小さい沢を対岸に渉り堰堤の高さまで歩いて向きを変えてトラバースしながら高度を上げる。この辺はまだ雪が少ない。しかしすべりやすいので確実に足を置いていく。尾根に乗ってからはおおむね緩登が続く、きのうのものらしきトレースがある。
体がぽかぽかしてくる。化繊のTシャツ、薄手のフリース、風よけのジャンバー、さらに雨具の上を着て歩いていたが、ジャンバーを脱ぐ。
雨の心配はないようだが、木についた雪が融けしずくがぽたぽた落ちてくる。少しくだると宝珠山が近くに見えてきた。斜度もきつくなりこのコースの終盤だと知る。雪は足首ぐらいまで、ストックとステップでゆっくりとした3拍子であがって行く。まだか?あそこか?いやちがった、もう少しだ。なんとか稜線に着く。ちょうど1時間かかった。右の宝珠山へは一度くだってから距離は短いものの急登ひといきが待っている。気分的にそこまでの元気はあいにく持ち合わせていなかった。左に折れ八咫柄山まで歩く。石間からの道と主稜線のT字路から草水側にはトレースは無かった。反対の城山方面にはトレースがあった。
帰りはコースアウトしない程度に降りていった。車のところへもどったのが3:42だった。体がなまらないように、短時間ではあるが歩けて良かった。