7/31 大日杉〜五段山〜地蔵山往復

深夜0:00自宅発 大日杉2:59着 

5:46大日杉発 7:55五段山 8:27牛ヶ岩山 9:04地蔵山 10:00牛ヶ岩山 11:13五段山 11:38こぶ山 0:32大日杉着

大日杉。未だかつて訪れたことは無かった。

「この大日杉は大正10年に¥730で3本伐った。酒樽用材にして長さ7尺3寸板が17本とれた。目通り4間4尺もあって、年輪は七百余年であったという。」越後の山旅上巻p208より

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ほとんど眠ることが出来ないまま日付けが替わると同時に車を走らせる。白い森おぐにに隣接のコンビニで休憩。手ノ子までR113を行き、惣兵衛から葡萄沢沿いの道に進むが両側からの落石があり夜中に進む気にはなれずもどって大日杉を目指す。道がダートに変わると大きめの水たまりが点々とあり徐行して進む。どんづまりに5〜6台、手前の大きな広場に2台駐車されている。広い方に停め、ゴアライトソロを張り、就寝につとめるが睡眠欲より食欲の方が勝っている。家からタッパに詰めてきたカレーを鍋に移し火にかける。同じく家からタッパに詰めてきたごはんといっしょにうんめうんめと食べる。

小屋に行きトイレに入る。目にくる強烈な匂いの中、用をたす。管理人氏に五段山までどのくらいの時間で行けるか尋ねる。「3時間。から3時間半見れば、、」これを聞き、二王子、蒜場クラスとの見当をつける。眠くならないまま流しで鍋を洗っていると空が白みはじめてくる。ザックに枕を入れいつでも寝られる体制は整える。

小屋 はてな? 小屋の脇に咲いていた
5:46小屋を正面に見て右手の道を進む。地面のオオバコがここを歩く人の少なさを語る。以前はかご渡しだったというが今は吊り橋で白川を渡る。朝露で濡れた草が登路にかぶさりズボンの裾はたちまち濡れる。どうも蒸れる気がしてスパッツは着けないことが多い。赤茶けた木肌の杉林を進む。GPSが衛星を捉えられない。(帰りは大丈夫だった)水場を過ぎると、2、3段階段状になったところに水が流れ沢状になっていた。そこから高度を稼いでいく。湿度が高いのか汗の量がいつもの3割増しだ。顔からだらだら流れてもあまり気にならない、そのまま進んで行く。どれそろそろ休もうか。はて、タオルはと。そこで気づく。手拭いとタオルをザックに入れた覚えがない。ザックを確認するとやはり入れ忘れた。枕は入っているのにタオルが入っていないって、、いったい、、。

6:35 登路が南へ向くと斜度が緩む 本山も望まれ元気をもらう
ホトトギスのケキョケキョケキョを聞きながら、高級セダンの後部座席の座り心地にも似たクッション性の良さをソール伝いに感じながら水平移動。緩く下って確認すると(7:00)、こぶ山(1121p)を越えたようだ 。1200m辺りからそれまでの緩やかさと決別し、ガツンと急登になる。7:15 岩と木が一緒になっているようなものを右から捲く。ロープもつけられている。川幅の広い白川が足もとに見える。急登も落ち着いたので休む。今まで気にならなかったが止まると虫がよって来るのでハッカ油を首筋と手首にシュッとする。再び歩きだし、7:55 菱型看板のある五段山へひょいと出る。胎内尾根などにもある菱型看板、現在地と次のポイントの距離を示しているが、多くは古くて読めないのが残念。ほぼ水平移動に感じられ、歩く速さも上がる。

8:24
牛ヶ岩山までくると鋭いピークが見え何山かと思わせる。

七森

「七森岳、1730m。西側を巻いて行くので、何の変哲もないし、磐越西線の車窓から遠望しても平凡な小突起の連続で、単に七森と指呼されたのだが、東の五枚沢、北の中津川登山道(大日杉からの)より仰望すると、鋭い鋭い三角形の大岩峰となっているが頂上への道はない。」再び、越後の山旅より

8:30
湿原の中に道がつけられている。地蔵山の登りはでんでん虫のようにゆっくりねっとり登る。9:05地蔵山。

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おびただしい数のアキアカネ。

小白布沢支流栗の沢方面を見下ろす 9:23
牛ヶ岩山の西のピークへの登りが非常に堪える。登り終えて食事休憩。しかしキャベツの浅漬けを地べたにまかしてしまう。おかずはそれしかないので土がついていないかチェックして食べる。やっぱり山にはごはんと漬け物が合うなぁ〜。しかし、人がせっかく至福のランチタイムを愉しんでいるというのにそいつはひときわ大きな羽音をさせてやってきた。よくわからないが蜂の類いかもしれない、周りを周回し飛ぶ。じっとしていてもなかなか離れない。2、3歩移動すると離れてくれるが、ちょうどよい椅子のような木の幹で休んでいたのだから戻りたい。で、戻るとまたぶーんとやってくる。あきらめて歩きだす。

ひげじいさ
牛ヶ岩山を過ぎると眠気が襲って来た。そしてがまんしきれずにもうすぐ五段山だろうと思われる所で、持ってきた枕を出し横になる。何かは忘れたが眠りに落ちるのを妨害するなんらかの要素があった。従って意識不明になるほど熟睡することができなかったが、体と脳は休めることができたように感じた。腰を上げ歩きだすとすぐに五段山に着いた11:13。

吊り橋から白川の流れ
0:32大日杉。着替えて、シャツとズボンの裾(膝上にファスナーがついていて半ズボンになる)を川でゆすいで、顔と頭もゆすいで少しは爽快になったところで、やや長めの帰路につく。

8/4 記

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