12/16(土) 高井峠〜万治峠
高井峠は峠ではなく山である。ここも展望にすぐれている。
峠とは.. 調べてみると、、
 峠の語源は「手向け(たむけ)」で、旅行者が安全を祈って道祖神に手向けた場所の意味と言われている。「峠」という文字は日本で作られた国字である。異説として北陸から東北に掛けた日本海側の古老の言い伝えがある。それは元々「たお」は湾曲を意味していたと言うものである。稜線は峰と峰をつなぐ湾曲線を描いており、このことから稜線を、古くは「たお」と呼んでいたと言う。「とうげ」とは、「たお」を越える場所を指し、「たおごえ」から、「とうげ」と変化した。従って、稜線越えの道が無い所は、峠とは呼ばないのが本来である。同じように「たお」から変化したものとして、湾曲させることを「たおめる」→「たわめる」、その結果、湾曲することを「たおむ」→「たわむ」と言う。或いは実が沢山なって枝が湾曲する状態を「たわわ」と言うようになったと説明している。  
 登山用語では、乗越(のっこし)、窓、コルなどとも言う。かつて峠はクニ境であり、その先は異郷の地であった。そのため、峠は、これから先の無事を祈り、帰り着いた時の無事を感謝する場所でもあったことから、祠を設けている所が多い。この祠は、異郷の地から悪いものが入り込まないための結界の役割も果たしていたと考えられる。 以上ウィキペディアより

ということで、多くの峠は稜線の低い所、鞍部、コル、タルミなどにあることが多い。それが一番少ない労力で反対側に行く事が出来るから。

高井峠は尾根を四方に張り出して、名前は峠だがだれがどう見ても「山」だ。

今回のルート
実川に駐車 ちゃりのスタンバイ 9時半頃

ちゃりにまたがり、下り坂なのですいーっと快適に走らせ、裏川が合流して下平発電所脇からちょっと登り返し、再び下って、和佐沢(わささわ)橋のたもとにちゃりをデポ。地形図の117と記載されている所だ。準備して10:05尾根に取り付く。
    少し登って林道を見下ろす

  尾根に乗り進行方向を見る 想像以上の薮 帰ろうかなとの思いがむくむく

あまり行きたくねぇなぁと思いながらも枝をかきわけ進む。薮こぎで暑くなり、送電線鉄塔下で着替える。
ぶな、楢、松の尾根になると登山道と言っても差し支えない道となり快適に進む。
550mあたりからまた薮道に。
11:28

腹も空いてきた。高井峠を前にして「シャリバテ」になっていられない。休憩するには斜度があって適地ではないが休もう。風も無い、幸い雨もやんでいる。荷物を転げ落とさないように注意しながら弁当を食べる。30分ほどで充電完了。
それからは幾分うるさかった枝もおとなしめになり、思っていたより早く(1:12)高井峠788.4mに着いた。三角点だけが雪の上に頭を出していた。周りはあいにくと白い世界。ここからの烏帽子山を拝むまで何度か訪れることになるだろう。立ち止まらず急降下する。杖を使い着実に降りる。平らになりずんずん進む。じゃまな枝も全く気にならない。688pの南の660で尾根が分かれる。ここでストップ。地図とコンパスで方向を確認。右へ折れて急降下。鞍部からの登り返しが非常にきつい。鼻呼吸で深くゆっくり、脚を出すリズムもゆっくりとじわじわ登る。その後も何度か、尾根が枝分かれする所での方向確認を怠らず進み、最後の登り返しと思われる715pまでも、かたつむりのような歩みで乗り越える。暗く重たい空だったのが、いつしか明るくなっていた。
            万治峠 2:40〜2:47

                晴れていれば久恋の烏帽子山が、、 万治峠にて

      南へ下る道  万治峠にて

万治峠からは、去年の秋に歩いたことがあるので駈け下る。

数回、沢をまたいで高度を下げ、3:18杉林になり、実川を真っ赤な橋で渡ると重要有形文化財の五十嵐邸。車を停めた場所はそこからすぐそこだった。3:32着。無事に環を閉じることができた。
12/18記

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