6/11(土)鉾立峰(足ノ松尾根)

1:49自宅発 3:18胎内川ダム着 4:07ダム発(自転車)4:27奥胎内ヒュッテ 4:50尾根取り付き着 5:10歩きだす 5:53姫子ノ峰 6:35滝見場 7:30水場分岐 8:27大石山西峰 8:32大石山T字路 9:15鉾立峰 10:02T字路にもどる 頼母木方面へ進みハクサンイチゲと戯れる  10:48大石山西峰発 11:40水場分岐 0:40〜姫子ノ峰〜0:56 1:30尾根取り付き 1:43奥胎内ヒュッテ 1:58〜ダム(駐車地点)2:10 発  3:50自宅着


天狗平へ交通規制が解除されて初めての週末、めずらしく土曜休みとなり天候が安定していたら石転びに入渓の腹づもりだった。しかし関東甲信梅雨入り、加えて南岸には台風4号。下越の予報もぱっとしなかった。出かけるか、家にとどまるかどっちつかずの心境だった。しかし出かけて稜線ガスガスでやめときゃよかったと思うのと、行かずに後悔するのとでは、、と考え、まともに寝ていなかったにもかかわらず深夜家を発つ。

風倉山登山口のある胎内川ダムの少し先で通行止めとなっていた。2週間前よりは進んでいる。支度をしていると空が白みはじめてくる。小雨がパラつくなか鳥達の元気な朝のさえずりの中ヒュッテへと漕ぎだす。ウィンドブレーカーからちゃんとした雨具にしなきゃだめかなと思ったがそのままで雨はあがってくれた。そして主稜線と門内か頼母木か小屋までわかる。やる気もでてくる。

舗装路からダートにかわり進んでいくと左の斜面からの土砂が道に崩れかかって路面は荒れてきたが降りて押すことなく通過できた。ブナだろうか1本大木が根こそぎ倒れ、とうせんぼしている所はさすがに降りて下をくぐらざるをえなかった。尾根取り付きに着きパンと牛乳を腹に入れブナ林へと踏み込んでいった。

はじめのブナ林では衛星をロストしがちだった
すぐに木の根をつかんでの急登がはじまる
しっとりしたブナ林、手を使う急登、どちらも長くは続かない。露出した根が濡れて滑り易くなっているのに気を使う。斜度緩んで左右の沢の音が聞こえる。そして急登セカンド。心拍数もレッドゾーン寸前、ようやく休憩ポイント姫子ノ峰。主稜線がくっきり。このままもってくれと願いながら汗をぬぐう。緩くくだってギンリョウソウ、タムシバ。またもや急登。はげしく下って尖り気味の岩陵のある短い区間を越える。

900m弱から見ると一ノ峰の方が偉そうにしている 6:12
胎内尾根をじっくり観察 7:20
水場分岐から雪で埋まったヒドを横断。右後ろとなっていたニツ峰がまた右横になる。みずみずしいブナを見上げる急登。忍耐の登り、視界ひらけ振り返ると新潟東港がよく見える。が、見上げる大石山の西峰はまだ高い。じわりじわりとその距離を詰める。

大石山分岐 8:30
緩く高度を下げ鉾立峰が高くなる。

..スミレ?
エチゴキジムシロ? イワカガミ
シラネアオイ ミツバオウレン
アゴク峰と白山一華  この尾根も惹かれるものがある
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白山一華の群落に至るまでの登路にはまだ雪の残る箇所もあった。やはり降雪量は突出していたのだろう。扇の地紙から白山一華を前景にしたニツ峰にも非常に会いたかったが、それはあまりにも無謀過ぎるので、まだ10時過ぎではあったが降りることにする。

大石山の西のピークで食べるコンビニ梅おにぎりがうまい。冷やす雪はまわりに売るほどあるというのに発泡酒を車に置き忘れてきた。やり場の無い憤りを目の前に広がる絶景で沈め、次の山へと想いはすでにひとり歩きをはじめたようだ。ブヨの集中攻撃にもなされるがまま。五十公野で仕入れた「ぬれおかき」は大量の汗で失われた塩分を補うのにベストな逸品だ。歯ごたえは今までに無いもので少し違和感を感じなくもないが、山へ持っていくしょっぱい物として定番になる。休んでいると谷間からむくむくとガスがわくのを見て腰をあげる。

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降りてしばらくすると下から声がする。6〜7人のパーティーとスライド。その中のひとりが去年大朝日に針生平から行った時に会った中条の人だった。しばし大朝日〜祝瓶や胎内尾根の話しをし、またどこかで会いましょうと別れる。

さらに進むと今度は4人とスライド。やはり目当ては白山一華。すごかったと言うとやる気が満ちてくるのがこちらにも伝わった。

この足ノ松尾根は飯豊主稜線最低鞍部近くに取り付く道で急登の中に程よく緩やかな部分もミックスされて、数ある尾根の中でもやさしい方に分類されると思う。姫子ノ峰で最後の大休止。残飯整理しながら、見上げれば上部は雲の中。最後の急降をよいしょよいしょと一歩一歩確実に降りる。

好きなブナ林
取り付きで自転車に跨がり快適ダウンヒルを楽しみながら車の所に戻った。

尾根取り付きと胎内川ダムの距離8.1km(片道) 歩いた距離往復12.1km 動いている(歩いている)時間4h30 とまっている時間3h30

華報寺でさっぱりして家路に着いた。出かけて大正解の山旅だった。これから毎年の恒例行事となりそうだ

6/12 記 13日加筆修正

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