3月6日 (日曜日) 晴れ

 前日…  忙しくて606号の整備をする時間がなかった(>。<)  荷物の準備もルート確認もできないまま疲れ果てて、携帯電話の電源を切って9時半に消灯。  
 しかし寝る前に読んだスパッセ35号さんからの書き込み(マラソン大会開催の件)が頭から離れず…  心配&不安で夜中にマラソンコースとツーリングコースの交わる箇所を何度も何度も何度も確認していたA型の悲しい定め。   ツーリングの日程を決める前に静岡県庁のHPにあるイベント情報でマラソン大会の有無を調べたけど、それらしい記事が無かったので3月6日に決めたのになぁ。  でも事前に情報を得る事ができたので、それなりに態勢を整える事ができた!と思う。  スパッセ35号さんに感謝です。



 翌朝は4時半に起床。
 夜中に何度も何度も何度も起きていたので頭がスッキリしていない。  それでもさっさと準備をしないと遅刻してしまう。  前日に少しでも準備をしておけば朝が楽だったのに…と、起きてすぐに後悔する僕。  一日の始まりが後悔から始まる人間も珍しい。

 なんとか1時間で身支度を完了してチキチ基地に向かいました。  外に出ると既に薄ら明るい。  日の出の時間はどんどん早くなっているね。  毎週SEVENに乗るたびにそんな小さな暦を実感できる。  
 今朝は思ったより(天気予報が言ってたより)寒い!  星はチラホラ出てるけど、これまた思ったより(天気予報が言ってたより)雲が多い!  風もある。  だけど天気が良ければ何でもできるのさ♪


 神社裏で軽く暖気を済ませて5時45分に近くのセルフGSで給油。  とりあえずは牧の原SAまで行ければイイので燃料タンク2/3程度を給油して、6時に道の駅/にしお岡の山にてチャチャイさんを待ちました。  そして待つ事15分、チャチャイさんが到着したので2台で赤塚PAを目指しました。



 先週の本宮山ツーリングで606号の腹を打った蒲郡市内の道は頭にインプット済みだったので、2車線道路の右側を通って回避。  今度打ち付けたらマットに沈む予感がしたほど強烈なボディブローだったもんなぁ。
 これで今日は腹を打たなくて済むと思った10分後…  有料トンネルを抜けた国道1号線に直面する音羽蒲郡IC入り口交差点で606号の腹を打ってしまった(>。<)@  ガードの甘さは忘れた頃にやってくる。


 しかも音羽蒲郡IC料金所のETCゲートが開かずに通過。  たぶんちゃんと反応したけど、バーの調子が悪かったに違いない。  止まって係員さんとお喋りするのも面倒だったし、日曜日の1分は平日の1時間と同じくらい大事なので後ろを振り向かずに本線へと進みました。  怒られるなら後でゆっくり怒られればいいさ♪  怒られる事、嫌われる事には慣れている♪


 第1集合場所の赤塚PAには6時50分に到着。  既に皆さん集まられており…  慌てて地図を各車に配って説明。  トイレを済ませたりバタバタしているうちに出発時間の7時15分になってしまった。
 ドタ参のチェリ井さんは久しぶり!  PCも携帯電話も無いのによく集合場所と集合時間が分かったなぁ。  鰻重大盛り追加となりました。


 ムッシュさんに見送られながら7時15分に第2集合場所である牧の原SAを目指して赤塚PAを出発。
 朝、家を出た時の風もなくなり…  雲も消え…  青空が気温の上昇に拍車を掛け始めた。  天気予報の言った通りだった!

 牧の原SAまでの途中でshige1710さんが流れ合流。  こういう合流も久しぶりだね♪  くらしっくさんや、はかま○ださんもPAからスクランブル合流して、8時15分の到着予定が8時ジャストに牧の原SAに無事到着。  あんなに素敵な天気予報だったから、高速道路はもっと混むと思っていたのに…  順調快調に進めました。


 牧の原SAで各自満タン給油。  此処で足並みを揃えるが如く満タンにしておけば、道中GSに寄る必要はありません。  時間に余裕が持てるもんね。  だから牧の原SAでは通常の倍の休憩時間を設けています。

 僕は給油を待つ列が消えた頃にGSに向かいました。  それでも給油機は全部埋まっていたので、待機レーンの先頭に並んで大人しく待っていました。  そんな僕の前にドカティ2台が涼しい顔で横入り!  給油中の車の後ろに並んだ。  『カチン!』ときた僕は店員を手招きで呼んで、「アイツらより先に並んで待ってるんだけどさぁ!」と大声で怒鳴らず静かに忠告。  そしたら店員さんがバイクを退けてくれました。  さすがはshell石油!  教育ができています。

 バイクのオーナーは嫌がらせの如くバイクを中途半端に給油機から離して停めたので、燃料給油口が真後ろのSEVENでは給油ノズルが届かない。  2回もカチン!ときたので口喧嘩覚悟でホーンを鳴らして退かせました。  口喧嘩なら自信あるけど、喧嘩は自信ないもんなぁ。

 こういうズルイ奴には速攻でキレてしまうイケナイ癖を持つ僕は、昭和生まれの田舎育ち。  606号に給油中の店員さんの僕に対する気の使い様は、なんだか申し訳なく感じて反省。  ドカティ共々ドライバーを殴り倒したい気分だったけど、「今日はどちらまでツーリングですか?」などなど喋ってるうちに雰囲気が和みました。  さすがはshell石油!  教育ができています。


 このコースが初めてのシルバーさんと岡崎7さんを前方に位置してもらう段取りで、牧の原SA出発予定時刻より10分早い8時35分に静岡ICを目指して出発。  ベテランさんは好きな位置でツーリング♪
 GSの前を通過する時、GSの店員さん3人が並んで見送ってくれた。  さすがはshell石油!  教育ができています。


 「今日は富士山が綺麗に見れそうですね!」が挨拶の如く飛び交った牧の原SA。  感動的なシーンは新日本坂トンネルを抜ける瞬間だ!  左ルートと右ルートを選べる新日本坂トンネル。  左利きの人は左ルート、右利きの人は右ルートという規則は無い。  でも右翼左翼の方々は拘る気がする新日本坂トンネル。

 僕は天気が良ければ右ルートに進みます。  トンネルを抜けて富士山が現れるシーンの感動が大きいほうが右ルートだもん!
 もちろんこの日は右ルートに進入。  明るい出口が未来への扉ぽいトンネルの出口。  スカッと抜けたら富士山がドーン!  でも何だか富士山が違う。  そう!この日は富士山の頭に笠雲が発生していた。  一瞬「変な富士山だなぁ。」と思えたけど…  なかなか見る事ができない風景に超感動。  (翌日の朝刊に笠雲の記事が載っていたよ)

 しかし、その感動を味わっている高速道路の真下で、90分後に大変な目に遭うなんて誰も想像していなかっただろう。


 静岡IC付近からはスピードを落として態勢を整えつつ料金所を通過。  静岡ICで40分以上待っていたらしいe-doさんが小隊に合流。  SEVEN14台とBMWのM5が1台の15台が静岡ICで全機無事に合流しました。
 15台が料金所付近で右往左往するのは迷惑だし危険なので、ETCゲートを通過したまま一般道に進む。  マナー良くスマートに♪  そして国道150号線と交わるT字交差点にさしかかった時…  見慣れた景色が見慣れぬ景色に変わっていた。  「T字交差点が十字交差点になってるじゃん!」  しかも高架橋も工事中だし!  どこに繋がるバイパスなのだろう?

 真っ直ぐ進んで1つ左折すれば海岸線の道路に出れるはず。  だけど全く知らない道。  606号単機なら冒険してもイイけど…  14台引き連れて『この先行き止まり』だったらOUT。  素直に左折して、昨年と同じルートを進みました。
 そして右手にコンビニがある交差点を右折するのだけど、在るべきはずのコンビニが撤去されていた。  チキチキ地図全然ダメじゃん!
 たった一年でこんなにも風景が変化する。  時代の流れの速さに溺れかけた606でしたよ。  溺れる606は地図をも掴む!

 でも一応はチキチキ地図通りに進んで海岸線を直進。  一路、沢山農園さんを目指しました。


 今日は前評判(天気予報)の通りで天気が良いにもかかわらず交通量が少な目だったので、いつもより早く沢山農園さんに到着。  後続車5台目以降はどうしても信号で切れてしまうので、なかなか一斉に到着できないので、606号を目印代わりに沢山農園さんの入り口付近に駐車しておきました。
 全機無事に沢山農園さんに着いたのを確認して606号を駐車場に進めようとした時…  以前直したプーリーのベアリング付近からの異音がまた大きくなっている事に気がついた。


 とりあえず何事も無かったかのように駐車して、各自でいちご狩り料金を支払ってもらうようにお願いしてから606号を下から覗き込んだら、妙な箇所からオイルがポタポタ落ちていた。
 koba-5009さんが「オイルシールだね。」と…  なんだか分からないけど異音+オイル漏れでテンション急降下!
 輪留めをしてからエンジンをかけたら、異音はますます酷くなっていた。  しかもオイル漏れは止まらない。  「一番遠くまで来てコレかよ!」と雰囲気をブチ壊さないように笑顔で一人ボケ&ツッコミを入れてた606。  腹の中では「帰れるかなぁ?」と淋しく呟いてましたよ。


 なんと今年のいちご狩り参加率は100%です。  参加者全員が歩いてビニールハウスに向かいます。  誰もが昨年より1つ高齢化しているので今年は急斜面の登山は農園さん側の配慮でありませんでした。  駐車場から少し上がった道路を歩いて、ちょこっとだけ上がったプチゴージャスなビニールハウスに案内されました。  デカイ!  今までは細くて狭いビニールハウスだったけど、今年はデカイぞ。

 ビニールハウスの外から見た苺もスッゲー大きい。  石垣苺が売りの久能山だけど、このビニールハウスは水耕栽培に近い。  品種はどう見ても紅ほっぺ。  あき姫だったのに…  どっちがイイのだろうか?
 昨年、「紅ほっぺの栽培も始めましたよ♪」と農園さんが教えてくれたのを覚えています。  今年の敵は紅ほっぺ!


 大人20人 子供4人 9時45分に記念撮影をした後、戦闘開始!
 紅ほっぺ軍曹率いる中隊。  第七小隊は必死に戦ったが…  あの大きな弾丸には勝ち目が無かった。  通常の3倍の大きさだ!  わずか30分で紅ほっぺ軍曹に制圧されてしまった。  子供たちは最後まで戦っていたけど、このビニールハウスの苺全部を食べ切る事はできませんでした。  無念じゃ!
 僕は606号が心配で20個食べたぐらい。  苺1個70円の計算になる。  うむむむむむ…  歳は関係ないか?  やっぱりモチベーションが大事なのだろう。


 BMW M5で来てくれたUROさんと、UROさんのお子さん3人に見送られて、10時半頃に沢山農園さんを出発しました。  もちろん今年も沢山農園さんの奥さんが紅白のチェッカーフラッグを振り、左右からの車を止めて第七小隊を一斉に出させてくださいましたよ。  粋な心使いに感謝です。
 (第七小隊のバッヂを沢山農園さんの何処かに許可を得て両面テープで貼り付けてきました。 発見した方は証拠写真を添えて連絡くださいね。 プチ粗品を進呈)


 新しくできた道も気になるけど…  来た道で引き返す第七小隊。  失敗を恐れてはイケナイけど、なにもわざわざ今失敗しなくてもいいよね! @言い訳


 T字交差点だった十字交差点を直進して国道150号線を進む。
 大崩海岸方面に進む道には、案の定マラソン大会での迂回を促す案内看板が連立している。  もちろん一昨年同様で無視。  『石橋を叩いて渡る』ならぬ『案内看板を叩き壊して進む』だ。

 頭上を旋回するテレビ中継のヘリコプターを見て嫌な予感を感じてはいたのだが…  嫌な予感というものは当たるものでして…  一昨年はランナーの隙間から通過できた交差点が、マラソン大会宴たけなわ状態。  即、「こりゃ絶対渡れん!」と知った。

 制服を着た交通安全員のオジさんが「通れないから此処を右折してバイパスに出てください!」と手を右に示す。  交差点の手前の狭そうな路地に誘導された。
 「右に行ったらバイパスに出れるのですか? バイパスから大崩海岸に行けるのですか? 藤原紀香?」 さっさと答えろ!という感じで質問したら、速攻で「分かりません。 たぶん行けます。」と言われた。  なんちゅー無責任な誘導だ!?  どちらにせよ引き返す事はできないので、言われた通りに狭い路地に進入。  SEVEN1台がなんとか通れる狭い路地。  昨夜、何度も何度もYahoo!地図で確認していたから、国道150号線のバイパスにぶつかる事ぐらいは分かっていた。  なんとかなるだろう♪とバイパスを目指して直進。

 がっ!!

 バイパスの高架橋の壁に見事にぶつかった。  バイパスには合流できない。  しかも左折しかできない道路標識。  道路標識に従って左折したら目の前の道を大勢走ってるではないか!  向かうところ敵ばかり。  袋小路とはこの事だ。  素敵な国語の勉強をやってる場合ではない。
 そうこうしていたらボランティアらしき女性が駆け寄って来て、なんだお前ら?みたいな雰囲気で「この道は通過できませんよ。」と言う。  「分かっとるわぃ!」と意味不明な逆キレをしたい自分を抑えて、「大崩海岸に行きたいのですが…。」と、女性だったので優しく質問したら、「この一本向こう側の道を左折したらバイパスに出れますからね。」と親切丁寧に教えてくれた。  さっきの制服を着ただけのオッサンのおかげで狭い路地で14台のSEVENが一斉に切り返しをしてUターンをするハメに!  (たぶん)僕の責任じゃないもんね!   実際ボロボロですわ。


 方向音痴の僕が道に迷ったらお終いなのは誰もが認めている事。  一夜漬けで学習したマラソンコース付近の地図を頭の中で甦らせながら、なんとかバイパスに入れる交差点に辿り着いた。  わずか300mぐらいの道で、たった2つ曲がるだけの事だったけど…  容量の少ない頭はパンク寸前でした。


 目の前には国道150号線バイパス。  その向こうには東名高速道路。  丁度、新日本坂トンネルを出た付近だ!  90分前は富士山が笠雲を被っいるのを眺めて喜んでいたのに…  一寸先は闇だね。


 このまま国道150号線を走り続ければ難なく鰻屋さんまで行ける。  しかしそうなったら、今回のツーリングの目玉となる大崩海岸を走れない。  大崩海岸にはどう行けばイイのかも分からない。
 無理して大崩海岸に進むか…  安全策をとって国道150号線を進むか…  藤原紀香…

 まだまだ安全な道を選ぶ歳じゃない(と勝手に思っている)606は、たまたま現れた左に進む道にステアリングを切った。  ここが天国と地獄の分かれ道になろうとは、その時全く気がつかなかった。  なんとなく地獄に進む予感はしてたけどね。  『道路工事中』の看板もあったし…。  バイパスに出た頃から606号のエンジンが拭け上がらなくなって、マフラーからパンパンと火が出るし…。  電圧の低下が著しい。  発電していない。  たぶんベルトが漏れたオイルで滑ってしまっているのだろう。
 そのうちに電圧が上がり始めたのでエンジンは普通に回るようになったけど、不安材料は増すばかり。

 左折して暫くは普通の道だったけど、どんどん狭くなるし凸凹道になるわで四苦八苦。

  『案ずるより進むが易し』  この言葉を恨めしく思った瞬間は直ぐにきた。  大きく波打つ線路の踏み切りが行く手を阻む。  しかし此処まで来てまたUターンはできない。  これが人生ならとっくにUターンしとるわぃ♪
 大きく波打つ踏み切りを1台ずつゆっくり進む。  亀さん状態になったら超危険だ!  考えてみたら過去にこれほどまでに危険な道はあっただろうか?  チキチキ史上最悪の道。  一番車高の低い極悪号は腹を擦りながら通過したらしい。  ゴメンねshigeちゃん!


 いったい今何処を走っているのか分からないまま海を目指す。  海を目指して進めば、いつか大崩海岸に行ける道に出れると信じて進む。


 そしたら信号交差点でまた制服を着たオッサンが立ってるじゃん(T。T)  またマラソン大会かよ!もう嫌だ(>。<)   さすがにこの時は全てを諦めた。  「ここで解散!」と叫ぶつもりで、制服を着たオッサンに「大崩海岸はどっち!?」とヤンキー口調で聞いたら、「それならココを右折すればすぐだよ♪」と笑顔で教えてくれた。

 制服を着た小父様(おじさま)に言われた通りに右折したら、やっと毎年走っていた道に出れた。  「勝ったどーっ!」と胸の前で小さくガッツポーズをしつつ、ゴーグルの内側は溢れる涙で金魚鉢状態。  ようやくチキチキツーリング再開だ!  


 そのまま大崩海岸を満喫。  センターミラーにドーンと映った富士山に感動。  苦労してココまで来れたから感動も強かった。  両手を放したら超危険な区間なのは分かっていたけど、ついつい後ろ向きで富士山を即写!  この画像は鰻屋さんで皆に自慢した606です。  見てくれサド炸裂。


 大崩海岸を走り切って、いつものコンビニでトイレ休憩をしつつ態勢を整えました。
 ところが!  14機中10機しか着陸していない。  待っても待っても爆音も聴こえてこない。  着陸していない、くらしっくさんの携帯に電話をしたら、バイパスを左折しないで直進して、現在3機でコンビニにて休憩中との事。  あれ?あと1台は??
 どうやらkomi△さんが単機になってしまっているみたい。  komi△さんはいつも単機で迷子になっちゃうね♪  まぁカーナビがあるから鰻屋さんには行けるだろう。  阿吽の呼吸&奇人変人以心伝心ができるベテランさん達だから安心です。


 結局… 10台、3台、1台という3班に分かれて鰻屋さんを目指す事で落ち着きました。  全員の現在状況を把握できて安心しました。


 コンビニ駐車場から離陸態勢に入った時、チャチャイ号に異変が!  どうやらセルモーターが回らなくなったみたいだったので、コンビニの駐車場で押し掛けを遂行。  無事にエンジンが掛かって一安心♪  こんな光景も懐かしくて素敵ですね。  だけど知らない人が見たら「チョロQかよ?」と思うに違いない。  これぞ趣味車の粋だぜっ!!


 これであと1つ交差点を右折すれば鰻屋さんまで直進あるのみ。  勝って兜の緒を緩めながら進むと、目標としていた交差点に辿り着いた。
 ちゃんと右側に大きなパチンコ屋さんもあるし、右折レーンもある。  なんの躊躇いもなく右折したら、そこから進むべき道が無い!  工事中で進めない!
 仕方ないので道なりに進んで、また交差点に差し掛かった。  たまたま自転車で通りかかった青年が立ち止まってカメラを構えたので、「国道150号線は左方向で間違いないよね?」と聞いてみた。  そしたら日本人ではなくてニコニコしてるだけだったので諦めていたら、その青年の友達だろうか?若い女性二人がギャーギャーわめきながら駆け寄って来て記念写真大会が始まった。  ただの交差点で記念撮影してる奴って初めて見たよ。

 信号が青になって発進したら、またギャーギャーわめいていたテンションが高い外国人さん達でした。


 国道150号線は左方向なのは方向音痴の僕でも分かっていたので、妙にハイテンションな外国人さんを左に見ながら左折。  ようやく国道150号線に進む事ができた!  けど…  今までは片側1車線で、民家の多い普通の道だったのに、なぜか2車線。  しかもスッゲー拓けているではないか。  またまた時代の流れの速さに戸惑ってしまう606。

 国道150号線に間違いはないのだが、どこか何かが違う。  進んでる向きも微妙に違う気がするし…  脳がどんどん溶けていく自分が分かりました。
 そのうちにまた『国道150号線→』という案内標識が出た。  この道は何?  国道150号線じゃないの?
 もう案内標識に言われた通りにしか走れましぇん(>。<)@  チキチキ地図はただの紙切れと化したのでポケットに丸めて入れた。


 右折したらやっと鰻屋さんに進むいつもの国道150号線にスイッチしてたよ(^-^)  あれほど地図でルートを確認していたのに…  こんなチキチキ地図だって新しく描き直したぐらいなのに…  がんばったのになぁ。  いったい何処でどう間違えたのだろう?  ややこしい道だ。


 通常の3倍苦労して辿り着いた『うな平』さん。  あんなに遠回りしたのに到着予定時刻の正午を10分過ぎていただけでした。  正直、時計を見る余裕すらなかった僕。  鰻屋さんに「焼き始めてくださーい!」という連絡をするのも忘れていたぐらい。(座敷で鰻重・鰻丼がレスポンス良く運ばれてこなかったのはコレが原因です。)  申し訳ありません。  ミスにミスが重なってミミズ。  なんてね(T。T)


 うな平さんに到着したら既に4台が到着してました。(当たり前か!)  komi△さんなんて11時半に着いていたらしい。  申し訳ありません。  ミスにミスが重なって…  ミミズク。  あかん(T。T)


 いろいろあったけど、とりあえず14機駐車場に着陸。  さぁお店に入ろう♪と思ったら、yasuさんのSEVENじゃない赤いフェンダーのSEVENが一台到着。  「へぇ〜珍しい。 たまたま来られたお客さんがSEVENに乗ってるなんて!」と頭だけ下げて入り口に向かったら、店の前に3台もSEVENが停まっている。  「見覚えのあるSEVENだ。」  と思っていたら、東濃小隊の皆さんじゃありませんかぁ♪  どうやらエコパサンデーランの帰り道に遠回りしてこのお店に来たのだとか。  信じられない偶然でしたよ。


 うな平さんのお店をSEVENがグルリと一周囲んでしまった様をヘリコプターで撮影したかった606です。


 とりあえず座敷で足を伸ばして寛ぐ。  気持ちいい♪  やっと落ち着いた感じ。  もう此処から道に迷うような事はない。  吉田市民マラソン大会も無いだろう。


 いろんな思いを含めて、ノンアルコールビールとお茶で乾杯。  この一杯の為に此処まで来た感じ。  鰻重・鰻丼が運ばれてくる間はお喋りで盛り上がりました。  ただ…花粉症の方が多くて辛そうではありましたが…。
 僕はノンアルコールビールを間違えて1本多く注文してしまったので、喜んで2本飲みましたよ。  スッゲー喉が渇いていたんだもん。  美味しかったです。  豊田1700さんにあげれば良かったかな?


 うなぎ狩りは完全制覇。  完膚なきまでに鰻を食べた!  皆さん完食。
 koba-5009さんが昼寝の態勢に入る前に撤収を開始しました。  つか、青空だった空が急に曇り始めたので、食後の団欒は割愛させていただきましたのでご理解ください。  うな平さんからは流れ解散。  とりあえず名古屋方面に進む方々は浜名湖SAにて小休止という段取り。

 しまった!  B7さんの奥さんに陶芸教室のお礼を言うのを忘れてしまった(>。<)

 お店を出る時も東濃小隊さんと同時で…  笑えた♪


 さらに鰻屋さんから東名高速/吉田ICに向かう道も平行して進んだし…  笑えた♪  だってすぐ隣の道を同じようにSEVENが走ってるんだもん。  楽しくて笑えましたよ。  でも606号の異音は大きくなるばかりで、すぐに笑えなくなった僕。  家まで帰れるかなぁ?


 高速道路は606号を労わって、100km/h以下で走行。  走ってる時は異音はそれほど気にはならなかったけど、異音が発生してる箇所から届く小さな振動は、強く大きく全身に感じていた。
 皆さん各個に浜名湖SAに向かってくれると思っていたのに隊列を崩さずに進行。  先頭だと勝手に墜落できないじゃん。  606号がヤバイのは凄く分かっていたので、皆に追い越して行ってほしいと思っていた。


 吉田ICから上がった頃から膀胱の警告灯が点灯し始めていた僕。  606号も異常ランプが点いているのに、606の膀胱もヤバくなってきた。  吉田ICから意外に遠い浜名湖SA。  途中のPAに入ってトイレに行きたかったけど、先頭の僕が途中でPAに入ったら、皆が入ってきちゃうのではないかと…  袋井ICからは内股&前傾姿勢で不自然な運転姿勢で走り続けた。


 『浜名湖SAまで16km』の案内標識で負けを覚悟。  とても浜名湖SAまで我慢できない。  2本飲んだノンアルコールビールは4本飲んだくらいの量になって膀胱に蓄えられているのが分かったもん!  ハプニングに続くハプニング。  自業自得とも言う。
 覚悟した地点から6km進んだ三方原PAに不時着。  やはり次々とSEVENがPAに入って来てしまった。  「ごめん! トイレが我慢できなくって…」と叫びながらトイレにダッシュ!
 ノンアルコールビール6本分くらい出ました。  全部出し切ってブルっとした606。  まだまだ冬だね。

 しまった!  ここでもB7さんの奥さんに陶芸教室のお礼を言うのを忘れてしまった(>。<)


 「606号がダメになったのかと心配しましたよ。」とkoba-5009さんが一言。  心配かけて申し訳なかったけど…  ありがと♪  四国に二人で行った時も足手まといになっちゃったもんなぁ〜…  ダメだなぁ僕は(>。<)


 浜名湖SAでまたまた東濃小隊さんと合流。  とりあえず此処で解散。  トイレが近くなった年寄りぽい606なので、一応ココでもトイレに行っておきました。
 鰻屋さんに居た時よりもだいぶ雲が広がってきた空。  ちょっと帰宅を急ぐモードになってきた。  太陽が隠れると急に寒くなる。  


 音羽蒲郡ICまでまたまたツーリング。  流れ解散と言えど、皆仲良く一斉下校が売りのチキチキツーリングです。

 音羽蒲郡ICで降りたのは珍しく僕だけ。  料金所を出て最初の信号で停まったら、エンジンからの異音はカタカタカタカタだったのがグワシャグワシャカキンカキンと更に悪化していた。  キャブとエンジンの吹け上がりはイイのに…  まぁこれも以前の症状と全く同じだったので、異音に悩みながら走り続けた。

 蒲郡市内では極力信号に引っかからないように気を使って走ったけど、そんな時に限って赤信号ばっか(>。<)
 走っていれば排気音で異音は消されるから気にならないのですが…  一旦停まれば下手くそなヘビメタバンド状態。  今は2組の下手なヘビメタバンドがボンネットの中でヘッドバッキングしながら叫んでいる。

 できるだけ信号を避けて帰ろうと、バイパスを使ってガシャガシャガシャガシャ煩い音を奏でながら自宅に到着。  なんとか帰れた。
 エンジンを止めると何事も無かったように静かに佇んでいる606号。  ボンネットを開けて、ノーズコーンを外して点検したい気持ちと、ボンネットを開けて見たくない気持ちが50:50だった。
 とりあえず荷物を降ろして606号を格納する為、恐る恐るエンジンをかけてチキチ基地に向かいました。


 マイク・ザ・パイプから発する排気音をかき消す異音。  既にショップには状況を電話してある。  ただ工場がいっぱいなので一週間後のドッグ入りを命じられていたので、暫く休ませてからショップに運ぶ段取り。
 ゆっくり優しくチキチ基地に606号を格納しました。  エンジンを切って、「なんとか帰れたね。 お疲れ様!」と606号に労いの言葉をかけながらバードケージを越えて降りようとしたら、チキチ基地のスロープに水漏れの痕跡が!!


 「あれ!? どうした606号!?」  慌てて606号の前に行ったら、緑色のLLCがダーッと床に流れ出した。  「え!? 何事!? ゲロ!?」  ラジエーターホースが外れたのかと思って、急いでボンネットとノーズコーンを外して確認。  以前の比じゃないくらいプーリーが激しく削れていたのに驚いたけど、水漏れの箇所と原因が分からない。  エンジンブロックの前方からチューッて噴出してるようにも見えるし、ラジエーターホースから漏れているようにも見えた。
 水漏れを止める事ができない自分。  ただただ呆然と見てる事しかできませんでした。


 「ごめん。 606号。 スッゲー無理させちゃったな。」

 「よく此処まで我慢してくれたな。」  疲れ果てたような606号を見ていたら、僕も目からLLCが溢れ出た。

 言葉なんて要らない。  SEVENはちゃんと教えてくれるし、ドライバーの気持ちを察してくれる。  人車一体とは正にこの事、この瞬間だと思った。


 症状をショップに伝えたら、ウォーターポンプのベアリングがダメでウォーターポンプが壊れたらしい。  まだ診てもらったワケじゃないので確かな事ではないのだけど…  何にしても冷却水は垂れ流しになっている。
 もし沢山農園さんとか鰻屋さんでLLCが垂れ流しになっていたら帰れなかった。  ありがとう606号。

 なんとしてでも早く直して治してやりたい。  早く治してはもらえるだろうけど…  ちょっと前に井戸を工事して、先日新しいボイラーを入れて、606号の修理。  恐れていた予感が現実となってしまった。  また定期貯金解約かぁ。  溜息しか出ない606。
 井戸の工事や新しいボイラーに注ぎ込む費用は惜しむけど、606号に注ぎ込む費用は惜しまない性格は一生治らないだろうなぁ♪  病気なので♪
by606
いちご狩り&うなぎ狩りツーリング 2011