5/8(日) 足沢山

5/3に足沢山へ行こうと出かけたが、ずっと手前の尾根に取り付いてしまった。GPSのログを落とすまでわからなかった。このままでは気持ち悪いので、再び足沢山へ向かった。

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2:30頃家を出る。星は見えない。曇っているのだろう。村松のコンビニでスープスパを食べ、道の駅かと思うほどこぎれいになった鏡ヶ池のレストハウスでトイレ休憩。末沢のR252冬期閉鎖ゲート前の空き地に駐車。大宮ナンバーのシトロエンが1台。川霧が立ちこめている。パッキングをし、自転車を出して、5:30走り出す。スノーシェッドや橋をいくつ越えたか数えながら進むが、地図に載っていないものもあったりして戸惑う。道路の曲がり具合と川の曲がり具合でなんとか目指すポイントを見つける6:02。末沢川の支流、足沢沿いに実線で記載されている道を歩き、末沢川はコンクリートの橋で難なく渡る。JR只見線の線路を横切るとブナの林立する斜面。アイゼンを着け6:18ゆっくり登って行く。10分ほど行って尾根に乗る。当然雪は無いのでアイゼンは外す。踏み跡、鉈目はあるが枝を手で押し広げながら進む。イワウチワが咲いている。結構な斜度があり、つかんだ枝を頼りに体を持ち上げる。7:00左から尾根が合わさって雪に乗る。日焼け止めを塗って、パンを食べ小休止。なだらかに雪の上を歩き、762p手前で斜度が出て夏道となる。そこは大きな松がよい目印になっていた。

何箇所か両側が切れ落ち、さらに手がかりとなる木も生えていない所がありぶざまなかっこうでおっかなびっくり通過する。かもしかの死骸が道のすぐ脇に。頭蓋骨にも角がちゃんとあった。枝をつかんで体をひょいと持ち上げるとそこにはアズマシャクナゲが微笑んでいた。

1000mを越えたあたりから足沢山々頂と思われる所に張ってあるテントが見えてくる。左前方には太郎助山が重量感のある山体を見せている。雪の上を進むがじわじわと急登になり、へっほっはとゆっくり、地道に足を出して行く。9:00足沢山。

太郎助
周りは中腹にガスが停滞していて、それが上がったり下がったりしていた。双眼鏡で太郎助の山頂に目をやれば4人が確認できた。テントの主たちだろう。毛猛へむかったのだろうか。おーい!と叫び手を振ったがノーリアクションだった。コンビニおにぎりを食べ山座同定をしながらぽけ〜っとする。

越後三山はまだ雪たっぷり
帰りが不安なので9:37降りはじめる。雪から夏道となり930m付近で右に折れなければならないところをまっすぐ行ってしまいGPSを見て間違いに気づき登り返す。しかしこの間違って下ってしまった方の道が両側の木も邪魔にならず良く踏まれている感じがした。

久しぶりに見るアズマシャクナゲ
11:04分岐点に戻る。赤テープもつけてあった。何を考えてここを通りすぎたのか自分でも理解に苦しむ。

判りづらいけど恐かったところ
オオカメノキ
762p直下でアイゼンを着け、0:55雪から土の道へ、1:40尾根(土)から登りはじめのブナ林に降りるところが判らず行き詰まる。線路も見えるのだが、尾根づたいに行き過ぎてしまった。右にブナ林へつながる雪面があるのでそこへ降りてアイゼンを着け右へとトラバース。慎重に歩いたつもりが2、3歩目でつるっとすべり、あっというまに雪崩防止の柵の根もとが一段低くなっている所に吸い込まれた。心臓はばくばく。しばし放心状態。我に帰ってそこから抜け出し、体と装備の点検。幸いにしてどちらも問題無かった。半分、心ここにあらずの状態でブナ林を下り、1:49線路を越す。

1:55橋の上から上流を眺める
国道に戻り自転車を押しながら道の両側にふっとつある「ふきのとう」を採りながら2:25車の所に着く。

キクザキイチゲ
アイゼン、ピッケルワークを習得していないと行ってはならなかったのかもしれない。地図も登りではよく見たが下りで見る回数が少なかった。自分には太郎助はまだまだ遠い。

5/12 記