キャセイの午前便を利用する時は基本的にいつも10時発の便なのだけど、今回は混んでいたせいか11時発のものになった。ということで朝はいつもより楽だったけど、いつもとは違う交通手段で成田へ。自宅からバスで最寄り駅まで行ったのだけど、バス停から駅まで歩く間になんと、ボストンバッグのヒモが壊れた!何とか結び付けたので問題なかったけど、行きに壊れるなんて。
同行のA小姐とは同じ電車だったけど、別々にチケットを取ったために席は別。成田空港駅でやっと合流。早めに到着したので、チェックイン後、しばしお茶をして時間つぶし。知り合って間もないのでお互いのことをあまり良く知らなかったけど、話してる間に共通点が多いことに気が付き、何だか嬉しかった。
機内上映は「阿虎」だったので、他に何かないかと探したら、なんとダウニー&キアヌの新作「Scanner Darkly」をやってるではないか!私は興奮してしまいました。英語を聞きながら中国語の字幕なので理解度は高くなかったけど、見たかった映画なので嬉しかった。空港に到着すると現地の会社が出迎えてくれたけど、今回は自分たちでチェックイン&チェックアウトするコースを選んだので、到着の確認だけして彼らは帰って行った。キャセイだか香港観光局発行のクーポン券でエアポートエクスプレスの往復チケットを半額で購入。電車も九龍駅のシャトルバスもスムーズに行き、無事にホテルにチェックイン。もう銀行は閉店の時間だったので、重慶マンションの両替商で両替。ちょっとドキドキした(笑)ホテルに戻り、「アフタヌーンティー20%引き」というクーポンを使って腹ごしらえしようと思ってカフェに行ったけど、「アフタヌーンティー」ではなく、単なる「ケーキセット」だった。でも腹ごしらえにはちょうど良かったかも。
今回の演唱會はオーケストラとの共演コンサートであり、会場はクラシックホール、それにクリスのデビュー20周年も兼ねているということでおシャレして行くことに決めていた。そう、着物で出かけたのだ!支度するのに1時間ぐらいかかるので、6時に部屋に戻り、A小姐もコンサート用にちゃんと着替えたいということでそれぞれ準備。着物を着た後にA小姐に帯などいろいろチェックしてもらい、香港の友人との待ち合わせ場所に出発。この時点で私は相当に緊張していた。着物や草履のせいではなく、緊張のあまり歩いていても足がもつれそうだった。
待ち合わせのミュージアム・カフェを探していると別の友人に会い、一緒にカフェに行ったのだけど、私に「7時にカフェに来て」とメールしてきた友人はおろか、他にも集まると言っていた友人は誰一人としていなかった。よくよく考えると私たちはまだチケットを手にしていない!今回は携帯電話を持っていないし、ちょっと焦ったけど、会場に行けば絶対に会えるだろうし、そのうち来るかもしれないということで4人でお茶しました。私以外の3人はサンドイッチなどで腹ごしらえをしてましたが、私はとても食事がのどを通る状態ではなかったので、飲み物のみ。
今回演唱會は8時ぴったりに始まり、遅れると1曲目が終わるまで中には入れないと聞いていたので、開演10分前に会場へ。ロビー付近でやっとチケット手配をしてくれた友人らと合流し、チケットを受け取り会場内へ。いや〜やはり着物は目立つ。みんなにジロジロ見られたし、知り合いに会う度に「わ〜和服だ!きれい!」と騒がれた。日本では一般的に「着物」と言いますが、中国語では「和服」と言います。
香港文化中心音楽廳はとてもきれいなホールで、形式は日本のサントリーホールと同じヴィンヤード(ぶどう棚)形式です。ステージの後ろにも席があり、正面にはパイプオルガンがありました。想像していたよりも会場が小さいというか、客席がステージに近かったので良かった。すでにオーケストラの人たちがスタンバイして音合わせをやっていたんですが、その人数(100人近い!)に圧倒されました。演唱會はそれはそれは素晴らしく、最後はスタンディングオベーションになりました。演唱會では写真撮影は禁止だったので、演奏終了後にどさくさ紛れに会場の写真を撮りました。
終演後、ロビーで友人らと写真を撮ったり、本人より大きいであろう演唱會のポスターと一緒に写真を撮ったりしてました。出待ちしようと楽屋口に行くと、すでにたくさんのファンがいて、ここでもみんなに着物姿を珍しがられて見られました。他の友人とも会い、みんなに「一緒に写真を撮りたい」と言われ、クリスを待ってる間にしばし写真大会。途中でクリスのアシスタントが出てきたので、もうすぐクリスが出て来るのかと思ったらそうではなかった。彼女にも「あら、ミチヨ!着物なのね」などと声をかけられたので、無理を承知でここで彼女にこっそりクリスと写真を撮りたい旨を伝えたけど、やはりダメだった。「他のファンに不公平になるから」って。そりゃあ、そうだろう。でも着物姿で一緒に写真を撮る機会はめったにないので撮りたかったんだけどなあ。ポスターのクリスと一緒に撮ったからよしとするか。
クリスがなかなか出て来なかったのは、後でわかったことだけど、終演後楽屋で打ち上げをやっていたそうです。デビュー20周年記念ということもあり、「20」の形のケーキに入刀し、シャンパンを開けてお祝い。打ち上げが終わったところで一度楽屋口の近くに顔を出してくれた。でも大勢の人がいたのでほんのちらっとしか見えなかった。そのうちワゴン車が搬入口に横付けされたのでそっちに移動。スタッフが車の荷台に荷物、プレゼント、花束などを載せたあと、車の向きを変え待機。今度こそと思ったけど、搬入口のシャッターが下ろされてしまった。待つこと10分ぐらい。シャッターが開き、やっとクリスが出てきた。クリスは私に気が付き、何か声をかけてくれたけど、ほとんど聞き取れず。「えっ?」と聞き返したけど、他のファンに声をかけられたり、もみくちゃにされながら車に乗り込んでしまった。私の目の前を通った時にちゃっかり肩を触ってみました(笑)
クリスが去った後はすぐにホテルに戻って休憩。着物を着てる時って背筋を伸ばしてるので、長時間着てると背中と腰が痛くなるんです。それにまだまだ暑い香港では夜中12時でも着物を着てると相当に暑く汗だくになってしまった。