1/23(日) 荒沢峰〜烏帽子山

五泉から村松に向かって農道を南下していると、白山から東に高度を下げる稜線を目で追うと目立つ鋭峰がある。昨年白山に登るさい慈光寺を目指す車窓から見えたこの山が気になった。はじめは宝蔵山かと思ったが、烏帽子山といういかにもの山名であることがわかった。荒沢峰まで行ってみて、調子が良ければこの鋭峰に立てればいいな、という気で出かけた。

下戸倉付近から登頂意欲そそるスカイライン 7:40
近道しようと考えたが結果的に遠回りになってしまった。能代(のうだい)川を渡る橋を越えUターン。幅員の広い所に駐車する。となりのワンボックスの周りにわかんの跡が見られる。トレースあるかもと勝手に良い方へ想像する。Wストック、わかん、そして新兵器のスノーシュー、これらを携えて8:08歩きはじめる。能代川に沿う林道に入る。除雪はされていない。が、雪は少ない10cm弱、登山靴のままでなんら問題は無い。

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どこから入ろうかうかがいながら林道を進む。わかんのトレースに誘われるように杉林へ入る8:30。ここでスノーシュー装着。やはり斜度があると直登は難しい。しかし、すぐ緩やかになってクランポンを効かせ高度を稼ぐ。小枝がうるさい登路だ。出だしは寒かったので、かなり重ね着したのだが、早くも汗が分泌しはじめ、たまらず何枚か脱ぐ。

9:21 送電線の下。右隣の尾根には鉄塔があるがここにはない。振り返れば里の眺めも広がってきていた。少し高度を下げる。南側の斜面には若い杉の林が広がる。430m付近で右から尾根が合わさる。ログが切れたり飛んだりしている所は、姫小松?があり上空が開けていなかったから衛星が拾えなかったからだろうか。わずかな区間だけどスキーで滑ったら気持ち良さそうな斜面があった。550〜610mは忍耐の登りだった。トラバースしながら休み休み進む。荒沢峰の肩に出ると烏帽子山らしき頂を確認できた。

10:35 荒沢峰(688.2m) 噂に違わず眺めはすばらしい。角田、弥彦の向こうに白い大佐渡の山並みが浮かぶ。

菅名山塊と五頭山塊かなぁ?10:37
荒沢峰からのパノラマ 10:41
わかんのトレースもここまでかと思われたがありがたいことに烏帽子山方面へと続いていた。時間もまだ早い。ここで帰る理由が見当たらない。なんのためらいもなく、足は烏帽子山へと向かう。目指すピークを正面に緩やかに下って気分が良い。稜線漫歩とはこういうことを言うのだろう。鞍部でこれから待ち受ける急登に備え、持ってきた弁当半分食べ充電完了。700m付近の頂上直下まで近づく。高差100mが立ちふさがる。ここもジグザグに休み休みあえぎながら上がって行く。すると「ほら、もうちょっと!」上から声がする。「ふぁ〜(語尾下がる)」とやっとやっとの返事しかできない。どうにかこうにか

11:47 烏帽子山(820m) 「足跡あったから楽できたでしょ。」「とっても助かりました。」先行者はソロかと思っていたが2人連れだった。「この先は行ってないよ。」「いやぁここで十分です。」彼らとスライドし、残りの弁当を食べながらひとりの山頂を満喫。白山の小屋はもちろん、歩いている人の姿もわかる。

この角度からの粟は新鮮 11:52
烏帽子山より荒沢峰 11:57
0:17下山開始。頂上からのくだりは何回も尻餅を突く。シリセードを試みるが滑らない。しかたなく歩く。また尻餅を突く。このスノーシューは浮力をアップさせる為、テールを継ぎ足せるのだが、下りでは邪魔になるので継ぎ足し部分を外す。少しは下りやすくなった。0:58荒沢峰。1:45送電線下。2:13林道にとびだす。

林道で出会ったわんこ 狩猟犬を目指すが まだまだやんちゃ坊主
林道を歩いていると、上の犬といっしょに鉄砲かついだ3人連れと会う。「うさぎ?」とたずねると「いやさ、とりぶぢ。」と返ってきた。2:33駐車地点に戻る。

空がうそくさい色レタッチの失敗
トレースがあったからこそ行けた。無ければ荒沢峰まで届いていたかあやしいものだ。烏帽子山と白山を繋げてみたい。と身の程知らずに考えはじめてしまっている。

1/24 記