3/20 黒姫

1年前、この山の存在を知り行かれた方々のレポートを読んだり、アプローチできる期間の短さなどが、ぜひ体感してみたいと思っていた。

おおまかにルートを説明すると、はじめは下黒姫沢右岸の林道をたどり、雪で埋まった沢を元頭部まで詰め、上黒姫沢との間にある尾根をゆるやかなところをつなぐ感じで北西に行き、1000mを越えたあたりで進路を北西にかえ、黒姫1367.8mと1328mピークを結ぶ稜線上の鞍部に取り付き、あとは西へと向かう。

3/19 前夜祭

3/19 PM7時頃ゆるやかに宴はスタートした。一番遅れてきたOさんのヘヤースタイルに関しておおむね「前のほうがよかったのに〜」的発言が女性陣からあびせられていた。メインデッシュは鱈と豚肉の寄せ鍋、さらにタコときゅうりの酢の物、いわな、山菜のあざみがさっぱりしてていくらでも食べられた。Mさん持参のなぞのDVD鑑賞会が笑いの渦をまきおこした。CG動画とテンション低いんだけど笑いのつぼをおさえたコメントのナレーションに場内大ウケ。11時頃部屋にいって寝るのかな〜と思いきやMさんがギターをもってきてじゃかじゃかならして寝かせてくれなかった。浅井さんは鼻声でその美声を披露できなかったのがとても悔やまれる。

いざ黒姫

当日朝、5時前に起きだし(昨夜あれだけ飲んで食べたのに腹がすいてきてしまって)外へでて空を見上げる。星がでていた。パンを食べながら新聞を読む。もたもたしてたらあっというまに時間になりOさんの車で移動する。

6:30大雲沢ヒュッテ発
6:50すぎ、歩き出し
ちょっと前に買ったプラブーツの試しに履いていくことにした。ワカンをザックに着けストックを持って出発。雪はしまっていてつぼ足でもまったくもぐらない。去年はこのスタート地点からいきなりラッセルを強いられたようだ。

7:33 雪も量的に多くしまった状態で恐怖感はなかった
7:49 朝日に照らされた雪面。会越国境の名峰、浅草岳もかっこいい
ここでサングラスを落とし、取りに行ってカメラケースを落としよけいな体力を消耗する
下黒沢をはなれ上黒姫沢との間にある尾根を目指すと、これまでは緩やかな登りで汗も出なかったのが登りらしい登りとなって、額には汗がにじんできた。下段と呼ばれるところにつく。

黒姫、守門を結ぶ稜線上の鞍部への取り付きでワカンはいらなかった。あそこまであがれば...へろへろになりながらわくわくしてくる。

これはどっち方向だっけか?
これも...
越後三山の駒、中の岳方面はそれらのスカイラインがうっすらわかるていど、北方向は飯豊がはっきり、角田弥彦のむこうに佐渡の山並。眺望に関しては最高の日に巡り会えた。

来るとき左に見えていた南北に走る尾根。雪ぴがでている。
1300mさすがに吹く風は冷たく、ヘアバンドと暑くて脱いだ手袋を着け直す
もうすぐだー
おぉーい、待ってくれー
ポピュラーな女性的な守門ではない、今見えるのは鋭い守門
去年同様、昼は中段と呼ばれる稜線からだいぶさがったところでということで、一同慎重に降りて行く。下りのトラバースでプラブーツだとステップがつけやすかった。前を行く女性陣は長靴なので少し苦労していたので先にまわってステップをつける。

浅井さんの大きな竹のかんじきは爪がなく、スキーのように滑降していた。腰をタイトなリズムでシェイクさせながら降りて行くその様子を目の当たりしたKさんはおおよろこび。

11:40お待ちかねの昼の憩いの時が来た。ザックからまっさきに取り出すのはやはりのどの渇きを癒してくれるアレ。思うことはみな同じ。1時間ほど休んだのち、腰をあげた。

青空の面積も広くなりつぼ足ではもぐるようになりワカンを着ける。

2:20駐車地点にもどる。

Image

いいでしょ↑

この山行きで自分の中の守門に対する評価が急騰したのはいうまでもない

3/21記