3月9日 |
『STACK ST868/ST8130 Display System』 所謂『山形メーター』のpetit虎の巻。 まず初めに… メーター本体の針折れ・バックライトの球切れ・内臓バッテリーの交換は下記URLをクリック! 『BLUEMOTORCYCLE』 http://www.bk-aoyama.com/ 僕はBLUEMOTORCYCLEさんで上記全ての修理をして頂きました。 プラスチック製の針折れはSTACKメーターの最大の弱点で、よくある事だそうです。 BLUEMOTORCYCLEさんを知らないショップは本国(GB)に修理に出すらしい。 それはそれでOKなのですが… 酷いショップになると、『修理不能』と称して新品交換、こっそり修理に出してネットで販売して荒稼ぎ。 「知らぬが仏」とはよく言うけど、それなら僕は大仏だな。 バックライト(照明)の球切れは針折れから数年後に経験しました。 通常、青色の怪しいバックライトだけど、電圧が安定しないSEVENには白色LEDが良いと勧めてくれましたよ。 青色LEDは球切れし易いのだとか…。 本当は青色が良かったのですが、面倒な事が嫌だという理由が80%。 そして最近になって内臓バッテリーが昇天。 これは本当に厄介でした。 STACKメーターを起動させた時、『Innerbattery Low』これが表示されたら終わったと思ってください。 『ギア・シフト警告灯が点灯する回転数』 『燃料残量警告灯が点灯する数量』 『油温警告灯が点灯する温度』 『水温警告灯が点灯する温度』 『バッテリー電圧警告灯が点灯する電圧』 『油圧警告灯が点灯する圧力』 『燃料残量計の設定』 『油圧・水温等の警告灯が動作する回転数』 『エンジンの気筒数』 『タイヤが一回転で発生するパルス数』 『タイヤの外周数値』 …以上の設定が全部消えました。 内臓バッテリーが無くても使えるメーターはタコメーターと電圧計・油圧計・水温計。 それだけ使えれば問題Nothingなのですが… そういうワケにいかないのがオールインワンの宿命。 油圧警告灯がチカチカ点滅しまくるだけでなく… 不必要な『最低外気温度』(Ice Warning)の警告灯が点きっぱなしになる。 これが厄介極まりなかった。 この警告灯が点きっぱなしになって、内臓バッテリーが終わった事が分かる!みたいな。 速度計は20km/hより上がらなかったし… 燃料残量計は満タン給油をしたら120㍑を表示したし… モチベーションが下がるばかり。 タコメーターと電圧・油圧・水温だけで騙し騙し乗る事は可能。 赤色の警告灯が点きっぱなしで、その横の黄色の警告灯が点いたり消えたりするのを我慢できればね。 BLUEMOTORCYCLEさんにて修理をされる場合は、まずmailでコンタクトをとります。 そしてメーターを取り外してBLUEMOTORCYCLEさんに送ります。 この時、宅配便で送る事になると思うけど、精密機器専用のBOX(お店に必ずあります)がお勧め。 ダンボールにクッション材で挟むよりもお手軽で安心。 修理完了のmailが届いたら修理代を振り込めば手元に戻ってきます。 ST868/ST8130以外のSTACKメーターなら配線を繋げば終了。 ST868/ST8130はここからが大変。 まずはお約束の4つのボタンの配列から確認してください。 通常、右から(スイッチ1)(スイッチ2)(スイッチ3)で、一番左が(スイッチ4)になります。 ● ● ● ● 4 3 2 1 稀に逆に配列してある事もありますが、ココでは上記の配列で設定方法を書きます。 【数値設定】 まず(スイッチ1)と(スイッチ2)を同時に押してディスプレイ・システムを数値設定モードにします。 この時、上手く同時に押さないと反応しない事があるので、ディスプレイが切り替わるまで挑戦してください。 数値設定モードに切り替わると[EDIT TEST]と上半分に表示されます。 下半分は設定可能なパラメーターが表示されます。 パラメーターの切り替えは(スイッチ3)を押せば… ①Shift RPM (シフトRPM) ギア・シフト警告灯が点灯する回転数 ↓ ②Low Fuel (最低燃料残量) 燃料残量アラームが点灯する数量 ↓ ③Ice Warning (最低外気温度) 外気温度アラームが点灯する温度 ↓ ④High Oil T (最大油温) 油温アラームが点灯する温度 ↓ ⑤High Water (最大水温) 水温アラームが点灯する温度 ↓ ⑥Low Batt (最低バッテリー電圧) バッテリー電圧アラームが点灯する電圧 ↓ ⑦Low oil P (最低油圧) 油圧アラームが点灯する圧力 ↓ ⑧SW1 & 2 to calibrate Fuel Tank Sender (燃料残量計) 燃料残量計の設定 ↓ ⑨Gate Revs (ゲートREVS) 油圧・水温等の警告灯が動作する回転数 ↓ ⓾E.S. Cylinders (エンジン・スピード・シリンダー数) エンジンの気筒数 ↓ ⑪W.S. Pulses/Rev (ホイール・スピード・パルス数) タイヤが一回転に発生するパルス数 ↓ ⑫Wheel Cir (mm) (ホイール周長) タイヤ外周をmm単位にて数値を設定する …の順番に切り替わります。 設定を終了する場合は(スイッチ4)を押せばデータが上書きされて通常の表示に戻ります。 数値設定の際、数字を下げる時は(スイッチ1)、数字を上げる時は(スイッチ2)で調整。 押し続ければ数字は早く進んだり戻ったりします。 ①~⑦と⑨は警告灯が点灯する数値設定。 設定した数値で警告灯を点けるには、表示をONにしなければなりません。 その場合は(スイッチ1)を先に押しながら(スイッチ2)を押せばON⇔OFFを切り替える事ができます。 (スイッチ1)と(スイッチ2)を同時押しではありませんのでご注意ください。 この場合も終わる時は(スイッチ4)でデータを上書きしてください。 さて… 次に速度計の設定。 ⑪と⑫で設定します。 ⑪は足回りの何処かに取り付けられているはずのパルスを拾うセンサーを確認してください。 そのセンサーが拾うであろうパルスの数を設定します。 ハブボルト=パルス という事が殆どだと思うので、SEVENの場合は4が多いかな? 続いて⑫のタイヤ外周ですが、ホイールを含むタイヤの直径×円周率で外周は出るはず。 正確を期するのであれば、巻き尺でタイヤを一周測れば完璧。 mm単位で設定してください。 606号の場合は1m84cmだったので、1840mmで設定。 これで速度計はOKです。 最後に一番厄介な⑧燃料残量計の設定。 この作業は付き合いのある個人のガソリンスタンドに協力をお願いしたほうが無難です。 セルフGSでは店員さんに注意を受けるかも知れないし… 安全上の仕組みなのか?一定の時間で給油が止まります。 携行缶を使って、自分で行う方法はお勧めできません。(自分が大失敗したので) まず最初に燃料タンクを空っぽにします。 空っぽにする方法はそれぞれだと思いますが、なにはともあれ爆発を伴う作業なので細心の注意が必要。 ガソリンスタンドで行えば一石二鳥ですね。 まずパラメーターの表示を⑧にします。 ⑧の表示のまま、もう一度(スイッチ1)と(スイッチ2)を同時に押して表示を変えます。 燃料タンクが空っぽなら0㍑表示に合わせて(スイッチ3)を押して『more』で決定。 燃料を自分で刻みたい数量だけ入れたら、数値を上げて、また(スイッチ3)を押して『more』で決定。 細かく1㍑ずつ給油すれば正確な数値が設定できるけど… 1㍑ずつではかなりの時間と手間がかかるので、3㍑~5㍑くらいで刻むのが良いと思います。 満タンまで上記の方法を繰り返し、最後は『Finish』を押して(スイッチ4)で上書き終了。 『continued』の表示も出ますが、(この場合)使い道はありません。 ディスプレイの案内に従って作業を進めれば大丈夫ですので、落ち着いて行うのが肝。 どの設定でも同じ事ですが、(スイッチ4)を忘れると、上書きされませんので注意! また、これは僕の失敗談ですが… 電圧が低かったり、バッテリーが弱っていると設定が上書きできません。 その事を知らなかったので燃料残量計の設定を10回くらいやるハメになりました。 油圧センサーと水温・油温センサーのお求めは下記URLからどうぞ。 S.A.R.D Racing https://www.sard.co.jp/parts/products/electronics/stack/ 以上です。 by606 |