5/29(日)胎内尾根で一ノ峰

3:18自宅発 4:18通行止め駐車地点着4:55発 自転車で移動 5:45胎内尾根分岐着 5:56吊り橋 6:38見晴し台(583m) 6:50頼母木越え(550m) 7:18五葉ノ峰(770m) 7:53池ノ平峰(1024.8m) 8:07雨量観測小屋 8:56〜郷倉峰(1262m)〜9:19発 10:04滝沢峰(1361.4m) 11:30〜11:50一ノ峰(1548m) 12:55滝沢峰 1:38郷倉峰 2:46雨量観測小屋 2:57池ノ平峰 3:24五葉ノ峰 3:50頼母木越え 3:59見晴し台 4:33胎内尾根分岐.自転車に乗る 5:00駐車地点着 6:15自宅着

宮久口胎内尾根金太郎道

宮久=最奥の集落、金太郎=開拓功労者馬場金太郎博士を記念。この馬場金太郎博士は元黒川病院長で第19回新潟国体と、第23回全国植樹祭には、天皇陛下に昆虫学のご進講を申し上げた光栄の昆虫の権威者である。胎内平にある「胎内.昆虫の家」は一度足を運んでおくべきと思う。

この胎内尾根道が'60、足ノ松尾根が'65の開通。胎内尾根が長くてきついので、容易なコースをねらったのと、ダム資材道路が延長されたこともあって、今では足ノ松尾根にばかり人が入るようになってしまった。手っ取り早く飯豊の稜線に上がるのならばやはり足ノ松尾根に軍配があがるのも無理は無い。しかし稜線に上がるまでのドラマを楽しむなら胎内尾根ではなかろうか。入る人は少なくなったと言っても歩いている人はいるわけで、特に中条のある方は趣味で道苅りをしながら歩いているそうだ。頭の下がる思いだ。


気合いの入り過ぎからか、山に行く前の晩は寝つけないことが最近続いていたが、今回は9時過ぎには意識が無かったようだ。翌朝、起きたばかりなのに空腹感をおぼえる。お茶漬けで腹の虫をなだめ、ごはんと漬け物の弁当を持って家を出る。

奥胎内への道路は風倉トンネル手前の橋の手前で通行止めとなっていた。

支度を済ませ自転車でヒュッテへとこぎだす。なだらかな登り坂がだらだら続く。ほぼ1時間で真新しいヒュッテ。施錠された鎖の脇を通り少し行くと右に下る道がある。そこに自転車を置いて歩きはじめる。吊り橋のたもとから川に降りて水をくむ。

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吊り橋を恐る恐る渡る。そしていきなりロープの下げられた急登。それもすぐの終わり、松葉の積もった道を登っていく。585pは見晴台と看板がさげてあった。奥胎内橋からのトンネルの真上が頼母木越えのようだ。松葉を踏んでの緩登が続き、約770ぐらいが五葉ノ峰。両側の見晴しが開けてくる。鉾立峰から続くアゴク峰が五頭山のようにぎざぎざに見える。斜度がじんわり出てくる。この辺まではごく普通の登山道。登路に草やネマガリダケが被り気味になるがまだ膝下だ。池平峰を過ぎると水平移動と感じる雪堤歩き。かまぼこ形のほったて小屋は雨量観測の施設だろうか。

8:20 郷倉山の登りでヤンゲン峰辺りでしょうか?
郷倉山(1262)で大休止。

左から滝沢峰、一の峰、北股岳。郷倉山より 9:15
石楠花と残雪たっぷりの二王子東面 9:17
郷倉山からは下げられたロープをありがたく使う。そしてカモシカ岩は雪との境目をなんとか進んだ。滝沢峰は眺めもたいしたことないのでそのまま通過。

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目の前に聳える一ノ峰。登れんのかなぁと思いつつその距離を詰めていく。雪の付いた斜面は急に見えたので頂陵づたいに進もうとする。しかし背丈を超えるジンダケ(チシマザサ)の海。高度を確認するとまだ高差100m以上ある。とてもじゃないがこの海は泳ぎきれそうも無い。引き返した所にポイントを打った。なんとか雪のあるところまでもどり、雪と薮の境目をチシマザサをつかみながら登る。

二王子〜門内の核心部。ヤンゲン峰、赤津山、藤十郎山。一ノ峰より
一ノ峰からのニツ峰と北股岳。右遠景は大日岳。
展望を楽しんで恐怖の下りへと歩きだす。登った時と同じ様にネマガリダケにつかまりながら一歩づつ高度を下げる。

一ノ峰直下にてキクザキイチゲ
滝沢峰から南西に延びる尾根に行きそうになるが、特徴のある郷倉山とその手前のカモシカ岩が見えて、あ、あっちだ、と間違いに気づく。

郷倉山から振り返るカモシカ岩、滝沢峰、一ノ峰
郷倉山は足を止めさせる展望がある。弁当の残りを食べたり、日焼け止めを塗り直したり、ハッカ油をたたいたりする。水平移動のような雪堤を歩き、池平峰からは緩い下りの中に時折がくんと高度を下げる。足ノ松尾根取り付きへ続く広い舗装道路が見下ろせるが高差はなかなか詰まらない。アップダウンはあるもののボディブローのように堪える登り返しは感じられなかった。五葉ノ峰、頼母木越え、見晴台と通過し、朝は恐かった橋もそれほど恐怖感なく渡る。自転車に跨がり、ほとんど漕ぐことなく車の所に戻った。

5/31 記