606の息抜き 其の壱百九拾七






12月2日 



606号、ツーリング中の出火(ボヤ騒ぎ)から13ヶ月が過ぎました。

あの時助けて頂いた方々には改めてお礼を申し上げます。



13ヶ月過ぎた現在も「また火が出るのでは?」という不安を背負い続けております。

ボンネットのルーバーから炎が見えたシーンは、たぶん一生忘れる事ができないでしょう。

時々夢に出るし(>。<);;;

特にこれからの季節は、自分の吐息や前の車のマフラーからの蒸気が煙に見えて『ドキッ!』とする。

それくらいあの時の光景は怖かったです。

どうにもこうにもあれ以来606号に対して弱気な自分(>。<)@



暇な時、自分なりに出火の原因を考えて暇つぶしに興じてました。

最初はニードルバルブが戻らなくて、ガソリン垂れ流し状態でデスビの火花を拾って燃えたと思っていたけど…

その状態だとプラグがびしょ濡れになって走行に支障をきたすはず。

あの時は煙や炎が出ていても普通に走れてました。(20年11月15日の報告書の通り)



以前にも書きましたが、原因はスターターバルブプランジャーとバックファイヤーの因果関係。

オーバーフローである事に間違いないけど、ファンネルからドバドバーではありません。

スターターキャブからガソリンが地味に漏れ続けた事が(たぶん)原因。

ファンネルからドバドバーだったらエアークリーナーも燃えていたはず。

アルコールランプ並みの炎ではなく、キャブ周りは全焼していたはずです。



今から遡る事約29ヵ月前…

606号のエンジンをOHする為に某ショップに預けに行った時、その場で606号のエンジンチェックが行われました。

店主さんは5000回転くらいまで何度も空吹かし。

その時すでにキャブとインシュレーターの付け根辺り(スターターキャブ)からガソリンが垂れてました。

「危ないね~♪」と言いながら7000~8000回転まで更に何度も空吹かし。

壊れそうだし、燃えそうだったので「もうヤメてーっ!」と腹の底で叫んでいた51歳。

そのまま預けて帰りました。

何の為の点検だったのか??



その約4ヶ月後…

606号を某ショップに(3度目の)引き取りに行ってキャブ調整中に同じ箇所からガソリンが垂れてました。

店主さんに「インシュレーターが怪しいね! 乗って帰って自分で交換する?」と言われた。

ジワジワ漏れているだけでも恐ろしいのに、ポタポタ漏れているのだから怖くて乗りたくない。

結局、終了!酒モード!だった店主さんとキャブを外してインシュレーターを交換したワケで…

なぜかそれで漏れが止まったワケで…

外したベークライト製のインシュレーターはパッキンも含めて使い古し。(請求書には新品取り換えと書いてあるのに)

ミサブのインシュレーターに交換。(請求書には新品取り換え&キャブ脱着工賃がプラス)

今でも思う事… なぜ混合気になっているはずの区間で生ガスが存在するのか??

キャブ調整しても結局まともに走らなかった606号(>。<)@



そして、近所のオヤジさんに診てもらって、まずまず走れるようになるのだが…

どうにもキャブのセッティングが濃くて燻りまくり。

プラグが燻って火が飛んでない。

失火しているのが音と臭いで分かる。

その状態で(3月15日)走り続けて… 出火。

煙を確認して炎が出て路肩に停止させるまで約5分… ニードルバルブが原因だったら火だるまだったはず。

韮山の枯れ木&落ち葉街道で火だるまだったらと… 想像しただけで腰痛が悪化します。



近所のオヤジさんは煤けたキャブを調べて原因を教えてくれるはずでした。

しかし、某有名ショップからの圧力で音沙汰Nothing。

キャブ本体を洗浄すれば使えるはずの煤けただけのキャブ2基は闇に葬られた。

(もしかしたら今付いてるキャブがそれかも知れない。)

だから本当の原因は分かりません。

以上は僕の空想妄想なので間違っていたらゴメンなさい。





いつまでも済んだ事を悔やんでも嘆いても時間の無駄なのですが、トラウマは消えません。

いろいろ振り返ってしまうA型の定め。

今回の件で一番強く思った事… 『消火器が有って助かった!』 という事。

小さな二酸化炭素消火器を僕が1本、チベット7さんが2本積んでいたので消火できました。

大きなABC粉末消火器を構えていたB7さんも頼もしかったです。

もしあの時、ニードルバルブが閉じなくてファンネルからドバドバーだったらB7さんの消火器でも足りなかったのでは?

スターターキャブからの燃料漏れなんて滅多になく…

どちらかと言えばファンネルからドバドバーのほうが多く起きる。

意味が少し違うけど、不幸中の幸いだったのかも知れない。



その他の原因として燃料ホースの劣化や電気系統からの出火があります。

燃料ホース1つにしても燃料タンクからキャブまでにいろんな箇所を経由します。

だから燃料フィルターやレギュレーター等を取り付けるのを躊躇っている53歳。

劣化や損傷で液体はどこからでも簡単に漏れる。



電気系統は至る所に走っているので、ショートが原因で燃える。

SEVENの場合はスカットルパネルの中が一番怖いですね。



また、キャブの燃圧だったからボヤで済んだのも1つ。

インジェクションだったら末恐ろしい結果だったと思います。 @火炎放射器





『キャブ車は燃える』 って雑誌やネットでよく見かけます。

実際に自分のSEVENから火が出るまでは『大丈夫♪』『そうそう燃えたりなんかしない♪』と思っていました。

セッティング不良・整備不良は否めません。

petit御守代わりに小さな二酸化炭素消火器は積んではいたけど、まさか使うとは思わなかったし!



燃えるのを心配したり恐れていたらキャブ車には乗れません。

乗っても100%楽しくありません。

だから僕は消火器を買って606号に積みました(^^♪

チベット7さんに二酸化炭素消火器の中身を詰め直して頂いたのが2本あります。

ボヤ程度の火は小さな二酸化炭素消火器3本で消すことができたけど、本物のオーバーフローは無理!

そこで家庭用強化液消火器(1ℓサイズ:7000円)を購入。

しかし、取扱説明書に『ガソリンには絶対使わない事!』と記してあり、失敗(>。<)@

その事を消火器の会社に問い合わせたら…

「家庭用強化液消火器でも消せない事はありません。」

「がっ!」

「自動車に積む場合は自動車専用の消火器じゃないと液漏れや破裂の恐れがありますよ。」との事。

ネットで『自動車用消火器』を検索したら、ピンからキリまでいろいろHITしました。

1ℓサイズで十分(インジェクション車なら1.5ℓサイズか2ℓサイズがBETTERかな?)

転ばぬ先の杖ならぬ転ばぬ先の消火器として下記の商品(画像)を購入。

IRS MOTORSPORT  型番:AFFF100H

関連URL ⇒ https://irs.co.jp/

(ちなみに… 一ヵ月前まで在庫7個でしたが、現在は在庫切れ。 2月か3月に2022年製が出るらしい。)



粉末消火器はが大変な事になるので、できれば二酸化炭素消火器orハロトロンガス消火器がお勧めです。

ちょっと高値だけど、の事を考えると超激安価格だと思う。

だけど二酸化炭素消火器の車載用は小さいサイズのモノしかない。

ハロトロンガス消火器は全てにおいて高性能なのですが、機械泡消火器の倍以上のお値段。

キャブ周りに使う事だけを考慮して機械泡消火器を選びました。



使わずに済むのが一番好ましいのだが、ちゃんとした消火器を積んでいるという安心感が欲しかった被経験者。

これで少しは安心して遠出ができるようになりました。





by弱気な606