4/7(土) 守門岳
守門岳は最高峰の守門袴岳を中心にして、西に守門大岳、東に烏帽子山を巡らし、北に向かって守門川でひらく、U字型の旧火口壁の総称である。
残雪期の守門岳を北方から望めば、守門岳、大岳、中津又岳と対する烏帽子山の旧火口壁は浅いU字型に開き、頂上より北西に優美なスカイラインを新潟平野に引き、あゝ守門岳かなと嘆美させる。

金曜朝にメールをチェックしてみると山際さんから、「土曜、守門へいかが」との誘いがある。それまではマンダロク山に狙いをしぼっていたが、守門はこの春ぜひとも歩いておきたかったので「行ぐ行ぐ」と返信する。先ずは「穴沢」と「守門岳」をメンディングテープでつなげてコピー、磁北線を引き、それを見ながら予習。前夜の天気予報も晴れを報じ、期待は高まる。
納豆とお茶漬けの朝食。5時半前に家を出、コンビニで食料の補充、今回は女性同行者が多いので手作りのごちそうがふるまわれるだろうとの思いから持参する量は少なめとする。
毎度のことながら、とちお道の駅290に近づくとトイレに行きたくなる。用を足し出ると山際さん他3名とばったり。浅妻さんと大谷さんとは今回で3回目だが、いずれも快晴山行となっている。そしてこの山行の立案者である佐藤さんとはは、じめまして。登山口の除雪終了地点で駐車場所を探していると「行けたら行く」と聞いていた浅井さんも来てくれた。新発田の本間さんと目黒さんも白太郎山以来の再会だ。
今日一日よろしくお願いします

今回のルート
7:20 スパイク長靴+Wストック、ワカンをザックに着けて歩きはじめる。時々ずぼっとぬかりながら50分ほど林道を行き小休止の後登山道へ。
   登山道に入りまもなく 8:17

高度をぐいぐいかせぐ。夏道はトラバースする所は尾根通しに行く。オカバミ沢の滝が見える所で休む。そこを過ぎるとオカバミ沢と中の高地沢とにせばめられたやせ尾根となり悪場となっていた。
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こわいので、またがったりして通過する所もあった。そこを通過すると尾根も広がったが、斜度もきつくなった。この標高1000mから1300m辺りがとてもきつかった。立ち止まる回数も多くなった。左に大岳の雪庇も見えるようになり、少しでも早く稜線へ上がり向こう側の景色を眺めたい一心で歩を進める。やがて粟ヶ岳から堂ヶ窪、青里などが指呼できるようになる。

青雲岳目指し歩いて行く。本峰袴岳の標柱も確認できるようになり、そのむこうの袴腰がシャープな姿で手招きする。
0:15、スタートからほぼ5時間、3度目にして初めての守門袴岳からの眺めを堪能する。気温が上がったためか遠くは霞んでしまっていたが、それでも春の越後の山は素晴らしいと言わざるをえない展望を飽かず眺める。南はどうしても逆光になるが、北方向は20万図を手に川内の山の山座同定をする。
                      右手前 烏帽子山   奥 川内山塊  

              全国から滑り系の人々が集う山でもある

今日はふんぱつして鍋焼きうどんをおごる。お湯を沸かしてスタンバっているとみなさん続々到着し、山頂からの展望に歓喜の声を上げる。期待していた女性メンバーお手製のごちそうを少しづついただく。スーパーでならんでいる物よりおいしい。大勢での山行だとこの楽しみは大きなウエイトをしめる。
両側すっぱり切れ落ちた袴腰へのナイフリッジ

1:30頃下山開始。
                             下りも絶景を見ながら

左の大雲沢側がすっぱり切れ落ちている非対称山稜、クラック(ひび割れ)が走っている上にうっすら雪が乗っているので気をつけながら歩く。
                       ふたりはなかよし

                     てかてか

山頂から1時間ほど下って、だいぶ足がぬかるようになったのでワカンを着ける。
             毛猛方面に熱い視線を送る

トラバースする所もあり、過去にそういった場面で滑ったことがあるのでこわごわ通過する。谷間を進む所もあり、地形図で確認すると破線もやはり谷すじに走っていた。そして高度差150mほどの急降下では、つまさきを上げ気味にかかとに重心がくるように、一歩一歩慎重に足を置いていった。下りきった所で小休止し、杉林を抜け2つの池をかすめ、あとは北西に向かっていった。ザラメの雪がまとわりつき砂地を歩くかのようだった。林道に出てからも忍耐の歩きが続き、ふくらはぎが痛くなりはじめていた。満足度、達成感、そして疲労感いずれも高いレベルだったと言える。最後全員集合しあいさつして解散となった。

4/8記

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