明治11年〜大正6年、山都村と豊実(現.鹿瀬町)村が飯豊山神社境内を含む頂上部の境界を争い、結果豊実村の敗訴で今現在のへその緒のような境界線となったようだ。
http://www.town.yamato.fukushima.jp/Msugata/yamato_history/heso.html
山都町のホームページより↑参考資料
5〜6年前の初夏新潟福島県境の鏡山で残雪の大日岳から御西、本山を眺めた時、いつかはあそこに立ってみたいと思った。
そして今年、2/22兎ヶ倉、大日岳への憧れは更にパワーアップ。さらに6/19姥御前で見る残雪のこの山、牛ガ首からもりあがるスカイラインは強い吸引力を感じた。
5:52家を出る。津川のコンビニで買い出し。6:48実川島。7:10実川の先のゲート手前広場に駐車。自転車をおろし支度をし8:00スタート。それにしてもザックが重い。ふだんの日帰り装備が超軽量なだけにこたえる。このダートは釣りと発電所関係の人が通るぐらいのものでおおむねフラットではある。軽めのギアであがっていき、8:45ヘッドランプを装着しトンネルに突入。長さ800mほど。めちゃくちゃ不安である。10分ちょっと、恐怖心をまぎらわせるために、うたをうたいながら(エコーが効いてよかった)進み、明かりが見えてきた時は生還した気さえした。トンネルを抜ければ、湯の島小屋はすぐだろうと思っていたがもうしばらく林道は続いていた。結局小屋を見逃したまま林道は終わり、自転車をロックして「飯豊連峰実川口登山道入口」の看板に従い、9:15しっとりとした林の中へと踏み入った。
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9:24尾根に取り付く前、心地よい空間で小休止 |
頭の上は明るい曇り空だが、数百メートル上はガスに隠されて展望は期待しないほうがいいなと思いながら進む。ブナと姫小松の尾根は急登というほどではないが、とたんに汗が吹き出す。赤土のすべりやすい急登をやりすごし、ちょうど11:00かわいい石仏と月心清水の看板。ザックをデポし、汲みにいく。地図をひろげ次は1550m付近までがんばれるかなと検討しつつ30分弱休む。
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11:27 |
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11:28 上のアシ沢上部 |
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1:55 青空と主稜線、期待していなかっただけに感動 |
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2:00 櫛ガ峰〜牛首山にかけての稜線の西斜面はいい色に |
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2:13 ハイマツと白い岩峰が青空に映える |
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2:44見上げる北峰 |
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2:47 |
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3:36 登路を振り返る。 |
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4:31 文平の池と主稜線 |
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4:33 びゅーりほでわんだほー |
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4:52 陽が沈むまであとわずか |
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4:54 雲海+夕照+チングルマの紅葉 |
実川の最初のゲートから9時間、長くつらかったが景色に後押しされようやく辿り着くことができた。ふぅ〜ふぅ〜いいながら靴ひもを解き2階へよじ登る。先客は静岡のMさん。訊けば自分とちょうど10才若い。遠路はるばる、しかもソロで飯豊を訪ねてきたというのが先ずうれしく思えた。Mさんから南アルプスの話しをうかがい、いずれはその地へ赴こうとの思いを強くした。そちらとこちらでは、植生の違い(例えばハイマツが1500m前後からある)に驚くらしい。
ダイグラを登って来た豊栄山岳会の3名と、さきほどスライドした1人(新津の方)ももどり、今夜は計6名の御西小屋である。
さて、夕げの支度をとがさごそしていて、はたと気づいた。箸忘れた〜。下に行き豊栄山岳会のTさんに「箸の余分なんて持ってないですよね〜」「あります!」助かった〜。ちなみにおっちょこちょいをこちらでは「とんとぎ」と呼ぶ。
7時前ぐらいに外へ出てみると、新潟市の夜景がとても近くに輝いて見え、ひとりで興奮する。
熟睡とはいかなかった。しかしシュラフにくるまっているのは心地よかった。夜中、風がうなりをあげていた。きょう1日その風が吹き続けていたなら、絶対に往路では帰ることができない、1日遅れて帰宅し、家の者にこっぴどく叱責され登山禁止令が発動され..そこまでイマジネーションをふくらませるほどの風だった。
Mさんは5時に大日をピストンしにでかける。あいにくガスガスの朝ではあった。1階へいってTさんたちに、五剣谷や烏帽子(蒜場と大日岳の間の)の話しをさんまの煮付けをごちそうになりながら聞く。
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6:43 みなさんありがとうございました |
7:55御西小屋を発つ。ガスの中ゆっくり進み9:08大日岳。
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9:25 2050m前後の岩峰 | 越えて振り返る |
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10:42 |
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1:48 |
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2:26アシ沢の橋 頑丈そうだ |
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2:34車道に出る |
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2:41あとはこれにまたがり駐車地点までdownhill |
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3:23実川渓谷、紅葉の頃にはさらに美しくなる |
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3:30駐車地点着 |
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30分足止め、日曜祭日は解放と明記しておきながら工事するとはどういうこと |