3月5日 (日曜日)

 『降水確率0%』=『オープンカー日和』=『セブン日和』 …どうして先週、この方式が使えなかったのだろ? いちご狩り&うなぎ狩りツーリングはドシャ降り。 台風みたいな日曜日だったのに… その前後の日曜日は今日みたいな小春日和。 まぁ振り返ってばかりいても仕方ない事なので(都合の悪い事は)忘れよう!

 10日前ぐらいから天気が良かったら行こうと思っていた『箱根ツーリングの下見』。 セブン購入当時からの親友に何気なく「5日はふらふら〜っと箱根流してくるわ」と言ったら、「俺も行く!」との事。 じゃあ一緒に行こうという事になり、集合場所と集合時間だけ決めて天気次第のいい加減プチツーリングを企画しました。 とりあえずご近所さんにも声をかけ…当日、東名高速・赤塚PAに集まったのは親友とチェリ井さん。 3台なら自由が利くし、Uターンも気楽。 
 とりあえず御殿場ICから大観山を目指すルートを辿る事を2人に伝えると、チェリ井さんが「御殿場から箱根近辺の道は任せてください! 何度も行ってるし、細かい抜け道までバッチリです!」と胸を張って言われるので、心配していた御殿場ICからのルートは楽勝ムードが漂った。

 午前7時に赤塚PAを3台で出発しました。
 天気予報によると、本日の最高気温は15度。 だけど朝はかなり冷え込んでたのでGパンの上にスキーズボンを穿いてます。 暑くなったり、何処かのお店に入る時は脱げばいいもんね。 まだまだ靴下用のカイロも必要でした。 東名高速は渋滞もなくてマイペースで走れました。 あっ!という間に休憩ポイントの牧之原SAに到着。 のんびり給油&トイレ休憩をして御殿場ICを目指しました。

 赤塚PAから牧之原SAまでは近く感じたけど、牧之原SAからは結構な距離に感じました。 しかし雲一つない青空に、この時期が一番綺麗じゃないかと思わせる富士山を眺めながらのドライブは疲れ知らず! わき見運転に注意しながら、のんびり進みました。

 御殿場IC付近の道は荒れまくりで最悪(>。<) 轍でハンドルとられるし、凸凹ひどいし… 結構神経使いました。 御殿場ICを出て一番近いGSに入って3台とも満タン給油。 GSは若い女性が一人で切り盛りしていました。 しかもこのプチ寒い所で半パン…というよりもホットパンツ1枚。 思わず給油中の風景画像と称してローアングルから激写しちゃおうかと思ったけど… 翌日の朝刊に『愛知から来たオープンカー乗り、御殿場でオテンバ!』などと書かれても洒落にならなかったので、グッと拳を握りしめて我慢しました。 洒落にはならないかも知れないけど、洒落にはなった。 今でも撮らなかったのを後悔してる38歳。

 ここから先は現地に詳しいチェリ井さんが先頭で箱根スカイラインを目指します。 箱根スカイラインの入り口は御殿場ICからは程近いから道は簡単。 一つ曲がればOK! それなのに… あぁそれなのに… チェリ井さん… 右折するはずの交差点を直進しようとしている。 頭の上には『箱根スカイライン⇒』の看板があるのに…。 やっぱりテンパってる♪ 後ろから合図出して教えてあげて無事に右折。 「大丈夫かなぁ?」と思ったけど、せっかくヤル気になってくれてるから任せる事にしました。 

 箱根スカイライン入り口(料金所)までは結構狭い道でした。 この道に入った途端、僕は不安になりました。 だって…まだ標高低いのに日陰には雪積もってるんだもん! 路面もタイヤの跡の部分だけ乾いてる状態だし。 それなのに… あぁそれなのに… チェリ井さん…すっげースピードで走って行く。 Sタイヤはヤバヤバだよ! 自分の心配よりもチェリ井さんの方が心配になった。 あれほど「ゆっくりでいいですからね!」と言ったのに… やっぱりテンパってる♪ 僕達が超スローペースで合図出して教えてあげて、ようやくスピード落しました。

 ずいぶん上がってきたら狭い道が急に広くなって走りやすくなりました。 「こっからが箱根じゃ〜!」と意気込んでアクセル踏み込んだけど… 日陰は恐ろしいほど雪が残っていて心臓が爆発しそうでした。 もう意気込みません。
 
 箱根スカイライン入り口料金所に到着して目を疑う看板が! 『凍結のため滑り止め規制』 バイクは何台も引き返してました。 4輪はなんとか通行できるみたいな路面らしいけど、Sタイヤのセブンでは自殺行為。 料金所の係員さんが親切丁寧に説明してくれました。 遠方から来た事を知ってか、その説明は諭すような素晴らしく優しい口調で… 僕は正座して感動しながら聞き入れてました。 (本当は全然聞かずに上の画像撮ったりしてチェリ井さんと遊んでました。)

 そして登って来た道を引き返して、少し遠回りで芦ノ湖スカイラインを目指しました。 途中、トンネルを抜けて直ぐに直角に曲がる(止まり切れなかったら転落する)カーブを抜けたら昭和初期の茶店を発見。 テンパり続けて先頭を走るチェリ井さんは通過してしまったけど、僕らは止まって何か食べる事にしました。 チェリ井さんには携帯で連絡したけど繋がらなかったので、折り返しの電話を待ちながら茶店に入って寛ぎました。 そのうちに電話がきて事情を伝えて戻って来ました。 
 この店は『峠の茶屋』のあるべき姿。 まさしく『峠の茶屋』! 僕はめちゃめちゃ感動した。 『平成』を感じさせる物は何一つとして無い。 ガラス窓の枠も床もテーブルも椅子も木製。 しかも相当年季が入ってる。 落ち着ける♪ めちゃ落ち着ける。 座敷には囲炉裏まである! なんとも素敵な峠の茶屋に出会えた。 

 とりあえず抱腹絶倒ならぬ空腹絶倒だったので、山菜うどんを注文して3人で食べました。 素朴な味と腰のある麺に感動しつつ…温まりました。 満たされました。 人間とは贅沢な生き物でありまして…さらに、おしるこを注文! これがまた美味い。 小豆の皮が舌触りと喉ごしを刺激し、ほどよく焼けた大きな餅が沈んでる。 正直…もう此処で帰っても良いとさえ思った。 せめて座敷で2時間くらい囲炉裏の横でスヤスヤ眠りたかったyo~ 

 しかし我々には『大観山制圧』という重大任務がある! 優しい女将さんに後ろ髪引かれる思いで出発。 山菜うどん&おしるこで千円。 あの雰囲気プライスレス! 

 大きな思い出を背負って、再びチェリ井さん先頭で出発。
 目指すは芦ノ湖スカイライン。 やぎさんコーナー!
 ずいぶん峠を下ってほぼ麓。 観光地ぽい道路を3台で走ります。 途中で1台のセブンとすれ違い、右手を上げて挨拶しました。 観光地だけに観光客がわんさか居て皆の注目を浴び続けます。 見られサドの606はこのうえない悦び。 「もっと見てくれ! 俺を見てくれ!」と心の中で叫びながら『芦ノ湖スカイライン⇒』の看板を潜りながら直進。 「あれ?今、看板あったような…」と思った瞬間チェリ井さんが泥だらけの駐車場にダイブ。 「チェリ井さん! Uターンするならもっとマシな場所でやってくれ!」と…僕らは少し先にあった綺麗に舗装されている駐車場に入りました。 チェリ井さんのセブンは泥だらけでした。 「もう見ないでくれ! 俺を見ないでくれ!」と、早くこの場を立ち去りたかった。

 Uターンして芦ノ湖スカイラインに入りました。 マイカーが多くて気持ち良くカッ飛ばす事はできなかったけど…とても楽しいワインディングでした。 途中反対車線にパトカーと警察官がいて驚いたけど…事故処理の最中でした。 何も悪い事してなくても反応してしまうのは、どういう事なんだろうね。

 マイカーのおかげでダラダラと走り続けて、やぎさんコーナー駐車場に到着。 よくテレビや雑誌・ビデオの取材で使われる場所ですね♪ なんで『やぎさんコーナー』と呼ばれるか… それは食堂でトイレを借りた時に理解できました。 食堂の裏に山羊さんがいました。 カワイイ山羊さんでしたyo~
 此処が次回のツーリング集合場所になる事に決まりました。(理由は後ほど!)
 湘南ナンバーのユーノスロードスターの方と喋った後で、やぎさんコーナーから大観山を目指しました。
 Pを出る時に事故車が積車で運ばれてました。 聞けば納車されて1週間の新品バリバリのインプレッサWRX。 前後左右ボコボコでした。 めちゃめちゃ小さくなってましたわ。

 またまたチェリ井さん先頭… たぶん今頃「道は任せろ!」と言った事を後悔してるだろうなぁ? と思った矢先にまたまたテンパって、直進すべき交差点を突然右折。 まぁ確かにややこしい道ですわ。 この時点で下見の必要性を感じました。 そして看板標識を頼りにターンパイク方面に進み無事に大観山駐車場に到着しました。

 大観山駐車場に着いたは良いが、駐車場が少ない。 1台分のスペースに3台駐車できたのは、はさみ将棋が好きな606の頭脳勝利! 別にノーズコーンはずして全長かせいだワケじゃないyo~ 
 ちょうど昼飯時でもあったので、そそくさとレストランに入り物色。 それほど混んでないのにレストランのレスポンスが悪い。 どうやら店員が不慣れな人ばかりみたいだった。 並ぶのが嫌いな3人は、適当に焼きそばとかタコ焼きとか買って済ませた。 食べてる途中で隣のカップルが面白かったです。 女性はめちゃめちゃ女王様で、男をアゴで使っていました。 「運んで!」「スプーンが無い!」「飲み物が無い!」「ナプキンがほしい!」etc… 男は食べる暇なく走り回ってたなぁ♪ 彼は一生そんな生活を続けるのだろうか? とても清々しい光景でした。

 本当はこの大観山駐車場を目的地にしたかったのですが、完璧に駐車スペースが足りません。 T LOVE SEVEN 2で大観山駐車場に勢揃いしてる写真があったけど…たぶん真似できない。 だ・か・ら『やぎさんコーナーP』を使います。 更に下見の必要性を確信した瞬間でした。 やぎさんコーナーPにもちゃんとレストラン&綺麗なトイレはあるからね。

 ここからは帰路。 
 そして大観山駐車場を後に、来た道を引き返しました。 再び芦ノ湖スカイラインに入るよりは違う道で帰ったほうが楽しいですね。 という訳で芦ノ湖畔を通って御殿場ICを目指しました。 つまり芦ノ湖1周という行程。 のんびり観光地を走り続けます。 途中でフェラーリF50やガヤルドなどとすれ違いました。 F50が公道を走ってるのなんて初めて見た。 7500万円の車。 溜め息しか出ないわ。
 時間は午後2時少し前で、かなり日差しが強かったです。 お腹も満たされ、プチ早起きだったので凄い睡魔に襲われてました。 そのうちに箱根神社周辺に入り、信号待ちで寝てしまいそうになりながら、ボケ〜っとしていたら対向車線にセブンが現れた。 脳死寸前だった僕は条件反射で右手を上げて挨拶しました。  そしたら突然真横で止まり「信号右に曲がったら駐車場があるからそこに入ってください!」と言われて驚いて目が覚めた。 「はぁ?何事?僕何か悪い事した?」と古い蛍光灯がようやく点灯したかのように意識が戻り… 「あ!(リンクを貼らせていただいてる)smile238さんだ!」と気がつきました。

 言われた通りに右折して駐車場に入ったつもりがバスのUターン場所で、再び移動。 そして御対面しました。 毎回思うのだけど… こうして共通の趣味からネットで知り合って意気投合し、親しくなってお会いする時って緊張しますね。 文字ではスラスラ会話できても初対面には変り無い。 偶然に偶然が重なっての遭遇。 時間に余裕が無くて、嬉しさよりも緊張の方が大きかったかな? 嬉しさと感動は帰宅して落ち着いてから強烈に味わいました。 BDRが3台並んだのは久しぶり。 短い時間だったけど共通の時間を過ごせて良かったです。 それからR500の4台でプチ帰路ツーリングをしてsmile238さんと別れました。 ホーンボタンが押しにくい場所にあったので鳴らせなかった。 右手をできるだけ高く上げて見えなくなるまで手を振って別れました。

 そこから御殿場ICまでは一直線。 途中、緩やかな左カーブのトンネルを抜けた時に目の前に車が止まってて急ブレーキ! 左のPAから出る為に車半分出して片側を塞き止めてる乗用車。 スピード出てたらTボーン衝突でした。 後ろのVWは凄い音立てて止まったし… ヤバかったわ〜! 
 そんな自己チュウな車で眠気も吹っ飛び、3台無事に御殿場ICから東名高速道路に上がりました。

 途中、富士川SAにて給油。 僕らが給油を済ませて出発準備をしていたら、今度はフェラーリF40。 はぁ〜溜め息!
 『天気が良ければどんな車も現れる!』 また一つ格言ができました。 そういえば大観山駐車場には512TRやモデナも来たなぁ! ヨーロッパやエリーゼなども元気に走ってた。 『走り屋の聖地・箱根』とは上手い表現です。 
 3台無事に浜名湖SAに到着して、ここでとりあえず解散。 僕は行きに上がってきた音羽蒲郡ICで降りて5時半にチキチ基地に帰還しました。 わずかだったけど雪解け水を跳ね上げたので、軽く雑巾掛けして格納しました。 特に異常もなく…絶好調を維持しておりました。

 『606の息抜き』なんだけど… 結構マジで遊んできちゃいました(^0^)
当日は全くの疲れ知らずだったのに…翌朝めちゃめちゃキツかったのは何故? 目なんて一日中、半分しか開けてられなかったもん。 口は一日中全開だったし…。

 次回は9月に本番イキます♪ by606
606の息抜き 其の八