝動はなし>
クリスは昨日香港電台の「異地情縁一線牽」に出席しました。彼のお母さんは以前に「30歳で結婚するのは30歳で離婚するよりいい」と言っていたそうです。クリスはこれはよく理解できることで、「一組のカップルが結婚するにはお互いを理解し、仕事や経済基盤を作ってから結婚するのがいい。でも一番大事なのはお互いの気持ち」だそうです。
将来結婚する時には最も経済的な方法で行いたいとのこと。
この年の旧暦の大晦日はバレンタインデーと重なり、花市(フラワーマーケット)はカップルでいっぱいでした。本来は正月用の花(桃など)を買うための市なのですが。
クリスは結婚は経済的にしたいとのこと。なんて庶民的なんでしょうか。
集合写真では前列の右から3番目にいます。この日は他にも歌手が出席し、みなラブソングを歌っていたようです。写真から判断すると他の出演者はグラスホッパー、李克勤、黎明など。
成報
1991年5月20日付
<十数万ドルのギャラを取り戻し、思いがけず驚く>
広州で数千人のファンと集いを行ったクリス。香港からも多くのファンが出席しました。又、クリス以外にも劉小慧(ウィニー・ラウ)や中国及び香港の著名な作曲家や作詞家も出席。
この集いで広州のファンに会えて嬉しいクリス。集いの模様は広州テレビと仏山ラジオでも中継されたそうです。
大陸でコンサートをする予定があるのかとの問いに、まずは自分自身を充実させ、時機が熟すのを待って万全の体制で行いたいとのこと。
クリスは少し前にレコード宣伝での問題があり、十数万ドルのステージ出演料を失ったと明かした。でも主催者側がすでにステージの日程を延期することを決め、クリスは失った損失を取り戻すことができるので喜んでいるそうです。
なぜかこの新聞はやけにしわが寄ってました。見にくくてすみません。
ゲストで出演した劉小慧は同じレコード会社の後輩で、彼女にとっては本当にクリスはお兄さんみたいな存在でしょう。彼女の初めての仕事はクリスと一緒だったそうですから。
四月初七日と見える日付けは旧暦の日付けです。
ベンチの上に乗ってポーズとってる写真はどうなんだろう。う〜ん、よくわかんないですね。
東方日報
1991年7月16日付
<黄凱芹 上海、南京のコンサートキャンセル>
武漢、上海、南京でコンサートが予定されていたクリス。水害がひどく危険だということで、武漢の3公演のうち2公演だけ行い、残りの1公演と上海及び南京での公演は取り消しになりました。
クリスは商業電台のインタビューに答えて言うには、武漢にいる時はすでに15日も雨が降っていたけど、現地の人もみな泰然としてるので水害の危険性を感じず、当初は3公演目を取消したくないと思っていた。でもある日時間があり、黄鶴樓と武漢ラジオ塔を見学した時に、高台から怒濤のように流れる長江を目の当たりにして、ひどく驚き、これはどんなことがあっても公演をキャンセルし、香港に戻らなくてはと思ったそうです。
ある日の朝ホテルのすぐ近くまで浸水し、すぐに水は引いたけど身の危険を感じたそうです。武漢のファンたちはそんな水害にも関わらず、クリスの公演に来て、熱烈歓迎。8000人キャパの体育館は1万人も入場したそうです。
今回の公演取消に関して金銭的な損失はあるのかとの質問に、すでにもうもらってるから何の損失もなかったとのことです。ただ、水害が過ぎたあと、日程調整してまた公演を行いたいと主催者と協議をしたということでした。
この新聞もなぜかしわしわになってますが、文字が大きいわりに写真はなかったです。
この中国東部の水害というのはかなりひどかったらしく、この年の年末にはその義援金を募るためのチャリティ映画「豪門夜宴」が製作され、クリスも出演してます。テレビでも水害関連の特番が放送されていました。