
第9号
久しぶりのタカさん登場です。さて、このところ『フルマラソンプロジェクト』でもご存知の様に、この私でさえ来るフルマラソン出場に備えている状況でございます。タカさんの"自分を追い込んだトレーニング"では、読んでなるほど・・・と気持ちを揺さぶられる部分が非常に多いです。特筆すべきは、"練習で出来ないことが、実際のレースで出来るわけがない"。まさにその通りですね!では、皆さんよ〜く読んで必ずや目標達成に向けて頑張りましょうね!えっ、何?練習は"フロク"(付録)ではありませんぞぃ!
PS:フルマラソンプロジェクトも、あと残り日程が少なくなってきました。11月15日(土)、29日(土)のみです。完走したけりゃぁ、来なっせ!! |
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ちくしのRCの皆さん こんにちは、高宗です。少し間があきましたがランニング道場9回目です。すっかり秋めいてきて、マラソンやロードレースシーズン到来という感じですが、私は1ヶ月ほど前から12月の防府マラソンに向け本格的なマラソン練習を開始しました。11月以降のマラソンレースを予定されている皆様におかれましても、同じ状況と思いますが、今回はレースに向けての普段の練習の基本スタンスについて、私自身の考えを述べて行きます。
健康増進のために走っておられる方は直接の対象にはなりませんが、自己記録の短縮を目指しておられる方は、参考にされてください。結論から申し上げますと、記録を短縮するには・・・
●普段の練習で、自身を追い込む日を設ける
つまり普段の練習で、週1とか週2の頻度で、負荷の高い練習メニューを入れて、自分自身を追い込んで行くということが重要ということです。”そんなことは、言われんでもわかっておるわい!”とお叱りを受けるかも知れませんが、頭でわかっていても、いざ実行となると、なかなか難しいものがあります。これに関しては、最近私が経験したことを交えながら、話させていただきます。
去る10/18(土)に大濠公園にて、福岡でTOP市民ランナーの野本君(会社の同僚で福岡ハーフで総合3位:28歳)と星野さん(ランナーズ6月号で紹介された方で福岡ハーフ総合5位:35歳)それに会社のランニングクラブの同僚の山賀君(サブスリーランナーでウルトラマラソンも経験あり:31歳)と私の計4人で40km走を実施しました。ペース設定は、3’55秒/km平均とハイペースの距離走で、今シーズン30km以上の距離走を1回しかやっていない私には、レベルが高くて25kmまでつくのが精一杯、それ以降はずるずる遅れていきました。ぼろぼろになって最後まで、走り通すことも考えましたが、左足にまめができたことと、今後の距離走に悪いイメージを残したくないこともあり、山賀君同様、30kmあたりで打ち切りました。(野本君と星野さんは、最終的には41kmを2時間38分でカバー!)
40kmをこなせなかったことに後悔の念も沸きましたが、TOPランナーの練習がどんなものか、自身の頭と身体に焼き付けることができ、収穫の多い練習会となりました。
翌日10/19(日)は、前日の疲れはありましたが、41km走を天拝湖周辺のアップダウンの激しいコースで敢行、今期初めて41kmを走り通しました。(タイムは3時間28分)また、翌週末10/26(日)には、自宅周辺のコースで2回目の40km走を実施、4’30”/kmペースで34kmまで走って、ラスト6kmを4’00/kmにまでアップして終了、タイムは2時間57分でしたが、余裕をもって終了したため、精神的にも肉体的にも疲れはほとんど無く、その足で家内と前々から約束していた話題のスーパーサーカス”キダム”を見に行きました。(^_^;)ちなみに今回は、初めて給水なしでやってみましたが、25km〜30km付近で襲ってくる独特の倦怠感とゆーか、身体がしびれたような状態は、ほとんど無く余裕をもって走れている自分自身が不思議な感じでした。しかしながら、よくよく考えると、前週の大濠公園でのハイレベルの練習会で得た高速距離走の感覚と、疲れた中で敢行した翌日の41km走、それに10/25(土)に実施した、6kmx3本のペース走(1本目24’→500JOG→2本目22’→500JOG→3本目22’→1kmクールダウン)と負荷の高い追い込んだ練習をこなし、身体がスピード持久力への対応とマラソンバージョンモードになってきたからだと考えます。また、以前申しましたが、毎水曜日の夜中に6kmX2本のインタバル(設定タイムは21’前後 500JOG)に新たに取り組んでいますが、これも苦しい局面での粘りに貢献しているような気がしています。(実際、先の福岡ハーフと5000m記録会に成果が出ているように思います。)
フルマラソンを経験された方なら、よくおわかりいただけるかと思いますが、レース中盤以降の苦しい局面、25km〜30km過ぎからじわじわ、時には突然襲ってくる、心身両面の極度の疲労感と脚の痛みを克服して記録更新を可能にするのは、普段の練習での追い込みである、と再認識しています。その追い込みを通して、マラソンに不可欠の終盤での粘りと、自身に打ち勝つ精神力が醸成されるものだと考えます。よくよく考えてみれば、練習で出来ないものが、実際のレースでできる訳はないのです。よく、”フロック”で勝った、ということがありますが、ことマラソンに関してはフロックはないと考えます。マラソンほどごまかしの効かないスポーツもありません。それだからこそ、取り組む価値があるのではないでしょうか?長いこと陸上競技に関わっていますが、知らず知らずのうちに慢心してしまい、工夫、努力の面で今一歩踏み込みが欠けていたことを最近の体験で痛感しています。今回はいささか精神論調になってしまいましたが、重要なことと考えますので、筆を取った次第です。
それでは、次回まで”Enjoy your running!” by タカ |
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