HOME TOP

旅遊記

diary


[旅遊記その14 香港 2006.10.20-2006.10.22]

今回の目的はもちろんクリスの演唱會。オーケストラとの共演ということでいつになく期待大!!

<出発まで>
6月にバンクーバーで行われたオーケストラとの共演公演に行かれなかった私は一体今後その機会はあるのだろうかと思っていた。ところが思っていたよりも早くその機会が巡ってきた。香港の友人より10月18日〜20日に香港管弦楽団(HKPO)との共演公演があると聞き、迷わず行くことを決心。但しあまり会社が休めないので、なんとか1日だけ休み最終日を見ることにした。ところが何が原因かわからないけど、なかなか飛行機が取れない!
そのうち7月に知り合ったばかりの友人とメールでおしゃべりしてる時に、9月の下旬だったか彼女が「香港に行きたいけど一緒に行ってくれる人が見つからない」と言うので、「10月に香港に行くんだけど一緒に行く?」と誘ってみた。飛行機が混んでいるのはわかっていたけど、二人になれば「1人参加追加代金」なるものも不要なので、もっと選択の幅が広がると思ったのだ。急な申し出にも関わらずダンナさまのお許しも出たことで、思っていたよりもあっさりと同行が決まった。しかも旅行の手配まで彼女がやってくれたのでした。彼女のクリスの演唱會のチケットの手配も整い、いざ出発!


<10月20日(金)>
キャセイの午前便を利用する時は基本的にいつも10時発の便なのだけど、今回は混んでいたせいか11時発のものになった。ということで朝はいつもより楽だったけど、いつもとは違う交通手段で成田へ。自宅からバスで最寄り駅まで行ったのだけど、バス停から駅まで歩く間になんと、ボストンバッグのヒモが壊れた!何とか結び付けたので問題なかったけど、行きに壊れるなんて。
同行のA小姐とは同じ電車だったけど、別々にチケットを取ったために席は別。成田空港駅でやっと合流。早めに到着したので、チェックイン後、しばしお茶をして時間つぶし。知り合って間もないのでお互いのことをあまり良く知らなかったけど、話してる間に共通点が多いことに気が付き、何だか嬉しかった。

機内上映は「阿虎」だったので、他に何かないかと探したら、なんとダウニー&キアヌの新作「Scanner Darkly」をやってるではないか!私は興奮してしまいました。英語を聞きながら中国語の字幕なので理解度は高くなかったけど、見たかった映画なので嬉しかった。空港に到着すると現地の会社が出迎えてくれたけど、今回は自分たちでチェックイン&チェックアウトするコースを選んだので、到着の確認だけして彼らは帰って行った。キャセイだか香港観光局発行のクーポン券でエアポートエクスプレスの往復チケットを半額で購入。電車も九龍駅のシャトルバスもスムーズに行き、無事にホテルにチェックイン。もう銀行は閉店の時間だったので、重慶マンションの両替商で両替。ちょっとドキドキした(笑)ホテルに戻り、「アフタヌーンティー20%引き」というクーポンを使って腹ごしらえしようと思ってカフェに行ったけど、「アフタヌーンティー」ではなく、単なる「ケーキセット」だった。でも腹ごしらえにはちょうど良かったかも。

今回の演唱會はオーケストラとの共演コンサートであり、会場はクラシックホール、それにクリスのデビュー20周年も兼ねているということでおシャレして行くことに決めていた。そう、着物で出かけたのだ!支度するのに1時間ぐらいかかるので、6時に部屋に戻り、A小姐もコンサート用にちゃんと着替えたいということでそれぞれ準備。着物を着た後にA小姐に帯などいろいろチェックしてもらい、香港の友人との待ち合わせ場所に出発。この時点で私は相当に緊張していた。着物や草履のせいではなく、緊張のあまり歩いていても足がもつれそうだった。

待ち合わせのミュージアム・カフェを探していると別の友人に会い、一緒にカフェに行ったのだけど、私に「7時にカフェに来て」とメールしてきた友人はおろか、他にも集まると言っていた友人は誰一人としていなかった。よくよく考えると私たちはまだチケットを手にしていない!今回は携帯電話を持っていないし、ちょっと焦ったけど、会場に行けば絶対に会えるだろうし、そのうち来るかもしれないということで4人でお茶しました。私以外の3人はサンドイッチなどで腹ごしらえをしてましたが、私はとても食事がのどを通る状態ではなかったので、飲み物のみ。

今回演唱會は8時ぴったりに始まり、遅れると1曲目が終わるまで中には入れないと聞いていたので、開演10分前に会場へ。ロビー付近でやっとチケット手配をしてくれた友人らと合流し、チケットを受け取り会場内へ。いや〜やはり着物は目立つ。みんなにジロジロ見られたし、知り合いに会う度に「わ〜和服だ!きれい!」と騒がれた。日本では一般的に「着物」と言いますが、中国語では「和服」と言います。

香港文化中心音楽廳はとてもきれいなホールで、形式は日本のサントリーホールと同じヴィンヤード(ぶどう棚)形式です。ステージの後ろにも席があり、正面にはパイプオルガンがありました。想像していたよりも会場が小さいというか、客席がステージに近かったので良かった。すでにオーケストラの人たちがスタンバイして音合わせをやっていたんですが、その人数(100人近い!)に圧倒されました。演唱會はそれはそれは素晴らしく、最後はスタンディングオベーションになりました。演唱會では写真撮影は禁止だったので、演奏終了後にどさくさ紛れに会場の写真を撮りました。

終演後、ロビーで友人らと写真を撮ったり、本人より大きいであろう演唱會のポスターと一緒に写真を撮ったりしてました。出待ちしようと楽屋口に行くと、すでにたくさんのファンがいて、ここでもみんなに着物姿を珍しがられて見られました。他の友人とも会い、みんなに「一緒に写真を撮りたい」と言われ、クリスを待ってる間にしばし写真大会。途中でクリスのアシスタントが出てきたので、もうすぐクリスが出て来るのかと思ったらそうではなかった。彼女にも「あら、ミチヨ!着物なのね」などと声をかけられたので、無理を承知でここで彼女にこっそりクリスと写真を撮りたい旨を伝えたけど、やはりダメだった。「他のファンに不公平になるから」って。そりゃあ、そうだろう。でも着物姿で一緒に写真を撮る機会はめったにないので撮りたかったんだけどなあ。ポスターのクリスと一緒に撮ったからよしとするか。

クリスがなかなか出て来なかったのは、後でわかったことだけど、終演後楽屋で打ち上げをやっていたそうです。デビュー20周年記念ということもあり、「20」の形のケーキに入刀し、シャンパンを開けてお祝い。打ち上げが終わったところで一度楽屋口の近くに顔を出してくれた。でも大勢の人がいたのでほんのちらっとしか見えなかった。そのうちワゴン車が搬入口に横付けされたのでそっちに移動。スタッフが車の荷台に荷物、プレゼント、花束などを載せたあと、車の向きを変え待機。今度こそと思ったけど、搬入口のシャッターが下ろされてしまった。待つこと10分ぐらい。シャッターが開き、やっとクリスが出てきた。クリスは私に気が付き、何か声をかけてくれたけど、ほとんど聞き取れず。「えっ?」と聞き返したけど、他のファンに声をかけられたり、もみくちゃにされながら車に乗り込んでしまった。私の目の前を通った時にちゃっかり肩を触ってみました(笑)

クリスが去った後はすぐにホテルに戻って休憩。着物を着てる時って背筋を伸ばしてるので、長時間着てると背中と腰が痛くなるんです。それにまだまだ暑い香港では夜中12時でも着物を着てると相当に暑く汗だくになってしまった。


<10月21日(土)>
週末だというのに新聞で「今日の明星」を見ても大したイベントはなかった。でも帰国後、実はこの日香港コロシアムで「正東10周年コンサート」が行われていたことを知った。譚詠麟、張學友、蘇永康などが出演していたらしい。でもクリスの演唱會を堪能したので、他のものは見なくていいのよね。

まずは銀行で口座の残高チェック。新装のHMVで市場調査のあと、お粥を食べに糖朝へ。土曜日だったけどやけに空いていた。以前はいつ行っても混んでいたんだけどなあ。食事の後はA小姐の希望で星光大道とミュージアムのショップへ行った。ショップではかわいいトートバッグを見つけたので早速自分用と友人用のお土産に2枚購入。その後尖沙咀の裕華で私はお茶と真珠クリームを購入。A小姐は欲しかったものが見当たらず、尖沙咀にあるもうひとつの小さめの裕華へ行くことにした。ところが裕華が見つからない。「確かこの辺にあったはず」と付近をウロウロ。仕方なく他の中華風土産物を売ってる店に入ってみた。実はこの店こそが裕華がなくなった後の店だった。そう、裕華はなくなっていたのでした。A小姐の付き添いで行ったはずが私がバッグを衝動買い(笑)A小姐は中華風のジャケットを見ていたけど、サイズが合うのがなくここでも何も購入できず、気が付けば私ばかりが買い物をし、両手に荷物を抱えていた。

A小姐は引き続き買い物を続け、私は一人映画を見ることにした。絶対に<放逐>を見たかったのだ!新聞で時間チェックをし、ホテルで合流するだいたいの時間を決め、ここからしばし別行動。私は尖東の映画館で<放逐>を鑑賞。かっこいい映画でした!!ホテルに戻る途中のスーパーで友人に頼まれたインヨン茶などを購入。ちょっと疲れたので亀ゼリー屋で休憩。ホテルで合流し、互いの行動を報告後、旺角へ行き、信和でクリスの写真やその他CDなどを買い、クリスファンの友人と夕食。食べ放題の店に連れて行ってもらったんだけど、彼女らは若いのか、すっごく良く食べる。気持ちいいぐらいの食べっぷりでした!7時半から食事をしていたけど、気が付けばもう11時近かった。本当はいつものデザート店に行きたかったけど、そこからだとちょっと歩くし、もう疲れていたのでバスで尖沙咀に戻りました。バスもすぐに来たのでとてもラッキーだった。

もう明日帰国なので荷物整理。今回雑誌がたくさんあるのがわかっていたので、他の買い物は最小限に押さえていた。荷物はちゃんと入ったけど、とにかく雑誌が重い!それに手荷物で着物があるので、その分多くなってしまうのだ。

なぜか今回の滞在中、テレビは何もなかったのでほとんど見ていない。再放送ドラマなどに期待していたんだけど。


<10月22日(日)>
今回は行きだけでなく、帰りもいつもより1時間遅い便だし、自分たちで移動するというこで、かなり時間に余裕があった。でもこれ以上荷物を増やしたくない私はいつもの海産物屋には行かなかった。朝はゆっくり起きて最後の荷物整理と身支度。ちょうど上海蟹のシーズンだということで、ランチでも上海蟹が食べられるレストランをホテルで教えてもらった。開店までにまだ時間があったので近所で最後の買い物。私はお土産のお菓子を奇華で、信和で売り切れで買えなかった華仔のCDをHMVで購入し終了。ホテルに戻る時にレストランの場所を確認しました。

あまりにも荷物が重くてとてもエレベーターまでも持って歩けそうになかったので、ポーターを頼んでしまいました。取りに来てくれたお兄さんはちょっとかわいかったが、私のバッグのあまりの重さにちょっと驚いていた。「重くてすみません!」と言ったら、「大丈夫です」と苦笑い。若者よ、頑張れ!
チェックアウトし紹介されたレストランへ。レストランは日本にも支店がある「鴻星酒楼(Super Star Restaurant)」だった。実は上海蟹をまもとに食べるのは初めて。おいしかった!殻をむくのが面倒で今まで食べたことなかったけど、こんなにおいしいならもっと食べておけば良かった(笑)

ホテルに戻り、シャトルバスで九龍駅に向かう時、同じポーターのお兄さんがバスまで荷物を運んでくれたんだけど、ほんの数メートルだけなのに汗をかいていた。何度も「ごめんね」と言ったら、「大丈夫です」とやはり笑顔を忘れない。あまりにもかわいそうだったので、10ドルもチップをあげてしまった(5ドル硬貨がなかったからだけど)。

通常機内食はあまり食べない私ですが、帰りはレストランが作った機内食だったので食べてしまいました。いつもこうならいいんだけど。機内上映は「四大天王」だったけど、私はもう見てるので、香港のテレビ番組を見てました。「愛のエプロン」のパクリのような番組、その名も「美女厨房」はなかなか面白かった。女性タレント3人がその場で料理をし腕を競うのですが、時々とても食べられないような代物ができあがるようで審査員も苦労してました。

今回は初めての人と旅行をしたけど、問題はなく楽しい旅ができました。それどころか旅の間中いろいろ話をしていて、好みが合うことがたくさんあることが判明して、二人で興奮しました!洋楽から洋画など共通項が多かった。これは素晴らしい発見でした。そして何よりもクリスの演唱會は素晴らしかった!!今後のクリスの活動は未知だけど、できれば歌だけは続けてほしい。また演唱會が見られますように!

気が付けば、初めてクリスの演唱會に行ってから丸4年。4年の間に私は14回も香港に行ってるのか!クリスの演唱會だけでも6回も行っている。今回クリスの20周年記念も兼ねた公演だったこともあり、私の中でもひとつの区切りになった旅だったかもしれない。次にいつクリスがどんな活動をしてくれるのかわからないけど、これからも香港の旅は続く....。