人生日々是勉強也。
人間万事知らぬが仏。
事の始まりはR2-D2とスムージーのお店に行った(10月23日)帰り道から始まった。
否…
今、こうして振り返れば2018年7月22日から既に始まっていた。
10月23日の帰り道… 信号待ちで606号のアイドリングが突然200回転上がる。
通常のアイドリング(1050回転)から200回転上がったくらいでは『ん?』ぐらいで済むのだが…
なんだか今までとは違う。
なにか嫌な予感がする。
単なるアクセルワイヤーの悪ふざけなら、すぐに下がるのに自宅までの30分間下がる気配がない。
帰宅後200回転下げてチキチ基地に格納したのだが、既に異変は起きていた。
ガソリン臭い。
不完全燃焼の臭いがする。
この二つの臭いは多かれ少なかれ格納後は必ず漂うのだが… この日は半端なく臭った。
それから暫く乗る用事がなかった。
11月20日にツーリングを予定していたので、11月11日の真昼間に606号のエンジンを始動。
(11月13日の日曜日は雨ぽいし、実家の片付けだったので…)
R2-D2に店番を任せて30分間のオイル回しとバッテリーの充電。
お客さんに見られないように、帰宅後即チキチ基地に格納。
そして各部の点検をしていた時に、1番2番のキャブの奥下の方に怪しく光る液体を目にする。
「どうしてまたインシュレター付近から燃料が漏れる?」
また… 韮山で火が出た時と同じ症状じゃん!
しかし、漏れた量は1滴程。(2番3番は問題Nothing)
面倒だったけど再び606号をチキチ基地から押し出してエンジンを再始動。
アイドリング時も軽く吹かしても漏れなかったので、笑顔でエンジンを止めて格納。
がっ!
エンジンを止めるとまたしてもガソリンがインシュレター付近から滲み出てくる。
せっかく治りかけた(忘れかけた)韮山のトラウマが甦る。
また乗れなくなっちまったじゃん!
この日の夜は考え、悩み、途方に暮れて一睡もできなかった54歳。
翌朝、プラグの焼け具合を確認したら、四気筒共見事に煤だらけ。
つい最近まで真夏でも「燃料が薄いかな?」くらいの焼け具合だったのに…。
そろそろ少し濃い目にしようと思っていた矢先なのに…。
原因を突き止めて直さないと永遠に606号に乗れない。
寝る間を惜しんでネットでいろいろ調べた。
学生時代もこれくらい勉強に集中できる人間だったら東大も目じゃなかっただろう。
shigeちゃんに愚痴ったり、シルバーさんに相談したりする日々が続く。
『ウェーバー インシュレーター付近からガソリン漏れ』
これ↑をPCで検索してネットで調べまくり、原因ぽい事が1つだけ分かりました。
『油面が高くてアクセルポンプから穴を伝ってポンプカバーから漏れている。』という解説を読む。
僕は早速606号の油面を計測に行きましたよ。
随分前にキチッと29mmに調整したのに、また油面が変化してるなんて思わなかったけど…
ノギスで測って四気筒共29mm。
それなのに何故生ガスが滲み出る?
何故プラグが真っ黒煤だらけ?
1番2番のインシュレターから漏れているのなら1番2番だけ真っ黒煤だらけのはずなのに。
この時点で10月23日のガソリン臭と不完全燃焼臭の二つの臭いの元が判明。
更にややこしくなって、小卒の僕の頭脳は爆発寸前。
そんな心身共に疲労困憊な日が続いたおかげで14日から風邪気味に陥る。
15日にネットで調べていた時、あるblog記事に遭遇。
『インシュレーター付近からのガソリン漏れは翌日にはピタッと止まり、それ以降は絶好調♪』
606号のガソリン漏れも、たまたまだったのかな?
考えてみたら、チキチ基地への格納時はエンジンを止めて激しく前後に揺らすからなぁ。
もしかしたら毎回滲む程度に漏れていたのか??
そうなると四気筒共プラグが真っ黒煤だらけなのはどうして??
よし! 明日は試運転だ!
16日の午後2時30分、一昨日からの激しい悪寒に耐えながら606号の試運転。
チキチ基地の前でエンジンをかけてガソリンが滲み出てない事を確認。
5分ほど暖機をしてエンジンを止めてガソリンが滲み出てない事も確認。
\(^o^)/ もしかしたら大丈夫かも♪
ぶん回しながら20分程走った所にある空き地にて停車。
606号から降りてボンネットを取り外してエンジンを切る。
インシュレーター付近を注視。
\(^o^)/ 滲み出てこないよ~♪
やっぱり『たまたま』漏れただけだったみたい(^^♪
風邪が一発で治った感じで帰宅。
R2-D2が心配しながら待っていたので、「大丈夫みたいだよ♪」と笑顔で606号から降りる。
モヤモヤ一掃!さっさと格納して早く体を休めたい!
だが、最後の確認をしないと兜の緒を緩める事はできないA型の定め。
1番2番のインシュレーター付近を数分前よりも注視。
(@。@);;; インシュレターが濡れてきた。
w(T。T)w ガソリンの滴が鼻水みたいにぶら下がった。
ショックのあまり、僕は完璧に風邪をひいたぜ(>。<);;;;;
606号も風邪なのかなぁ?
風邪をひいてるのがお客さんにバレないように17日・18日と配達。
18日は配達からの洗い場という工程でフラフラの状態でした。
そんなフラフラの状態でもガソリン漏れの原因を考え・悩み・途方に暮れていたバカ。
おかげでスッゲー睡眠不足。
眠りたいのに眠れない。
この一週間で10年くらい老けた自分を鏡の中に見る。
できるだけ自分で原因を突き止めてみよう!
必ず原因はあるはずなのだから…。
1番2番のキャブのインシュレターから燃料が滲み出ているのに3番4番は漏れてない事。
それなのにプラグが全気筒真っ黒煤だらけという事。
韮山で燃えたのも、今回漏れたのも11月という事。
韮山の時はエンジンが動いてる時に漏れて燃えたけど、今回はエンジン停止で漏れるという事。
油面は何度計測しても29mmジャスト。
スクリューは薄いくらいのセッティングだったのに…。
そして…
この答えは突然やってきた。
19日の朝、懲りずにネットで調べまくっていた時、関東の某趣味車屋さんのblogにドンピシャな記事を発見。
今から丸っと10年前の記事で全ての諸悪の根源を知る事になった。
2018年の夏…
九州日帰りツーリングに備えて交換した小さいながらも重要な部品が99%の確率で606号を蝕んでいる。
良かれと思い、やってもらった事で今の今まで606号がまともに走らなかった。
九州から帰ってから…
4000回転以上回すと3番4番のインシュレーター付近からガソリンが激しく漏れる。
エンジンをOHしても調子が出なかった。(余計ダメになった)
韮山でボヤ騒ぎを起こしてしまった。
キャブを新品に交換しても燻りまくりで走らなかった。
油面調整してるだけでオーバーフローさせまくった。
走行中にもオーバーフローさせた。
(オイルホースすっぽ抜けは今回は関係Nothing)
やっと落ち着いたと思ったら、今回の症状。
知識のある方なら何の何が原因だという事くらい速攻で分かるはず。
606号の諸悪の根源は『何』が原因なだけではなく、『何の何が』が原因だったのです!
11月27日は自分で修理します。
11月22日から25日の夕方まで関係各所から部品がバンバン届く段取り。
26日は部屋の机の上で部品を組み立てて…
27日の朝から606号に取り付けます。
(ここまで11月18日~11月24日に書き上げた『捕らぬ狸の皮算用的記事』でした。)
11月27日、SUNDAYくそったれPROJECT始動!
前夜はイメージトレーニングとシミュレーションをしてたら… 眠れなくなってしまった(>。<)@
午後9時から午前5時の目覚ましまで6回くらいトイレに行ったぞ(ー。ー);;;;;
一睡もできないまま朝を迎え、起床と同時に作業開始。
SEVENの限られたエンジンルームの空間に部品やら計測器を無理矢理取り付ける。
イメトレとシミュレのおかげで30分程で取り付け完成。
キャブの油面が下がり切ってるのをノギスで確認してキルスッチON!
計測器で(ほぼ)適正値を確認(^^♪ 第1段階CLEARです(^^♪
第2段階に進むための油面を計測。
予想通り両方とも油面は低かった。
それも半端ない低さ!
33mmとな(>。<)@
久しぶりにキャブのトップカバーを開けました。
ニードルバルブを確認したら、まだ使えそうでしたが気分悪いので取り換える。
一年前に交換したばかりだけど… これも原因の1つだったのかも知れないので。
午前8時から1時間ほど休憩して、ACマインズさんまでニードルバルブなどなどを買いに行きました。
油面調整はガソリンと戯れる事になるので、先に昼飯を済ませておく。
お昼前からキャブ2基の油面調整(第2段階)を開始。
今までは油面を下げまくっていたのに今回は油面を上げる作業。
何度も何度もフロートを調整して30mm前後まで調整できたぞ(^^♪
あとひと息!
今度こそ29mmジャストだぁー! とキルスイッチをONにしたら、だぁーっとオーバーフロー(>。<)@
やっちまったぜ(T。T)
プラグを抜いて燃焼室を確認。
ピストンヘッドが濡れてらぁ(T。T)
結局29mmジャストにはならなくて、29.5mmで妥協。
急いでエンジンをかけて燃焼室を乾燥。
スロー調整はまだやってないけど普通に吹け上がる(^^♪
スロー調整不要?
問題はエンジンを止めて… どうなのか!?って事。
水温が80℃まで上がって、電動ファンが回る寸前にキルスイッチOFF。
これでインシュレターからガソリンが滲み出てきたら万事休すってヤツですね!
さてさて結果は?
後編へつづく。
by 606
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