606の息抜き 其の壱百六拾九


画像はNothing♪ m(_ _)m



6月17日 



『一難去ってまた一難』だったら、まだ耐えられるが… 『一難去らずにまた一難』はさすがに堪える。

『難』は一番多い時で5つ以上あったかな?

エンジンとミッションをOHして『難』無く平日は仕事に、日曜日は606号に集中する企み。

結果… 昨年の10月23日から仕事にも606号にも集中できない日々が続く。

出費も続く(@。@);;;

『難MAX』だった11月頃は眠れず、ストレスで胃が痛く、夫婦仲も(いつも以上に)悪化していた気がする。

『難』は『難』でもインド料理の『ナン』だったらいくらでも食べれるのに…。



昨年の秋から次から次に降りかかる『難』で、事ある度にパーツを買って交換。

交換したり修理をして一つ一つ『難』を潰して頑張ってきたけど、心は折れ気味だった。

燃料残量計のセッティングが一番大変だったなぁ(^0^)



大凡の『難』を乗り切った!とGW明けに悦び勇んで海を目指せば、渋滞にハマってエンジン停止。

この時完璧に心が折れました。

身も心も、606による606号の為の606貯金も燃え尽きた感じ。



「もう手放そう」

そう決めたのが石舞台古墳 明日香村ツーリングの帰り道でした。

機関問題Nothingで一日楽しめるはずだったツーリングでまさかのエンジンストール。

GW明けの時は1回だけでしたが、この日はエンジンが普通に4回止まった。

自宅直前でエンジンが止まった時に、自分の限界点に到達。

以前から主治医には相談していたものの、「診てあげるけど1時間8000円ですよ。」と言われてゲンナリ。

LINEで相談すれば単調且つ怒り心頭的なレス。

相談すら出来ない現状で、606号からの次期支援戦闘機を検討していた一週間。

次の愛機で悩む事で、マイナス思考からプラス思考に切り替えないと精神が持ち堪えなかったのかな?

まぁ、606号の他に欲しい車は昔から1台だけしか存在してなかったので悩むほどの事ではNothing。

その車がまだ売れ残ってるのを確認して安心感を得る。

ただ単にいろいろ探して気を紛らわせていただけなのかも知れない。

いくら現実逃避をしても現実からは逃れられない52歳。

そんなこんなで毎晩寝付きが悪かった。



6月14日の朝、近所で昔BDRに乗っていたオヤジさんに、なんとな~く相談に行った。

雨降りだったので三台目Jsoul配達号で行って、寝てるところを奥さんに叩き起こしてもらって一方的に相談。

「まぁ診てみんとわからんわなぁ。」

…という事は診てくれるという事かな(^0^)♪

「明日、月曜日だけどSEVENを持って来てもイイ?」とたたみかけてみた。

「いま仕事が空いてるからイイよ。」

この一言でお先真っ暗闇状態に蛍の光が輝いた(^^♪



翌6月15日、お店番をR2-D2に頼んで午後4時30分に606号をオヤジさんの家に持ち込みました。

ガレージを空けておいてくれた優しさに感激(^^♪

とりあえずスターターボタンとSTACKメーターの表示の切り替え方法を伝授。

オヤジさん… バードケージを上から乗り降りせずに横から平気で乗りこんじゃった(@。@)

「幌を張った時となんら変わらねーじゃん!」だって(^0^)

オヤジさんに606号を預けてタクシーで帰宅。

僕的にはオルタネーターがダメか、複雑に絡み合った配線が何処かで断線していると判断。

オヤジさんの家まで行く道中も症状は悪化していたので、長期戦を覚悟。



6月17日のお昼過ぎにオヤジさんから電話がきました。

中一日での電話で、僕は最悪の事態を受け入れる覚悟。

オヤジさんからの電話は一言。

「直ったよ。」

僕は真逆且つ軽い口調での一言で一瞬放心状態。

「明日から雨みたいだから今晩遅くなってもイイから引き取りにおいでよ♪」

(T。T) 天気の心配までしてくれている! なんて親切なんだろう。

つか… 何をどうして何がどうなって中一日で直ったのだろう?



午後7時少し前に店を閉めて、R2-D2と一緒に三台目Jsoul配達号で引き取りに行きました。

不調続きの606号だったので、本当はタクシーで行って二人で606号に乗って帰りたかったのが本音。

タクシーを呼んで待つ時間が勿体なくて…

オヤジさんを待たせるのが悪くて… とにかく速攻で向かった。



オヤジさんのガレージで606号不調の原因を教えて頂きました。

オルタネーターでもない、配線の断線でもない、一括りに電気系統ではない。

でたらめなキャブのセッティングが原因でした。

「よくあんな状態で乗ってたね!」と苦笑いで言われた。

人間、『慣れ』とは恐ろしいもので、『あんな状態』でも普通に走れれば問題Nothingだと思ってしまう。

オヤジさん曰く、「昨日一日中キャブ調と試運転を何度も繰り返して、一番良いセッティングに合わせた!」と。

燃料残量計は一昨日から12㍑減っている。

オドメーターは100km近く延びている。

徹底的に試運転を繰り返して、徹底的に調整した事は数字が証明していた。



幾らお支払いすれば良いのか分からず&伺えず、目で伺ってみたら…

「時間だけかかっちゃったから〇〇円でイイよ♪」

それは持参した金額の半分以下で、なんだか申し訳ない。

言われた通りの金額を笑顔で渡して、606号に乗り込みました。

そしてエンジン始動。

「なんじゃこの排気音は!?」

懐かしい。

実に懐かしい!

この音… 新車当時の排気音だよ!

あの頃の僕はBDRの高回転時の排気音よりも、アイドリング時の排気音に痺れていたもん。

だから信号待ちがスッゲー好きだった。

いつからだろう… プラグが被りそうで信号待ちの間は心拍数が250を超えるようになったのは?

信号待ちでエンジンが止まりそうで怖くなったのは?

エンジンをかけて一瞬でストレスやらモヤモヤの何もかもが消えた。

606号を修理して頂いて、心から「ありがとう!」と言えた。

「調子が悪かったらいつでもおいで♪」と言われて泣けてきた52歳。

大きな声で「ありがとうございました。」と言ってR2-D2と2台で帰る。



自宅までに信号交差点はたくさんあります。

最初はトラウマで、信号待ちが不安でした。

胃液も出そうでした。

しかし、そんな不安は途中で消え… SEVENに対するアドレナリン出まくりで帰宅。

チキチ基地まで5分くらいの所からは、嬉しくて涙が止まりませんでしたよ。

SEVENに乗りながら悔しい涙は多々流しましたが、嬉しくて泣いたのは初めてかも知れません。



この数日でいろんな事を回想していた52歳。

もし、28年前にSEVENを買ってなければ、どんな人生だったかな?

間違いなく貯金は増え続けていた事でしょう(^^♪

普通の車だったら不調で悩む事もなく、もう少し髪も黒かったかな?

スッゲー平和な私生活だったと思う。

だけど幸せではない気がして… 個人的にね。

出会いも多く、出会いに比例して別れも多いけど素敵な人と仲良くなれる。

『天国』よりも『地獄』のほうが興味ある僕なので、神様仏様には中指立てて生きてるし…。

安らぎなんて不要だし!

唯一、安らぎを求めるのなら旨いモノと熟睡があればイイ(^^♪

SEVENに乗ってる時やSEVENを眺めている時が一番の安らぎなのかも知れない(^^♪ @バカ



今は、I LOVE SEVENの1をワクワクしながら明けても暮れても読みまくっていた24歳の気分です。

…って、また壊れたら82歳くらいの気分になるだろう僕。





by606