昨年、和歌山の三発屋さんの家にお邪魔した時に、「来年は海星楼(かいせいさんのお店)さんでランチを食べるツーリングを企画します!」という予告に近い話しを深夜と昼飯時にしました。  あれから…年内は無理だったので、暖かくなってきたら「行こう!」という気になって計画を進めました。

 せっかく行くのであれば三発屋さんが定休日の第三日曜日に行きたい。 かいせいさんは日曜は休めないから御了承願うという事で… ところが暖かくなってくると我が家の家業も忙しくなってくるので、実行日を決める事が一番大変だった。 『勢い』というのも必要だったけど、和歌山といえばけして近い距離ではないので、『勢い』の中にも『慎重』も含め…今回はセブンでのツーリングを最初からあきらめてマイクロバスで慰安旅行という形をとりました。 夏休みに入ってしまえば混雑も激しいし… 9月は北九州単独ツーリング(日時未定)があり… 10月は箱根ツーリングと… 「7月しかない!」と606の勝手&ワガママで7月17日に決定しちゃいました。 決定してすぐに各HPに報告。 できるだけ早く告知しようと三発屋さんを巻き込んで計画を練りました。

 実行日が7月17日と決定した翌日。 2ヶ月ぐらい前だったかなぁ? レンタカー屋さんにマイクロバスの手配をしました。 マイクロバスは補助席を使って29人は乗れる。 しかし29人満員御礼で乗ったら窮屈極まりないこと確実。 参加者が膨れ上がる心配と、誰も来ない心配が毎晩の日課でした。 2週間前にはまずまずの人数が集まったのですが、キャンセルも連続し…最終的には19人(子供2人含む)で和歌山マリーナシティに向かう事になりました。 それまでは三発屋さんからマリーナシティの情報を何度も電話で連絡してくれたり、人数調整も最初の料理の種類も連絡してくださいました。 凄く助かりました。

 7月17日(日曜日)
 僕の予想では梅雨明け前の嫌がらせに近いドシャ降りになる覚悟をしていた。 確かに週間天気予報で17日まで表示された時は17日だけに雨マークがついてました。 「やっぱり雨かぁ!」という凹み気味の気持ちと、セブンじゃなくてマイクロバスにして正解という気持ちが50:50だったのは正直なところかな? ところがこの雨マーク…翌日には雲マークに変わり、前日には晴れマーク(赤色)一色! 前日なんて海パン探して夜が更けちゃったもん。 …結局見つからずに、海水浴をあきらめて寝たよ。
 
 午前3時半、朝起きてコーヒーを入れる。 コーヒー飲む時間があったら、その分寝る! という人も多いと思うけど…僕は逆でコーヒー飲むために15分早く起きる。 15分余裕を持つ。  のんびりコーヒーを飲みながらトーストにハチミツ(レンゲ)をぬって食べる。 少し濃い目のコーヒーを少し多めに飲んでレンタカー屋さんに行ってマイクロバスを借りてきました。 家の前にレンタカー屋さんがあるのは年に2・3回幸せを感じる瞬間でもあります。 以前はよく積車を借りていたけど、マイクロバスを借りるのは妹の結婚式以来2度目。 結構手続きに時間がかかり、マイクロバスで家に戻ったのが4時20分。 急いでバスに備え付けの冷蔵庫にビールやらジュースを入れて歯を磨いてたら、おじゃさん到着。 トイレも行けず、ヒゲも簡単に剃ってナイツさん(集合場所)を目指しました。

 ナイツさんの駐車場には結構早く着いて、缶コーヒーで一服。 あれだけ濃いコーヒーをたくさん飲んだにもかかわらず眠気はおさまらない。 原因は夜中にレンタカー屋さんのカラオケボックスで遊んで帰る途中の女性が騒いでいたから! 家の前にレンタカー屋さんがあるのは年に何十回も不幸せを感じる瞬間でもあります。  だれも遅れて来る事なく定刻に集まっていただき…感謝しております。 マイクロバス222号は6時15分に和歌山・マリーナシティに向けて出発しました。

 道は空いており、順調快調に東名阪自動車道を進み亀山ICを出ました。 ここまで早朝という事もあり…参加者全員ローテンションで皆今にも寝てしまいそうな感じだったので僕はワザと道を間違えるというアトラクションに突入させました。 これが正解で、怒りと驚きの混ざったブーイングの嵐が起きたと同時に皆さんの電源が入った気がしました。 ようやくバスの中に活気が出てきたので安心して最初の休憩場所である名阪国道・伊賀SAを目指す事ができたけど… まだテンションの低い方がみえたので、第2のアトラクションとして伊賀SAをワザと通過してしまうという大胆な事をして盛り上げてみたら… 次に入った名も無いPAのトイレが恐ろしいほど汚いトイレで(もちろん画像はありません)男用でも3m離れてしなければ怖いくらい。 女性は入る事もためらい、子供は泣きそうな勢い。 真冬にセブンで我慢してなら『砂漠でオアシス』なんだけどね〜! という事で…僕は運転手をクビになっちゃいました。 

 此処からは(何処からか知らないけど)ナイツ店主さんが運転してくださいました。 マイクロバスは大型免許が必要なので、適当に代わるという事はできないのです。 第1休憩ポイントを通過して、次は西名阪自動車道の香芝SAまでドライブを楽しみました。 僕は運転手をクビになった事など忘れて、やっと喋れる喜びでテンション上がってきたよ〜♪
 道も空いてて和歌山までは楽勝モード。 反対車線では車数台が絡むプチ事故があり、大渋滞になってました。 これにハマってたら2時間は動けないから絶体絶命だったかも! まぁそんなこんなしながら…CDデッキと格闘しながら香芝SAに到着。 昨年606号で来たときはドシャ降りだったなぁ! レーシングシューズをグッチャグッチャさせながらトイレ行って気持ち悪かったもん。 香芝SAではツバメの巣を観察して『生き物の不思議』を体験するか『関西風たこ焼き』を食べて本当に関西の味がするか確かめるという、どちらかを選んで休憩しました。

 ツバメの巣を見て感動した人、たこ焼きを食べて看板に偽りを覚えた人を積み…再び606運転で紀ノ川SAを目指しました。 奈良県から大阪府に入り、マイクロバス222号は渋滞も無くスムース且つ軽快に進みました。 マイクロバス222号は約10000kmしか走ってないプチ新車でターボも付いてて速い! 20人乗ってエアコン効かせてもグングン加速するので運転は凄く楽だった。 阪和道に入ったぐらいから青空&太陽ギンギンになり、気分も上々♪ CDデッキは壊れててオブジェという事を確認&認識しました。 ここからはFM802(懐かしく感じた人は多かった)を聴きながら進みました。

 紀ノ川SAには9時くらいに到着。 ここからはBBSにプチ登場してくださったロボットさんと合流して、マリーナシティまで案内していただきました。 ところ走り出して直ぐに予期せぬ渋滞。 午前11時から予約していたので、せめて30分前には到着したかったのに既に10時を過ぎる。 急遽一つ手前のICで降りてプチ狭い道路を走り抜けてマリーナシティに到着。 10時40分というギリギリの時間でした。 三発屋さんの配慮でBBQ会場に横付けぐらいの勢いの場所にマイクロバスを駐車して黒潮海鮮市場に入場! 一番のりぐらいの勢いで入ったのに、既に食べてる客も居て驚きました。

 とても愛想の良い案内のオジサンに連れられてテーブルにつくと… 11時から予約したのに、休む暇もなく「はい! じゃあ10時50分ですから12時50分まで! はい!スタート!!」と間髪入れずに号砲を撃たれ… 素敵な愛想した顔の裏は般若だと思った。 
 とにかくビールが飲みたかったので飲み物コーナーに土石流の如く流れ込んだら、太った兄さんが一人で切り盛りしてて…レスポンスの悪さを感じたけど、次に行ったら隣の飲み物コーナーも開いてて「こっちの方が近いからラッキー♪」と思ったら店員はさっきの太った兄さんだった。

 そんなこんなでテーブルは隣近所だったけど、ビールを買いに行ったり追加食材を買いに行ったり、海岸を徘徊する奴もいたりでバラバラになってしまったけど…喉と腹が落ち着いてきた頃にはテーブル周りで盛り上がる事ができました。 Z4さんからはスッゲー大量の肉を… 三発屋さんからは鯨の肉をいただき、ビールが進みまくりました。 総合的には海鮮市場という割りに高値を感じた(2度目だから知ってた)けど、雰囲気も味のうちだから理解できる。 大汗かきながら食べて飲んで盛り上がりました。 ただ…メチャメチャ盛り上がっていたのは僕達のテーブルだけで、他の知らないお客さん達は静かに食べていたような? まぁ…いいんじゃないかな〜♪ 夏だしっ!

 タコの足が口から出てるくらい食べて、酔いも絶好調! どれくらい飲んだのだろうか? 定量なんて無かった。 ドラム缶1本ぐらい飲めたんじゃないかな? 軽く20分くらい(勝手に)延長してBBQ終了。 最近は3時間制が普通なのに2時間じゃあ物足りないと思ったけど…寄る年波には勝てないのは、こんな場所でも感じるもんですね〜!
 ここからはノータイム…じゃなくてフリータイム! 海水浴に行くのも、買い物するのも、遊園地で遊ぶのも、温泉入るのもフリー! まさに自由っ! 海岸だから赤い顔してても違和感なくて気軽にマリーナシティを散策できるからお徳だよね。 ビールを飲み過ぎると直ぐに喉が渇くという不思議な現象を癒すためにスムージーを飲みました。 炎天下で飲むスムージーは美味しかった〜♪ その頃ナイツ店主さんはベロベロに酔ってたなぁ。 「バナナは嫌いだーっ!」て叫んでたもん。 そのまま5人くらいで温泉に向かいました。 店主さん…酔った勢い(?)で皆に入場券をおごってくれました。 ルンルン気分で服を脱いでいると突然ストロボの閃光が! ?と思って光の先をたどると店主さんが慌ててデジタル一眼カメラを隠してました。 酒の力は怖いと思いながら… 確か全裸だったと思いながら… こんな経験初めてだったから、どうして良いか分からず…とりあえず他の客の目が怖かったので他人を装いました。 (翌日おかみさんに画像を見られたので、有料画像という事で請求書を発行しときます。)

 何年ぶりかの温泉♪ 建物のわりに狭かったけど…海や山を眺めながら店主さんとZ4さんと半身浴を楽しみました。 地中深く掘られたという看板には効能などいろいろ書いてあったけど…お湯は塩辛くて、海水を温めただけかと思った。 のんびり露天風呂を楽しんで、全身ビシバシ洗って皆で和歌山ラーメンを食べに行きました。 店主さんはマッサージに行ったので置いて行きました。

 『和歌山ラーメン 食べてびっくり 夜鳴きそば by606』という句を読みたくなるラーメンを食べてたら、本家本元かいせいさん登場! 仕事の合間を縫って来てくださいました。 本当なら今頃僕達は海星楼さんでウダウダしてる頃なのに…雨を予想してたのに… 「まずい和歌山ラーメン少し食べますか?」なんて絶対言えないし、何をどうして良いかわからないまま話しが弾み… そのうちに帰ろうとするから、「せめて記念写真を撮りましょう!」と引き止めてしまった。 午後4時、トイレに行って写ってない人もいますが、毎度おなじみの記念撮影。 新しいデジカメで写りが心配だったけど、なんとかキレイに写りました。 かいせいさん来てくれてありがとう!

 午後4時過ぎ、かいせいさんとロボットさんに別れを告げ、(セブン引取りのため)三発屋さんを乗せてマイクロバス222号は帰路につきました。  
 マリーナシティを出てすぐに激しい渋滞。 ここから小牧までは(飲んでない)#21さんが運転手です。 ナビは三発屋さん。 和歌山ICから高速に乗る手はず。 結局、和歌山ICまでダラダラ渋滞にハマり…僕が和歌山に来ると帰りは必ず激しい渋滞に見舞われる事を確信した。 そして事件は渋滞のメッカ岸和田料金所を通過する手前で起きた。 絶好調921君の様子がおかしい。 さっきまでハイテンションだったのに、急に静かになってる。 そして「本・多・さ・ん…休憩場所まであとどれくらい?」と…どうやらトイレが我慢できないようだ。 岸和田渋滞も中盤だし、SAまではかなりある。 それを聞いて921君はバスから降りて高速道路を走り、路肩から草むらに入りスッキリ爽快♪ 道路はカーブしてるし…遮る物は何もないから、たぶん目撃者は大勢いただろう。 まぁ…脱衣所で写真撮られるよりは平和かな? バスを追いかけて無事に乗車したけど…愛と勇気ある行動に周りの車からも拍手を浴びました。 良い子は絶対にマネしちゃだめだよ!

 岸和田SAを抜けるとバスは順調に進みました。 途中、休憩を重ねて… 知らない人を乗せたんじゃないかという寝顔の人に驚きながら、午後9時半ナイツさんに無事到着しました。 三発屋さんから各家庭に1本づつ美味しい醤油をいただき… 此処で解散。 午前3時半から起きてる僕は完全に幽体離脱状態。 マイクロバス222号を運転して、おじゃさんと西尾に向かいました。 途中あまりの眠たさに指で目を広げながら運転してレンタカー屋さんに無キズで返却できました。 着いてからは余ったビールを荷物・土産を家まで運び…速攻で風呂入って寝ました。 ところが苦しいくらい眠たくて寝付けず…JINROを一口飲んだら直ぐ寝てしまった。 朝まで冷房がついてて現在プチ風邪気味。

 天気も良く、楽しく盛り上がれて良かったと思いました。
 三発屋さんのおかげ! #21さんのおかげ! 皆さんのおかげです! マイクロバスでのイベントも良いもんだと思いました。 また機会があれば計画したいと思います。 
レンタカー屋さんの駐車場で222号を見るたびに、7月17日を思い出します。 あんな事こんな事、そんな顔… とても楽しかったです。

by606
和歌山慰安旅行