4/15(土) 棒掛山(1025.0m)

6:15歩き出し 10:25棒掛山山頂着 [登り4時10間分] 11:40山頂発 2:55駐車地点着 [下り3時間15分]

反時計回りに歩いた 距離9.73km
"新潟の低山藪山"を読んで以来ずっと行きたかったその頂にかなりの好条件のもと立つことができた。同行していただいたみなさんと共に成し得た山行である。

久しぶりの土曜休みが好天を連れてやってくる。好球必打。このチャンスをより高い満足を勝ち得る為に、、数日間考えた末の答えがここだった。月曜に歩かれた綴さん達も再挑戦と聞き、渡りに舟とばかりにごいっしょさせてもらう。

久保のセブンイレブンで買い物、集合場所である草水(くそうず)のリバーサイドへ着くとそれらしい車が1台、すぐに綴さんの車も到着、あいさつし、先に鹿瀬の水沢へ向かう。阿賀野川から生まれる川霧を突き破って通い慣れた道を進む。水沢集落を過ぎ林道を北上。上部へ行くに従い路面は荒れてくる。ゆっくり進む。そろそろやばいかなという所で停車し、歩いて前方へ駐車スペースの有無を確認。カーブの所にスペースが有りそこへ2台停める。

歩き始めて間もなく車の通行には困難な路面状況となっている箇所を通過。私以外の3名は5日前にも歩いていて、雪の減り具合に感嘆している。水曜に5月下旬から6月上旬並みまで気温が上昇したのでそのせいだろう。残雪の林道をショートカットでぐんぐん高度を稼ぐ。

7時頃 上の峠にて 提供"綴さん"
小一時間で上の峠着。鋭鋒笠倉岳を脇に御神楽岳がまぶしく輝く。そこから東に向きを変え尾根に取り付く。

7:19
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7:30 遠景:御神楽岳、川内の山々
ビールのカッチへ向かう筆者、斜度は振り返ると怖いほど、ひたすら足下を見ながら "綴さん"提供
8:16 威圧感ある蒜場山南面
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9:08ビールのカッチを越えた尾根の上には既に雪は無く
地図を見た限りではビールのカッチが難所でその先は、快適な雪提の上を軽やかな足取りで進む、、と想像していたけど。そこは、藪慣れしていない我々を軽くあしらう尾根だった。

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幸い藪もわずかな距離に過ぎなかった。すぐにまた雪の上を進める。標高点990の台地まで上がると大展望が広がった。

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手前の堂々たる蒜場山、その奥、主稜線の地神山、門内岳、北股岳。わずかに点のように見えるのは梅花皮小屋か。さらに梅花皮岳、烏帽子岳と続き、その主稜線より手前に展開する蒜場〜大日岳の尾根でひときわ存在感を放つ烏帽子山、そして重厚な最高峰大日岳。その右に、鞍部の牛ヶ首、牛首山と続く御幣松尾根。いつまでも見入っていたい景色がそこにあった。山頂にこだわらないのなら、この990台地で弁当をひろげるのも悪くはないと思う。

なだらかな棒掛山の山頂も射程距離となり、ほぼ水平移動のように進むが、南に蛇行して流れる阿賀野川からの風がうなりをあげている。体を持って行かれるほどではないが寒くなってしまう。最後に少し斜度が出て山頂となる。

誰もいないだろうと思っていた山頂は女性の単独行の先客がいた。前述の"新潟の低山藪山"と同じルートを歩いてきたようだ。女性であること、しかもひとりということで我々は彼女に尊敬の眼差しを向ける。

山頂にて先客も交えて 大日岳をバックに
風を避けるため北側の一段低い所で大休止とする。山頂まで来ると飯豊方向は少し見えづらくなってしまう。何はともあれ缶ビールを雪に埋め、コンロに火を点ける。朝、コンビニで買ってきたはずのおにぎりはどうやら車で留守番しているらしい。しかし、ありがたいことにすぐさまお手製のおにぎり。さらにはおかず数種を戴く。じっとしていると寒くなるいっぽうなので、そそくさと店を畳んで下りの体制を整える。

四者協議の結果、先ほどの女性単独行の辿ったルートを行くという意見が満場一致で採択される。彼女のトレースを拾いながら下っていく。山頂からは東南東方向にのびる比較的なだらかな尾根を辿るが行き詰まり、戻って南へのびる尾根へ乗り高度を下げる。

12:25 南尾根を下る
かなり斜度が出てきて嫌だなぁと思い、そろそろと歩いていたら2〜3m滑った。ゆっくりだったのでピッケルで止めた。「いざ滑りだしたらこんなふうに止められないだろうな」と言った口も乾かないうちに、2回目のざざざざー。ピッケルを振りかざすより、進行方向に枝が出ていたので、それをつかむことのみに神経を集中。なんとかつかんで綴さんの足下で停止。この時は本人よりもまわりが驚いただろう。どうも足の置き方が悪いのかもしれない。ちなみにスパイク長靴を履いていた。

 

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2:17ビールのカッチを眺めながらの林道歩き
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4/17夜 記

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