- 対談 王朝文学と服飾(近藤好和/武田佐知子/(聞き手)河添房江) 8
T歴史学・有職学の視点から
- 摂関家と服飾─柳下襲故実を手がかりとして─(末松剛) 50
- 王朝の服飾・容飾と色彩─禁色をめぐる諸相─(新山春道) 72
- 王朝の服飾と舶載された錦─法隆寺宝物から『源氏物語』まで─(河添房江) 111
- 平安の櫛と扇をめぐって─物語における機能と変遷を中心に─(本橋裕美) 133
- 平安文化における薫物─その意味の多様性から─(吉村晶子) 158
U服飾美学の視点から
- 王朝文学における「からころも」(和田早苗) 225
- 『源氏物語』における尼の服色について(村松さやか) 243
- 江戸前期小袖の猫文様について─『源氏物語』の唐猫の近世的展開─(藤井享子) 262
V美術史の観点から
- 王朝絵巻と服飾・容飾─紫式部日記絵巻、枕草子絵巻より─(川名淳子) 286
- 国宝「源氏物語絵巻」の服飾─復元摸写を手掛かりとして─(澤田和人) 309
- 境界の装置としての蝶鳥文様─『源氏物語』胡蝶巻に強化されたその意味─(山内麻衣子) 363
W王朝文学作品と服飾・容飾
- 『うつほ物語』の〈かたち〉と〈こころ〉─容貌・服飾表現を手がかりとして─(西本香子) 386
- 『蜻蛉日記』の服飾・容飾─道綱の衣と賀茂臨時祭と─(川村裕子) 408
- 『落窪物語』の主題と表現─服飾容姿からの視界─(中川正美) 433
- 『源氏物語』第一部の服飾表現─赤色袍・直衣・衣配り、または着る光源氏・着せられる玉鬘─(吉野誠) 454
- 『源氏物語』第二部の服飾─衣裳の色および「あざやか」の意味するもの─(池田節子) 474
- 『源氏物語』第三部における「衣」─変奏する〈かぐや姫〉たちと〈女の生身〉─(橋本ゆかり) 493
- 装束表現から見た『枕草子』と『栄花物語』(中島和歌子) 535
- 『狭衣物語』の服飾─「裸体と衣装」そして「われもかう」─(鈴木泰恵) 562