9/11〜12 五味沢〜大朝日岳

飯豊もいいけど朝日もいいですよ。気になってはいたが遠くの山と決めつけて、足が向かないでいた。飯豊朝日と兄弟姉妹のようにいわれているが、山のなりたちは花崗岩の隆起によるものという点では同じ。この2つの山塊は日本海へとそそぐ荒川によって分断されている。その荒川の源流部から連峰最高峰の大朝日岳へ通じるルートを歩いてきた。


9/11(土)

3:29家を出る。五十公野のコンビニにより、4:55小国町.小坂でR113とわかれる。

5:15小国町での朝焼け
5:32大石橋たもとの駐車場。6:35支度して歩きはじめる。1泊装備のザックは重い。6:55祝瓶への道を右に分ける。

7:05 2本目の橋
左右の手と足の置き場を確認しながら一歩一歩着実に対岸へと進んでいく。この橋は足場がアルミの板なのでまだいい。しかし十分こわかった。

角楢橋、1番こわかった ちょろい、ちょろい 余裕
7:37 1番おそろしいと聞く角楢橋。ワイヤーの上は丸太というか枝だ。心拍数があがる。どうにかこうにか渡りきる。渓流シューズをはいた人たちが対岸にいて、ひょいひょいひょいと駆け抜けて渡っていくのを目を点にして見ていた。7:50角楢小屋。ここをベースにして遊んでいる人たちと少し話す。

数ヶ所、ブナの大木が倒れて道をふさいでいた。おそらく台風によるものだろう。長い年月をかけてブナは土へと還っていく。ブナの林を通って尾根に取り付くというシチュエーションが好きだ。8:40最後の大玉沢の橋は角楢橋と同様枝の橋だったが、上部が平らになっていたのと、慣れてきたのかそれほどこわくなくなってきた。

スタート地点の大石橋480m、今いる大玉沢出会が560mと2時間以上歩いたが標高はほとんどあがっていない。

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10:12蛇引の清水の看板。1240m付近で斜度が緩むまでがかなりきつく感じられた。こういう時、高度計は現在地を知ることができ、精神的に支えになってくれていると思う。10:30祝瓶の見える場所で、バランスパワーやこんにゃく畑グレープフルーツ味などを食べ30分ほど休む。

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11:42祝瓶から大玉山経由の道とのT字路。

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12:25平岩の清水標柱。

12:45〜1:35この景色を見ながら家で詰めてきた弁当を食べる
1:45平岩山。

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東側からガスがわいてくる。大朝日の下、おそらく1740m付近の斜度が緩む辺りがだましピークとなるだろうと、実景を眺めて想像できた。地図だけではわからないと思う。実際歩いていて、あそこまであがっても本当の大朝日岳の三角点はさらに上なんだぞと、心の準備をしていたのと、そうでないのとでは精神的ダメージが違う。

頂上にいる人たちが見守る中、ザレたすべりやすい砂礫地を足場を確認しながら登っていき、2:53大朝日岳1870.3m、費やした時間は8時間18分。

そのまま小屋へくだり、小屋の利用料金\1500を支払い、きゃんたま水へ水をくみに行く。小屋のつっかけを履いてきたことが後悔される道だった。水は細く頼りなかったが、冷たくてうまい水だった。

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小屋へと戻り食事の準備をはじめようとして途方に暮れることとなる。ガスのカートリッジ(ボンベ)を忘れてきたのだ。管理人も客も居なかったらどうなっていたことか。となりのとなりにいた新潟市のかたにストーブを借りて、事なきをえた。

花も終わり紅葉にはちょっと早いこの時期、おそらくすいているだろうと思っていたが30人ほどは入った。今まで行った山の自慢話をする人や、酔っぱらって小屋の空気をいや〜な雰囲気にする人もなく、山はいいですね〜といったなごやかなムードにつつまれながら一夜をすごす。(よく眠れた)


9/12(日)

5:12御来光を待つ人々↓

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朝日をあびて..@大朝日小屋↓

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5:31遠景やや右は月山↓

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5:56@大朝日岳山頂↓

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いきものの背骨のような稜線↓

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6:00大朝日岳を発つ

7:15右、北大玉山を指す標柱

7:34〜7:55平岩の清水へ寄ってみたものの、しずくがぽたりぽたりで、水の補給はできなかった。(枯れてはいない)

8:27登路を振り返る↓

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8:47大玉山経由祝瓶山への道とのT字路

9:47蛇引の清水。新潟市のご夫婦と少し話す

10:00〜10:30 879m付近にて大休止

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10:51大玉沢の吊り橋

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11:30角楢小屋

12:00白布橋

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12:23大石橋

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広大な朝日連峰のほんの少し歩いたにすぎないのだけど、飯豊とよく似ているというのはわかる気がした。どちらが良いと訊かれても、どっちも良いのだ。優劣なんてつけることは無意味なのだ。

9/20 記