第10号

2003年11月16日

タカさんの「ランニング道場」も早いもので10回目となりました。私も、この道場のお陰でランナーズを真剣に読まなくてもいいのかな(?)といっていい位参考にさせてもらっています。今回は、"粘り"と"追い込み"というテーマでタカさんの実体験を基に皆様にお送り致します。そう言えば、最近"粘り"がないのよねぇ〜って!そりゃぁそうさ、納豆食ってねえからな・・・って?!それに"追い込む"たって、泥棒じゃないんだから・・・なんて、とぼけたギャグをすっ飛ばしているそこの君達!面白くもないギャグはいいから自分を追い込みなさい!そして、粘りをもって。何!追い込みすぎて、シューズの裏に粘りがあって進まないってか?そりゃぁそうさ、さっきそこでガム踏んだんだよ!しっかりしてくれよ。お父っつぁん!!

ちくしのRCの皆さん こんにちは、高宗です。ランニング道場10回目です。
前回、”粘る”とか、”追い込む”と言った表現をしましたが、では具体的にはどうすればいいの?という疑問をもたれた方もおられると思いますので、今回は前回の補足説明を行います。

●粘る

”も〜だめだっ!ペースを落として楽したいっ!”といった自身の弱気に立ち向かって、あと少し、あと500m!と限界点を伸ばすことですが、その方法として、併走しているランナーがいれば、後ろにつくより、横に位置取りをしたり、あえて前にでるとかいった積極的な走り方をした方が”より粘れる”と考えます。しかしながら、限界点付近で粘るというのは、”言うは易し、行うは難し”で、易々とは出来ないものです。そこで、”○○地点まで粘れ!”とか具体的な目標ポイントを弱気になっている自分に与えて、そこに到達したら、さらに次の目標ポイントを与えていき、結果的に限界点を引き伸ばして行くようにします。その他には、自分の目標、例えば、”サブスリー、サブスリー”と自身の中で反復することで、粘る対象を明確にし、脳に刺激を与え続けるのも有効と考えます。今、九州一周駅伝が行われていますが、高岡選手/カネボウは、きつい局面で、”マラソン、マラソン”と自分を鼓舞して粘っているそうです。
特にマラソンレースの場合は、一般的に25〜30km以降身体が思うように動かないデッドポイントが訪れ、マラソンの終盤は相手というより、自分との戦いになります。しかしながら、粘っている内に”ふっ!”と軽く、楽になるポイントが訪れます。その後しばらくして、また鉛を身にまとったような状態が訪れ、その繰り返しでゴールを目指すわけですが、目標タイムの達成はまさに終盤の粘りにかかっていると言っても過言ではありません。このような粘りは、一朝一夕には養うことは出来ません。そのためには、普段の練習で”追い込む”ことが極めて重要になります。

●”追い込む”

出来れば、週に2回程度のインタバルやビルドアップ、ペース走といった通常のLSDやJOGに比べて負荷の高い練習を取り入れることによって、レースの大事な局面で粘れるように、自らを追い込む練習を実施しましょう。練習メニューにロードでの6kmのインタバル(2〜3本)を取り入れていますが、以下のメリットを感じています。

1.レースで、より粘れるようになってきた。
 (弱気な自分に打ち勝てるようになってきた。)
  
2.レースでのペース変化に柔軟に対応できるようになってきた。

レースの重要局面で自分を信じられなくなったら、結果はついてこないのではないでしょうか?弱気になりそうな自分自身と葛藤しながら、自らを鼓舞してゴールに向わせる推進力は、ポイント練習として負荷の高い練習を実践していくしかないのです。そのような練習を通じて、揺ぎ無い”自分自身に対する自信や信頼”が生まれてくるものと私は確信します。勿論、追い込み練習をやり過ぎて”擦り切れて”しまったら、もともこもありませんが、要はレースを意識しながら、負荷の高い練習を自らに課すことにより、自分に対する揺ぎ無い信頼・自信を獲得して、”最後まであきらめない精神力”を養成することです。”苦しみのうしろに記録はついてくる!”これは私のランニングにおけるモットーですが、良い記録を出せた時は、それまでの苦しみや練習での苦労は吹き飛ぶものです。勿論、我々市民ランナーにとって、楽しく走ることは基本ですが、時には苦しい練習に耐えて、あくなき記録への挑戦を続けて行こうではありませんか!!

それでは、次回まで”Enjoy your running!” by タカ





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