東アジアにおける言語接触の研究

 

 

【目次一覧】

 
口絵資料


第一章 近世漢語とアルタイ諸語の接触


第一節 近世漢語とアルタイ諸語
第二節 各時代漢語資料にみられる影響
1 金代 /2 元代 /3 明代資料 /4 清代 /5 満漢合璧資料
第三節 近世漢語語彙中にみられるアルタイ諸語
第四節 漢民族文化による満洲文化への潤色─尼山シャーマンの物語─
1 はじめに /2 版本について /3 尼山シャーマンの物語の梗概 /4 各版本の比較 /5 東北 三省(満洲)におけるシャーマンとその現状及び語源 /6 異本 (社会科学院民族研究所所蔵本)『尼山シャーマン』 の全訳


第二章 漢語資料にみる言語接触


第一節 漢人のMongol 語理解
第二節 元代漢語資料の中にみられるモンゴル文
1 『桃源景』にみられるモンゴル文 /2 『雍煕樂府』に見られるモンゴル文
第三節 明代 歴史資料に見える近世漢語『正統臨戎録』
1 『正統臨戎録』について /2 言語の特徴
第四節『高麗史』に記録された、明太祖の言語の研究
1 言語的特徴 /2 『高麗史』 語釈


第三章 満洲族の漢語理解


第一節 東アジア各民族間の言語接触と理解─ 漢語、モンゴル語、満洲語を中心に─
1 満洲族 /2 清代までの各時代の満洲族 /3 満洲族はどの程度漢文献を理解できたか /4 満洲語 /5 満洲族をめぐる近況
第二節『満文 金瓶梅』に於ける歇后語の繙訳について
1 『満文金瓶梅』について /2 『満文金瓶梅』における歇后語繙訳 /3 『満文金瓶梅』に於ける俗諺の繙訳について /4 『 満文金瓶梅』に於ける近世漢語語彙の繙訳について
第三節 『満漢合璧西廂記』の考察
1 成立と作品の評価 /2 満漢合璧西廂記における近世漢語語彙
第四節 満洲 旗人による近世漢語の繙訳の実態─『金瓶梅』と『西廂記』を中心に─
1 清朝の繙訳システム /2 繙訳者についての問題
第五節 『満漢合璧音注成語尊待』の考察
1 『成語尊待』について /2 旗人の読めなかった漢字 /3 語法面の特徴

総結


資料編
1『満漢合璧音注成語尊待』校勘、翻刻及びローマ字転写
2 満和対訳註『尼山薩蛮伝』

あとがき
所収単語一覧
引用書目索引

ISBN4-902084-54-2 B5判上製貼箱入 603頁 定価29,400円(税込)

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