5/3 末沢第一ダムの西1.7kmの630mピーク

毛猛、猛々しい薮を身にまとった鋭い山容の峰々。核心部の毛猛山、桧岳へいけるはずもないが、遠くからでいいからそれらの山を眺められないだろうかと思うようになってきた。R252から比較的近い足沢山に立てば、毛猛山は無理としても、桧岳、太郎助、百字が岳といったところは見れそうに思えた。2日は休みだったが天気予報がいまひとつだったのと前日の銀太郎山の疲れもひきずっていたので、山は休んで魚沼市大白川へ情報収集に向かった。下田、現三条市を過ぎ、栃尾に入ると中越地震の爪痕が押し流された道路の迂回路を通ることで記憶からフェイドアウトしかけていたものが再びたぐりよせられた。栃尾から石峠トンネルを抜けると景観は一変した。雪の量が桁違いだ。R252のT字路にぶつかり左折、電光掲示板がいまだ冬期閉鎖を表示していた。鏡が池の湖面の雪が溶けはじめ、辺りは新緑と桜と雪が織り成す美しい一角になっていた。

ひさしぶりにあがりこむ大雲沢ヒュッテにて浅井さんからいろいろと教ていただく。この日はそのまま帰宅。


朝陽を受け神々しい
5/3 晴れて朝は放射冷却で冷え込む。4:18家を発ち、5:27とちお道の駅通過。JR大白川駅にて腸からの訴えかけに応じ用を足し、末沢のゲートに駐車して6:55自転車に跨がってスタート。

そうとう迷いました
末沢川をどこで渡るかにきを取られ、きのうの情報は頭の中からとんでしまっていた。1kmも行くと国道と線路が接近し線路が対岸に渡っている。そこへ向かい鉄橋で恐る恐る渡ってブナ林の尾根の末端に着く。冷えてガチガチなのでアイゼンを着けゆっくり上がって行った。斜度が緩むととても気持ちのいい残雪とブナの尾根歩きが続いた。風の通り道の稜線には雪は無くアイゼンを外す、10cm角の頭が赤く塗られた町村界線などに見られるようなものが点々と埋められたいた。ネマガリダケを刈ったバキバキする道でイワウチワも咲いていた。短い区間ではあるが灌木を押し広げ前進するようなところもあった。そこを抜け、再び雪の上を歩いて高度を上げた。高みへ向かって行くと今度はさっきよりも強烈な薮の道となる。越後の山旅に書いてある薮の歩きかたを思い出し、曰く「先ず眼を突っ込む、行き易い方向をを判断する。そこを押し開く、上半身が入る。膝を先にした脚が入る。ただそれだけのくり返しだ。」とは言うものの、離した木がムチのごとくピシィっとはねかえって痛!とにかく頂陵をそれぬように注意して進む。時間にして10分ほど薮との戯れの後、雪の残る台地に出て大きく息をつく。

守門
今思えば中央にどーんと見えていたのが足沢山なのか?桧岳は特徴的な接空線で間違い様が無い。鞍部の向こうには越後駒らしき頂も臨まれた。この展望で十分満足し下ることにする。

帰りは彷徨いながらなんとかふりだしにもどることができた。

帰りに振り返る取り付いた尾根
大雲沢ヒュッテでお茶をいただき、家で詰めてきた弁当を食べていると、三条からの4人連れのお客が来て、山菜天ぷらとそばを注文していた。ここの山菜天ぷらとそばは一度食べたらおのずとリピーターにならざるをえない。帰り際、その人たちから三条おすすめラーメン情報を入手し帰路に着いた。

5/4 記