版画についている分数は何ですか?
<エディションナンバー>といいます。分母がその版画を刷った枚数、分子がその版画の番号です。例えば35/120とある場合には、120枚刷ったうちの35番目、という意味です。
一般的に、すべて刷り終わった後にサインとエディションを入れるため、刷った順番であるとか、作品の品質、もしくは価格とはまったく関係ありません。
また、分数ではなくアルファベットが書かれていることがあります。
<A.P.(Artist's Proof)>=フランス語表記で<E.A.(Epreuve d'Artiste)> →作家保存用
<P.P.(Printer's Proof)> →刷師保存用
<H.C.(フランス語 Hors Commece「非売品」の意)> →版元保存用
これらは全ての刷数の10%ほどつくられます。本来は売りに出されないものですが(エディションの分母にも含まれていません)、実際には市場に出回ることがあります。これらも、エディション入りの作品と価値は変わりません。