■2月25日(日曜日)■

 昨日までは晴天だった天気予報が… 「明日はツーリングでもやろ〜かぁ!」という話しになり、電話番号やメルアドの分かる仲間に連絡し終わった途端に晴天マークが消えた。
降水確率こそ低かったけど、沿岸部を中心に朝晩『雨』が降るかも知れないという天気予報にビビった僕は… 急遽、目的地を三ヶ根山スカイラインから入鹿池に変更しました。  おかげで連絡し直し! 『参加不能』という返事をくださった仲間以外に再び連絡をしたのが夕方前。 ほとんど「これからツーリング行かな〜い?」というノリでした。 突然でゴメンなさいね♪

 今朝は午前5時に起きました。 窓から空を見上げても星は全く出ていません。 6時ぐらいに身支度を済ませて外に出てみたら、スッゲー厚い雲に覆われていて大笑い。 「こりゃ絶対に降るわ!」と思いました。

 午前6時半にチキチ基地に移動。 昨日中に全ての準備を完璧に整えたにもかかわらず… 気になって仕方ないのはA型の悲しい定め! 石橋を叩いて壊す、A型の悲しい定め! 今回はETCアンテナを一工夫したので、それの取り付けを懐中電灯を頼りに作業しました。  なんと言っても久しぶりだから嬉しさと緊張&心配だったもん。
 それにしても寒い。 否! 冷たいと表現したほうが正しい朝でした。 ったく! ちょっと前まではヌクヌクした朝があったのに… 606号にとっても僕にとっても冷たい朝は『試練』でした。 なぜなら、エンジンの慣らし中は水温が60℃になるまでは動いてはいけないという約束があったからです。 午前7時には出発したかったので、こんなに冷たい朝は何分間暖気に費やすのか想像がつきませんでした。

 まだ薄暗い(曇ってるからよけいに暗い)けど… 午前6時45分にキルスイッチON。 燃料ポンプのココココという音でさえ気が引ける。 エアフィルターの中央に指を伸ばして4回ぐらい生ガスを送ってからスターターボタンを押す。 長いクランキングの末に静かにエンジンが動き出しました。 いつもなら即行で神社裏まで移動しますが、今回は不可能。 606号復活と共に、馬鹿息子伝説も復活! お互い…長い沈黙だったなぁ〜。

 アクセル煽れないから水温の上昇も鈍い。 犬の散歩の人が眉間にシワを寄せて通過して行く。 水温が40℃を超え始めたところで自分の準備を始めました。
今朝はリーバイス606(ピチピチストレート)の上に先週使ったスノボズボンを穿いて、トレーナーとCWU−45フライトジャケットという真冬仕様! さらにチキチ基地に来る途中で買った足裏カイロも装着。 

 そーこーしてるうちに水温が60℃を超えた。 バードゲージをまたいで乗り込みゴーグル装着! 帽子・手袋を装着! いざ出撃!! ところがいきなりエンスト。 はぁ(溜め息) どうにもアクセルワークが慣れない。 キャブのメインジェットを違うサイズに交換したのだけど、それだけでも全然違う。 静かに発進しようとしたのもマズかったのだけど… うむむむむ難しいですわぁ〜。 再びスターターボタンを押してエンジン始動! 若干強く踏み込んで公道に出る事ができました。

 走り出しても各部のガタピシ音が気になる。 不用意にアクセル戻せば甲高いアフターファイヤーの音。 オイル上がりの時(これまでのアフターファイヤーの音)とは完璧に別物! なんとなく幸せを噛みしめながら… 3000回転キープ&シフトアップを心がけて知立バイパスから名古屋高速へと進みました。

 ところが雨。
レーシングスクリーンが雨粒で見えなくなるかならないか程度の通り雨だったので気にはなりませんでしたが… セブン復活。 馬鹿息子復活。 雨男復活という三拍子が揃うのに10分とかかりませんでしたわ。

 名古屋高速・笠寺ICを過ぎた辺りで、後方よりセブンが一台急速接近! バードゲージは真後ろが丁度『×』の字なので発見するのが困難。 音とセブン独特の胸騒ぎが606のレーダーです。 『趣味車が現れそうな予感』ってあるじゃないですかぁ? セブンはそんな予感以上にセブン独特の匂いってのがあるんですね。 『うわ!』という匂いがね♪
 たかじん号が追い越し車線で606号の右側に着き… 片手をあげて軽く挨拶をしました。 ここから2台でチキチキ集合場所@小牧に向かいました。

 集合場所には既にチェリ井さん、JPE大好き少年パパさん、koba_5009さんの3台が集結。 たかじんさんと僕が合流して直ぐに△10さんが到着。 最後に、一番近い#19さんが到着して集合完了! 皆さん集合時間には余裕を持っての到着で感謝です。

 20分ぐらい各車のチェック大会が行われ、青空が広がってきた午前8時20分に出発しました。

 先頭は地元の#19さんにお願いして… カッ飛ばせない606号は足手まとい覚悟だったので最後尾に位置しました。 迷子になっても時間かければ到着できそうだったしね。
 簡単なルート説明だけで入鹿池に向かいました。
最初という事で、3000回転シフトアップを励行! やはり606号は前のセブンから離れてしまう。  交通量の多い国道41号線なので遠く離れる事はなかったけど、隊列は組めないし… もちろん追いつく事もできなかった。

 案の定… 大きな交差点で隊列から離脱。
進むルートを#19さんと冗談混じりで話していた事を後悔! 何処の交差点を曲がれば良いのか分からない! 
 信号が青になって、606号的に精一杯の加速と速度で追いつこうと走ったけど、また直ぐに信号でストップ。 追いつく事は絶望的。 
信号で待ってる間になんとな〜く交差点の名前を思い出した。 (書いてる今は完璧に忘れてるけど)  不確かな小さな交差点を右折。 その瞬間あまりにも細い道だったし、期待したセブンが停まってる景色も無かった。

 「ど〜しよう?」 とりあえずは広い駐車場でUターンしようと進んでたらセブンの匂いを発見! 左折した路肩に全車待っててくれた。 「おぉっ!助かった!」と感激しながら久しぶりに鳴らすフェラーリホーンで先頭に挨拶して再スタート。
交通量の多い国道41号線から少し脇道に入っただけど一気に田舎道になって驚いたけど… それはそれでプチ英国風で素敵な道でした。 信号も無いし。 峠道とは違って慣らし運転するにもエンジンに優しい道でした。

 そんなに長くはなかったけど… 僕なりには十分に楽しめたツーリングコースから入鹿池に到着。
 ワカサギ釣りで渋滞必至だとばかり思っていた入鹿池でしたが、釣り客はまばらで閑散としていました。 時々お邪魔するお店で暖をとりながら、皆で五平餅を2本づつ食べて寛ぎ… いろいろな話で盛り上がりました。 
 毎回ツーリングは早起きなので午前9時から10時ぐらいの間って微妙な空腹になりますね。 今回も同じで、個人差で空腹感が違いました。 底なし胃袋のチェリ井さんが、うどんを注文したのをきっかけに… 僕らは中華そばを注文しました。
朝飯で五平餅と中華そばを食べてるのは全国的に今ここに居る7人だけだと思うと… なんとなく誇らしく思えました。

 1時間ちょい入鹿池で遊んでからナイツさんへ復路ツーリングのため、お店を出ました。
乗り込むのに慣れたバードゲージ。 乗り込んでしまえば出発までの儀式は15年間なにも変わらず。 シートに座ってシートベルトを締めて、ゴーグルをしようとした時 『ブチッ!ビシッ!』 と顔面を平手で張られた。 そう! ゴーグルのベルトの付け根が割れてゴムが反対側のコメカミにHIT。 壊れちゃったぁ。 どうしようもなかったし、サングラスも持って来てなかったので… 久しぶりに裸眼で走る事にしました。 昼間に裸眼で走るのってチキチ基地から自宅まで持って来る時ぐらいです。 入鹿池からナイツさんまでなら目が疲れないと思うし…大丈夫だと思いました。

 ゴーグル無くても高速道路とか走らないので安心してました。 ネックウォーマーを目の下まで上げて、帽子を深く被れば問題ないとも思ってましたが… そんなに甘くはなかったです。 
 帰り道も最後尾でついて行きましたが… 僕の前を走るチェリ井さんのセブンが、マフラー出口を下に向け過ぎてるために砂埃を巻き上げまくって大変! できるだけ離されないようにしなければならないのに、できるだけ離れたかった! 仕方ないからチェリ井さんを抜いちゃった♪

 これでゴーグル無くても安心だと思ったら… 更なる試練が!
僕のゴーグルはマジックミラータイプのレンズなので、相手からは僕の目線が分からない。 ゴーグルしてたら相手の目線も自分の視線も気にせずに走れる。 そんな事に慣れっこだったので隣に並んだ車に乗ってる女性と見つめ合ってしまった。 僕はゴーグルしてるつもりで見てしまったのでスッゲー恥ずかしかった! きっとカマボコみたいな目で見てたのだろうなぁ…。

 そんなこんなでセブンじゃなければ味わえない体験を繰り返しながら、信号でバラバラになりながらも…国道41号線の近くまで走ってきました。 途中の片側2車線の道路を1車線塞いで前5台のセブンが止まってました。 待っててくれるならもっと安全な場所で…と思ったら、セブンから降りて右往左往してるし、ボンネットを外してる姿も確認できた。

 「こんな短いツーリングで故障? まさか事故?」とドキドキして駆け寄ったらヘッドライトが緩んで倒れただけだそうで… 安心しました。

 短時間でアクシデントも収まり、再出発!
国道41号線を少し走って、午前11時にナイツさんに到着しました。 ツーリング途中でブレーキランプの不具合を抱えたセブンや、妙なオイル漏れのあったセブンを修理していただき… 606号もステアリングからの異音を修理して頂きました。 これで606号は完調です!!

 のんびりとコーヒーを飲みながらセブン談義。 午前中に走って午後からはのんびり過ごすツーリングも久しぶりでした。
壊れたゴーグルも昼飯を食べに行く前にシコシコ直しました。 針金で固定するしか方法がなかったので汚い仕上がりです。 今のスキーシーズン中に買いに行かないと困るので、早急にゲッチュしなきゃ!

 昼飯は近所の『あさくま』で腹一杯食べました。 ツンドラ気候の小牧らしく、今にも雨か雪が降り出しそうだったので606号は撤収を決意。
来る途中の名古屋高速は塩カルで真っ白だったので、雨でも降ろうものなら塩害必至なので皆さんよりも一足早く帰路につきました。
 ところが西尾に向かえば向かうほど雲が薄くなり、明るくなってくるではありませんか! 
午後3時にチキチ基地に到着したので、土曜日に満足いかないぐらいしか磨いてあげられなかった606号をピカピカになるまで…超満足いくまで磨いてあげました。

 あとは支払いを済ませば非日常を取り戻した日常的なセブンライフが過ごせます♪

 【今回の606号が受けたOHの報告】
 エンジン脱着。  ブロック溶接。  ブロック加工(スリーブ打ち込み)。  面研。  バルブシートカット。  シム調整。  バルブガイド圧入。  ステム合わせ。  バルブガイド×16。  バルブIN・バルブEX各8。  ピストンリング。  コンロッドベアリング。  メインベアリング。  ガスケットセット。  インテークガスケット。  ローター。  エンジンマウントラバー。  
 …などを交換&修理していただきました。

 もちろんオイル&エレメント、クーラントの交換などの細かい交換もあります。 小さな部品や、見えない部分の交換&修理もありました。 ドライサンプタンクの真下にスラッヂを簡単&綺麗に抜けるドレンも加工して付けていただきました。

 全てはパッと見では分からない内蔵部分の修理。

 今回は、これまで否定し続けてきた『バードゲージ』を装着しました。 見た目がバギー風だという概念も時間とともに消え… これまでの606号の『形』でなくなってしまう寂しさも新鮮さという形で受け入れる事ができました。
 606的には他にもバードゲージにした理由が沢山ありますが… 全て個人的な事。 『これからの為』に交換していただきました。 
 HPの表紙は描き直せないので、このまま使わせていただきます。

 1000kmに及ぶエンジンの慣らし! 2月25日現在で150km済ませたところです。
先は長いけど… のんびり慌てずに慣らしていきたいです。 
でもなぁ〜 早く済ませないとツーリングで置いてきぼりになっちゃう(>。<) 足手まといになっちゃうから、それなりには焦ってます。

by606
(画像… 偉そうにしてゴメンなさい)






五平餅・中華そば・あさくまツーリング