9/24(日) 西大日岳(御弊松尾根)
実川林道の状況:
第1ゲートからトンネルまでは車の通行に支障無い路面状態。トンネル内、小規模な落石が見られたが通行可能。トンネルを出て数百mで林道上に大きな石や木を含む土石流があり、四輪車(クロカン車も)での通行は無理。オフロードタイプのバイクでどういか通れるのではといった状況。
アシ沢:
おそらく夏の異常降雨の時に流される恐れがあると判断して、登山シーズンには設置してある橋が外されて使えない状態だった。水量が少なかったのでまたいで対岸に行くことができた。
スズメバチ、熊:
猿のものと思われる糞はよく見かけたが、熊のものと思われるものは見なかった。スズメバチ他蜂ともあわなかった。

登山口 10分 アシ沢 60分 月心清水 60分 一服平 40分 早川ノ突キ上ゲ 30分 牛首山南峰 30分 牛ヶ首 40分 大日岳 西大日岳  [登り5時間15分(休憩含む)]

前日、旧亀田町の梨生産農家直売所へ赴き旬の梨を購入。大日岳の頂で戴こうと楽しみにして就寝する。
ゆうべの炊き込みご飯を弁当に詰め、たくさんの星がふりそそぐ3:21家を出る。十数分走って三川のコンビニで食料を買い足す。ここで梨を忘れたことに気づく。戻ろうか思案するも今回は山頂の梨は無し。

今回のルート
林道歩き30分の準備運動の後6:20登山口スタート。平らなブナ林をまっすぐつっきって、木製のはしごで降りてアシ沢の沢身へとへつりながら高度を下げ近づく。湿生植物のダイモンジソウ、ツリフネソウ、ミゾソバ?などが見られる。そしていつも橋が架けられている所まできて橋の無いことに気づく。一瞬、帰ろうかとも考えたが、とりあえず鉄梯子で沢床まで降りる。流れは早いがくるぶしほどの水量なので、杖を使ってまたごせば危険は無さそうだったので渡った。
序盤、月心清水までの高差520mはじっくり行くしか無い。幸い調子は悪くないみたいだ。所々止まっては手ぬぐいで汗を拭く、誰も呼ばないが「手ぬぐい王子」だ。赤土の段々になった所を過ぎ、掘れた道を行くとテント一張り分のスペースを左に見送ると月心清水分岐へぽんと出る。7:30
ロープの下げられた急登をしのげば登路は北を向き、気持ちなだらかになり櫛ガ峰やオコナイ峰の双耳峰がどんと左に展開する。
無料カウンタ アクセス解析付

ざれた花崗岩の急斜面にはロープが下げられている。登る時はそれに頼らず右脇の低灌木を手がかりに足場を確かめつつ進む。
                    トリカブト

   御西小屋                           飯豊本山          草履塚

磐梯山

8:30一服平で一服するべくザックを下ろす。ゆうべの残りの炊き込みご飯はおかずが要らない。エネルギーを補充し後半へ進む。
一服平はその名の通り平らな所だが、その平坦な区間はすぐに終わりまたじわじわと傾斜が増してくる。すると両脇の草が被さり気味になり、はらわないと足下が見えづらくなってくる。地元の山開きが一服平までのことが多いのでこういう現状なのかなと想像してしまう。上を見ると人が降りてくる。今日ここを歩いているKさん夫婦だろうと思っているとその通りだった。少し立ち話をしてスライド。頭上にあった櫛ガ峰も次第に近づき、ほとんど役立たずの錆びた番線を越すと早川ノ突キ上ゲはすぐそこだ。地図では石転び沢の上部のような等高線のこみ具合だが、実際は斜上してすんなり到達する。菱形看板は一面錆びてしまっている。ここで水晶尾根に乗っかる。すると裏川を取り囲む山々が目の前に現れる。
               烏帽子山  後方 五頭連峰

脚の疲れもかなり蓄積されてきた。それほど急登でもない牛首山の南のピークへの登りがえらく堪えていっとき帰ろうかと思ったほどだ。

しかし、岩々した牛首山のアップダウンを歩いているうちに調子ももどってくる。快晴だった朝方だが、谷間からガスがわき上がり周りの山々を隠そうとしていた。牛ヶ首までもったいないほど下って、東に大きくまいて荒涼とした感じの所を休み休み登り、再び頂稜にもどると東側にかしげた岩稜がある。離れてみると怖そうだが歩いてみるとそんなでもない。
振り返る牛首山

左に惣十郎清水の広場を見送り、幕営地まで上がると、もう大日岳山頂の標柱が見える。歩きだして5時間とちょっと、大日岳山頂に立つ。ジャスト11時。
大日岳山頂から主稜縦走路

大日岳からの西大日岳  この尾根のずっと先には蒜場山がある

大日岳から西へ25000分の1の地形図には薬師岳まで破線がついている。数年前のエアリアマップにも踏み跡と記載されている。そのころの山行記も西大日岳まで行った記録も見られた。思い切って行ってみることにする。最初ハイマツで地面が見えないが、かき分ければ道はわかる。そこを抜け雪渓があったので水を補給する。その後は踏み跡と登山道の中間といったトレイルを辿り迷うこと無く西大日岳に着いた。水を補給した時間をのぞけば片道30分ほどかかった。辺りはほとんど雲におおわれてしまい展望は得られなかった。コンビニおにぎりをひとつ食べてからもどった。
大日岳までもどると単独行がいた。ここでまた、いなりずしを食べる。すっかり周りの景色はガスってしまった。0:20下りはじめる。
大日岳 35分 牛ヶ首 60分 早川ノ突キ上ゲ 40分 一服平 60分 月心清水 60分 アシ沢 5分 登山口  [下り4時間20分(休憩含む)]
振り返る大日岳

牛ヶ首手前で2人とスライド。ひとりは外国の人で「御西小屋で泊まるのですか?」と訊いたら、「はい、そうです。」と返ってきた。もうひとりにどちらからと尋ねたら、「東京の方からです。」とのこと。てことは東京ではないのだろう。
                       ウメバチソウ

辺りはガスってしまい、ただただ下るのみ。
     名残のセンジュガンピ

4:36アシ沢をまたいで、4:43登山口。30分林道歩いて無事山行も終わったと思っていたが、アクシデント発生、しかし打破し7:40無事帰宅。
9/26記

玄関にもどる