5/4 馬の髪山

この山を知ったのは、おそらくまだ20世紀だったと思われる。「新潟の低山藪山」を読んでいつか行ってみたい山として温めていた。しかし家から近いこともあり、いつか行ってみたいから知らぬ間にいつでも行ける山に甘んじていた。

きのうはいつもの山行きスタイルと違い、普段使わない筋肉を多少使ったにせよ短時間で終っていたので、きょうの青空を見て、ひょいと出かけられて、展望も期待できて、なおかつ家から遠くない。そんな条件を満たしてくれるのはと考え、この山が浮かんだ。

以前、この山に行こうとして登り口を見つけられず沢の堰堤まで行った時には時間も遅くなったことがあった。その時ちょうど下りてきた人がいて話しを訊くと「1時間10分で登った。」と言っていた。家を出て2時間半後くらいには山頂に立てるとの検討をつけ、弁当を詰めて四方八方の山々を眺めながらブレックファーストとしゃれこもうと企てた。

朝日を浴びて流れる大河
6:42家を発ち、五十島トンネルを抜け左折、県道14号を北上、上綱木で右折、少し進んで新谷に通じる林道へ左折、高度を上げ右側に4〜5台ほどおけるスペースのある所に駐車。7:45準備して歩きはじめる。ふきのとうがぽつぽつ出ているのを見ながら歩き、すぐに堰堤にぶつかる。階段状になった所を行き堰堤を越し沢に沿った道となる。右岸からはじまり何回沢を渡り返したか忘れるくらいあっちへこっちへと沢を詰めて行く。雪解け時期ではあるがダブルストックであれば靴を濡らさずに渡れる水量だ。道を見失うと対岸に踏み跡が見られる。つる性植物などが登路に進出していて少し往生する場面もあり、まだ沢から離れないのかと思う頃 8:21山頂まで○時間(字が消えている)のプレートがあり、そこからは一本登りの尾根歩きになった。(標高約400m付近)

沢の現頭部は雪渓で埋まり石転びの様相
かなり急登ではあるが左側にのぞまれる急角度の沢の源頭部が雪渓で埋まっている様は飯豊の石転び沢を彷佛させた。写真を撮るのに一回、小用をたすのに一回止まっただけでゆっくりではあるが登り続けることができた。周りの木々も低くなって斜度が緩むと雪原に出た。南の粟、川内山塊の山が見えだしたがまだ高みへの道は続いている。わずかに下って登り返すと朽ちかけはじめた標柱と三角点のある山頂に着いた9:00。

山頂より南、遠く笠倉&御神楽、川内山塊、一本岳&粟
そこは想像をはるかに超えた眺望が待っていた。花曇りになりやすいこの時期でこれだけの遠望が効く日にこの山にこれたことに感謝し、弁当をひろげた。

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ままでも食おがな こんげながん食でます
9:38昼寝でもしていきたいが下ることにする。10:06沢沿いに降り立ち、10:32堰堤。ふきのとうを採りながら10:38駐車地点にもどった。いっぺんにこの山が好きになった。

裏五頭に向かってくだる。タムシバが白く映える。
尾根上にはこんな杉も
5/5 記