9月16日 



三愛レストハウスを出た所からが『やまなみハイウェイ』になります。

SMPさんの一個大隊を、こっそり小さく手を振りながら見送った。

「こいつ誰?」みたいな目で見られたけど手を振り返してくれるSEVEN乗りさんばかり。

完全無視のSEVEN乗りさんには、「僕は嫌われているんだなぁ。」とpetit凹む。

白いZの方は606号が壊れて動かないのかと心配してくれた優しい方でした。

以前、フレイザーに乗られてた方かな? ありがとね!



冷めかけた赤牛バーガーを食べて午前9時45分に出発。

青い空! 白い雲! 抹茶色に近い緑に囲まれた県道11号やまなみハイウェイ。

Up&Downあり心地良い横Gありの1時間弱(^^♪

R2-D2の「やまなみハイウェイにいつか連れて行ってね!」という数年前からの願いを叶える事が出来ました。

んがっ!

モーニングと赤牛バーガーで腹を満たされたR2-D2は、三愛レストハウスを出発してすぐに爆睡(-。-);;;

睡眠不足&疲労もあるわな。

ペースカーに先導され続けたので僕も結構眠たかったです。

さすがに午前10時を過ぎれば道が混むので仕方ありません。

1速落としてプラグがカブらないように走り続けました。



水分峠から国道210号線に進んで湯布院ICを右に眺めながら通過。

この辺りから車の流れが悪くなりました。

気温は30度近くまで上がっているので、「此処で渋滞にハマったら最悪だなぁ!」と思っていたら…

見事に車の流れが止まっちゃいました(>。<)

走っている時は寒いくらいに涼しかったのに、止るとスッゲー暑い!

暑さと渋滞STOPでR2-D2が目覚める。

水温計はグングン上昇するけど、時々由布岳の方向から吹きつける涼しい風で、水温計の90℃超えは防げた。

日陰に入ると1℃下がるが、焼け石に水だね。

湯布院の観光客から太陽よりも熱い視線を受ける。

5台ほど前に白いマクラーレンが走っていたけど、マクラーレンよりも目立っていたみたい。

マクラーレンはエアコン付いてるだろうでね。

606号は「うわっ!暑そう!」という目立ち方だったと思う。

ヘルメットが夜間の10倍蒸れたわ(>。<)



湯布院の観光地を抜けたら由布岳を満喫できるスペシャルステージに突入。(上の画像)

空が刻一刻と変化する山岳地帯なので、雲に覆われない事を願っていたけど… 願いは通じた。

九重連山に引き続き、由布岳をも綺麗に見る事が出来ました。

此処が日本である事が信じられない景色。

その景色の中を606号で走れる事は、スッゲー幸せでした。

急な上り道が続く道なので、アクセルハッピーになりがち。

10年前なら景色などチラ見程度でガンガン上がって満足していた事でしょう。

50歳を過ぎた今… タコメーターなど見ずに景色を眺めながら気持ち良く駆け上がる。

蒜山高原よりも広大な緑。

たぶん九州に606号で来るのは最後だと思うのでボンネット越しの景色をしっかり目に焼き付けた。

とりあえず後悔はない。

これでいつでも笑って逝けるぜ! (^_^)v



由布岳の絶景区間を通過して、oceanさんとドシャ降りの中を走ったワインディングを駆け下りて別府ICに到着。

まだ昼前だよ(@。@)

別府港からフェリーを使う段取りなら午後2時出港の便だったので2時間待ちになっていた。

別府ICからは帰路となる。

SAでの給油の事を考えて、復路も同じルートを使う。

不思議と疲れや眠気はない。



別府湾SAで小休止。

暑い! スッゲー暑い! 頭が蒸れる! 意識が飛びそうな感じ。

ヘルメット… 本当に邪魔だわ(>。<)

此処で給油をする予定だったけどGSが混んでいたので、次の今川PAで給油する事にした。

トイレだけ済ませて即離陸。



来た時は真っ暗&濃霧で何も見えなかった大分自動車道でしたが、この時間は何もかもが良く見える。

こんな街並みだったんだなぁ。

こんなに山が綺麗だったんだなぁ。

おおお! 海が見えるじゃん!

居眠り運転を心配していたけど、景色が眠気を掻き消してくれた。

だけど…

この辺りから僕の首に異変が起きた。

痛い(>。<)

ヘルメットの重みで首を痛めたみたいだ。

考えてみたら、こんなに長くヘルメットを被り続けた事が無い。

とてつもなく大きな誤算だった。

ヘルメットをトランクに積めないのでヘルメットを捨てるしかない。

しかし目を守るゴーグルも鼻と口を守るフェイスマスクも無い。

首の痛みに耐えながらヘルメットを被るしかなかった。



今川PAで燃料補給。

嬉しい事にセルフGS。

でも店員さんが居ていろいろと質問責めを喰らった。

体力の消耗を考慮して喋りたくなかったけど、できる限り優しく対応。

給油を済ませてGSの端っこでヘルメットを被っていたら… 店員さんが栄養ドリンクを1本くれたよ。

こういう何気ない優しさってスッゲー嬉しいね。

今川PA・セルフGSの店員さんありがとう!

笑顔でPAの合流車線から加速した時… 首の痛みで頭を支えられず、頭が後ろに持って行かれた。

これはマズイぞ(>。<)

仕方なく喉で頭を支える運転に切り替えて、陽のあるうちに少しでも走る事に徹した。



関門橋を渡って下松SAで小休止&燃料補給。

此処で今度は喉が悲鳴を上げた。

首の筋肉痛+喉の筋肉痛=むち打ち症

喉の筋肉痛になんて今まで一度もなった事がないから、耐え難い痛みです。

嗚呼、ヘルメットを捨てたい(T。T)



帰り道の1/3程の所で肩から上がダメになった。

思考力も急降下。

もちろん集中力も急降下。

とてもSEVENを運転できるような状態ではありません。

しかし帰らねば(>。<)

首も喉もダメとなったら肩で首を助けるしかない。

船のイカリの如く両肩を上げて首と喉をサポートして頭を支持して下松SAを出発。



出発して間もなく… もうどうにもなりません!

せめてヘッドレストが付いてたら楽だったはず。

此処に来て嫌いだったヘッドレストの必要性が分かった50歳。

路面の凸凹は、まるでボクシングのジャブの如く…

路面のキツイ段差では、まるでボクシングのボディブローの如く… スタミナを奪われる。

痛みで思考力も集中力もギリギリなのでスピードが上がりません。

ふと気がつけば走行車線を60km/hくらいで走っている。

慌てて速度を上げても80km/h以上は怖くて出せない。

60km/hが100km/hに感じ…

80km/hが140km/hくらいに感じてしまう。

100km/hなんてとても出せない。



午後3時、なんとか吉備SAまで辿り着いた。

此処で遅めの昼食、早めの晩飯をとる事にしました。

考えてみたら今日はモーニングと赤牛バーガーしか食べてない。

米が食べたかったので1000円もする豪華なカツ丼を食べた。

R2-D2も腹が減っていたのでしょう、1400円もする唐揚げ定食を食べた。

首の痛みさえなければ気力も体力も充実して楽しい食事だったはずなのに… まるでお通夜みたいな食事。

旨いのに喉を通らない。

眼精疲労も結構キテて目が真っ赤!

petit脱水症状だったみたいで、冷水を何杯も飲んだよ。



吉備SA… まだ岡山県なんだよなぁ。

広島県と岡山県の長さに心身共に沈没。



なんとか頑張って制限速度の80%程度で山陽自動車道を走行。

だんだん日が暮れてきた。

走行車線を普通に走っているとSEVENみたいな車は嫌味な追い越され方をされます。

急ブレーキを踏むと首が何倍も痛いんだよ! 凸(-。-メ) ヤメてくれ!



この先、宝塚渋滞と亀山渋滞が待っている。

宝塚渋滞は午後8時を過ぎれば解消、亀山渋滞は午後10時を過ぎれば解消すると予習済。

フェリーで移動していたら、どちらの渋滞も解消している時間に通過していたけど… 自走だ。

こんなにゆっくり走っているのに、フェリーでの移動時間よりかなり早く進んでいる。



午後6時、時間調整と休憩・燃料補給を兼ねて龍野西SAに着陸。

既に暗くなっている。

此処で1時間休憩していれば宝塚渋滞が終わった頃に通過できる計算。

レーシングシューズを脱いでベンチで寛ぐ。

横になりたかったけど、完璧に休むと二度と起き上がれそうになかったので座って目を閉じて休む。

R2-D2は元気にカキ氷を買いに行った。

あかん(>。<) 此処までが限界かも知れない。

だってまだ昔僕が居た柵の中の近くだぞ(>。<) 姫路すら越えていない。

無駄だと思いながらも首を揉む。

喉の辺りなんて触るだけで痛いし。

100%自走での日帰りがこんなにキツイものだとわ思わなかった。

全ての元凶はヘルメットなのだろうけど…。

R2-D2がスキップ踏みながら笑顔で買って来やがったカキ氷… クソ美味かったわ。



40分程休んで満タン給油をして龍野西SAを出発。

長く休憩できたので多少は元気になった!

頑張って帰ろう! って気合を入れた時… 電光表示板に『神戸JCT9km渋滞』の赤い文字が目に飛び込む。

気合を入れてすぐに気が抜けた(@。@)

だけどまだ神戸JCTまで1時間近くかかるから、このまま突進。



午後8時過ぎ… 神戸JCTに突入。

車のヘッドライトが動かずにスッゲー遠くまで続いているではないか(>。<)

大渋滞だなぁ~ って… あれ? ヘッドライト??

反対車線が多重事故で大渋滞になっていた。

こちらの車線は渋滞どころかガラガラに空いている。

上手く渋滞を回避できたので、小さくガッツポーズをしながら新名神高速道路に進みました。



進んだ新名神高速道路も高槻JCTまで貸切状態。

此処に来て神様・御先祖様が助けてくれた気がした。

一定速度で走っていればそれほど首が痛く無い。

とても良い調子だ(^^♪



高槻JCTの大阪と京都の分岐で間違えないように京都方面に向かう。

分岐点ギリギリまでどっちに進むのか分からなかった方向音痴。

←京都 大阪→ だけでは分からないぞ!

だいたい高槻JCTって大阪だろ?

新名神は蒜山高原に向かう道で懲りてるんだから、もっと分かり易い案内標識にしてくださいよ!

ただでさえ思考回路は下松SAから機能してないのだから(-。-)

高槻JCTで『この先、雨走行注意』の電光表示板が美しく輝いていたけど、降るワケないじゃん!

さっさと消せよ!って笑い飛ばしていたら、名神高速道路に入った途端に雨が降り出した。

あれほど破壊したかったヘルメットが今頃になって役に立とうとは(@。@);;;

ありがとうヘルメット(^^♪

10分も走ったら止んだので、やっぱりヘルメットを破壊したかった50歳。

まさか帰り道で降られるとは思いませんでしたよ。



あとはちょこっと名神高速道路を走って、通い慣れた新名神高速道路から東名阪⇒伊勢湾岸道と進むだけ。

此処まで来れば帰ったも同然!

勝って兜の緒を緩めた時、目に飛び込んで来た『亀山JCT 渋滞14km』の電光表示板。

まだ草津JCTまで1時間くらいかかるから、それまでには半分くらいの渋滞距離になっているだろう(^^♪

やっぱ三連休は怖いわぁ。



名神高速道路も左側車線オンリーでゆっくり走行。

動体視力はますます低下。

運命の分かれ道、草津JCT付近の電光表示板に『土山SAから亀山JCTまで10km渋滞』と…

やったー! 4km減っている(^^♪

その表示の真下に『亀山JCTから鈴鹿ICまで4km渋滞』と書いてあった。

(>。<)同じやん!

ところが、絶対同じくらい渋滞しているはずの一宮渋滞がゼロ。

ステアリングを新名神高速道路に切らず、ステアリング真っ直ぐで名神高速道路に進みました。



名神高速道路は交通量こそ多かったですが、一宮JCTまで渋滞無しで走れました。

一宮から名古屋高速に進んで、やっと愛知県に帰って来た感じ。

早く帰りたい!

早くヘルメットを脱ぎたい!

早く風呂入りたい!

早く歯を磨いて寝たい!

もうSEVENに乗りたくない!



名古屋高速から知立バイパスに進んで西尾に到着。

この区間は殆ど無意識で、片目づつ寝ながら走っていた。

バイパスを下りた時にヘルメットを脱いでドブに投げ捨てたかったぞっ!

不法投棄上等!って思ったけど、じっと我慢の子であった。



午後11時30分、チキチ基地に帰還。

前日の午後7時に出発して、翌日の午後11時30分の帰宅となる。

単純計算で28時間30分。

日帰り+約5時間。

『日帰り』という題名は嘘になるけど、まぁ日曜日中に帰れれば『日帰り』でOKでしょう♪

全走行距離 1899kmとな(@。@);;;



帰ってもすぐに休めません。

606号から荷物を降ろしてから606号を軽く洗車。

洗車しないと気になって、しっかり休めないA型の定め。

深夜に606号を洗車している姿を向かいのオジさんに見られた50歳。(何やってんだか?)

洗車しても暗いから綺麗になったかどうか全然分からず(>。<)

チキチ基地に格納して、往復1899km無事に走り続けてくれた606号に心から感謝。

ちゃんとした洗車は明日。

ボディカバーを被せないでチキチ基地のハッチを閉じました。

さぁ!風呂入って歯を磨いて寝るぞ!

横になれるだけで幸せを感じた50の夜。



翌朝… 4時50分起床。

祝日など関係ない自営業の定めで普段通りに起きます。

起きます…

起きようとします…

起き上がれません(T。T)

起きなきゃ(>。<);;;

だけど首が痛くて起き上がれません!

意識はしっかりしてるし、目も見える。

体だけが動かないから死んだのかと思ったわ(@。@);;;;;

ベッドからスライムが垂れるみたいにずり落ちるようにして、なんとか床で立ち上がる。

思考回路は4時間の睡眠で随分と回復したけど、体は全然ダメ。

それでもゴミ出しから始まる一週間の始まり。

左右の確認が出来ない状態で軽トラに乗ってゴミ出し。

4時間寝てもまだ走っている感じで体が揺れます。

高速道路を走り続けた「ゴーーーーー!」という耳鳴りは火曜日の朝まで治らなかった。

そして首と喉の痛みは金曜日の朝に治った。

なにせ月曜日から連休明けも重なって仕事が忙しくて体を休めるどころか、更に酷使したのでダメダメの一週間。

「早く人間になりたい!」と思い続けた一週間でした。





「年老いて自分の人生を顧みたとき… やらなかった事を後悔するよりやって後悔したい。」

おもいっきりやっておもいっきり後悔しました(^0^)v





by606


      

















































日帰り やまなみハイウェイ 後篇