1/1(日) (越後)白山

6:53家発 7:36駐車場着(21.3km) 7:53歩き出し 8:10寺 8:15スノーシュー着ける 8:45 2合目 9:14 3合目 10:55 7合目 正午〜1:05山頂 3:12駐車場着 3:27駐車場発 4:02家着(19.3km)    

今回のルート

大晦日だ、元旦だと言っても私の場合はあまり特別な意味を持たない。テレビは紅白歌合戦がうつっていたみたいだが早々に意識不明となる。年が変わったころにはすでに夢の中だったようだ。

今回の正月休みの週間天気予報を見ると、元日が一番良さそうだった。そんなことから山の準備は大晦日のうちに済ませておいた。

まだ夢の中の神さんを起こさないように極力音を立てないように布団を抜け出す。餅を焼き、もらった有精卵で卵焼きを作り朝食とする。

このまま曇りなのか、でも降らなければそれで十分だなと思いながら家を出る。日の出時刻を過ぎ、弱々しい初日の出がゆら〜っと登りはじめていた。

途中コンビニに寄り、冬季閉鎖中の茶屋のある大きな駐車場に到着。昨夜から停まっていたとみられる車が2台。お寺まで一車線幅で除雪されているものの、そこから歩くことにする。スノーシューはザックに着けてスパイク長靴で歩き始める。


駐車場の看板曰く

 本公園は、昭和34年に区域指定され、昭和62年にその一部が特別地域に指定されました。県下に13ある県立自然公園の中で最大の規模を誇り、地形の急峻な早出川流域から比較的地形のなだらかな守門山麓にまたがる自然性の高い地域です。 白山山麓にある慈光寺に至る参道の両脇に立ち並ぶスギ並木は推定樹齢300年以上の巨木で、何とも言えない森厳な雰囲気をかもし出しています。 また、白山(1012m)山頂から望まれる奥早出の山々や渓谷は原始性がよく保たれており、優れた自然景観を形成しています。


お寺に着く頃には体もぽかぽかしてきた。前回下見した時に下山路として使った所を歩く。鳥居をくぐり賽銭箱のあるお堂の脇を通り数歩で振り返ると1合目の看板だ。つぼ足ではもぐるようになり、少し進んだ所でスノーシューを着ける。つま先を開き気味にしたハの字にして、小さめのストライドで登る。300m辺りで地形図に載っている滝谷川からの道が合わさる。ここに2合目の看板。電線の大きな鉄塔まで来ると下界の見晴らしが良くなる。3合目の看板でポイントを打つ。その先の南へ向きを変える所にもポイントを打った。そして570mぐらいから急坂が目の前に立ちふさがる。ストック2本束ね片手でグリップ、もう一方の手でリングの上あたりを持つ。それを力一杯雪の斜面に埋める。足はというと、3回ぐらい蹴り込んでやっとひとつの足場が確保できた。こういう場面ではワカンが断然有利だろう。当然息も上がるので呼吸を整えながら進んだ。

9:56
そして急登も落ち着いてきたころからか、雪面に映しだされる影が濃くなっていった。

10:10
10:12
はるか北東方向には飯豊主稜線がはっきりと見えていた。

10:34
ふと振り返ると、ひとり登ってくるのが見えた。自分のことはさて置き、物好きがいるもんだなぁと見下ろす。なだらかな798pから少し下り大きなブナのある7合目でポイントを打つ。じょじょに斜度が出てきて、それを進むためのエネルギーの不足を感じはじめていた。これではいかんということで、立ち止まり行動食を摂る。

11:08 村松の人
後ろから来た人といっしょになり、しばらくはそのまま先行していたが足が上がらなくなり先に行ってもらう。ワカンといえども先行のトレースのありがたみをひしひしと感じながら高度をかせぐ。下りの人ともスライドするようになる。

11:56
11:58
ちょうど正午、小屋の見えるなだらかな所に、先ほど抜いて行った村松の人が知り合いとお昼を食べていたので、となりにおじゃまする。眼下の村松、五泉の街。黒々とした新津丘陵。左を向けば角田〜弥彦〜国上の西蒲三山。菅名山塊と同一線上に五頭の山並み。その向こうに見える一段低いのは大峰山か。こういう景色に出会ってしまうと山から逃れられなくなってしまう。お湯を沸かしながら、家に残っていたポリフェノールたっぷりの赤い葡萄汁をちびちび飲む。疲労と真っ昼間というシチュエーションが気持ちよく酔わせる。カップラーメンにお湯をそそぎ、それを待つ間に350のスーパードライの缶を開ける。居合わせたお二人と山にまつわるエトセトラを話し合う。他人の踏み跡頼みでワカンも持たずに山に入ることに異議を唱え、まっさらな雪面にトレースを付けることに悦びを感じることに共感した。

1:10
1
1:45
1:50スノーシュー外す。3:12駐車地点着。

2/26加筆

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