■キャラトーク・ムウ編 不思議な微笑を湛えた湖のような人。 その湖底に何があるのか一見わからないけれど、とにかくそれがどえらく深いらしいということだけはわかる。そういうイメージがいつもつきまとう人だなあと、個人的には思います。 で、湖面から中をのぞいて見たらその多面性によってますます深みは増すばかり。とらえどころがないっすね。いやむしろそこが素敵なんですが。聖衣の修復はできるわ、実は黄金聖闘士だったりするわ、可愛い顔して馬鹿力だわ(デスマスク談)、性格は一筋縄じゃいかないわ。冷静で知的でミステリアスで色んな意味で強くて、そのくせひたむきさも人間っぽさもいささかの弱みもちゃんとあって。もうほんと大好き。 ムウというキャラは、とりわけ『聖闘士星矢』の中においても色んな意味で設定が過剰な人だと思います。役職の多さもそうだけど、現役世代の聖闘士の中で一人だけ真実に気づいていたこととか、黄金聖闘士の中で一人だけ師匠が明らかになったこととか、さらにはその師匠が聖域の教皇だったりとか、かなり変則的なポジションにあるキャラだと思う。 ……その辺、えらい美味しいというかツボど真ん中と言うか。 いや、謎に満ちた傍観者という感が強かった十二宮編の神秘性に、ハーデス編で明らかになった過去と本性(笑)を加味して改めてこの人のそれまでの13年間を考えてみると、なんかもうえらい大変な人だなあと。だって7歳で師匠殺されて、しかもそのことを老師以外の誰にも知ってもらえないで、そのまま13年間「人とのかかわりを一切絶って」(偽教皇談)、あの山奥で暮らしたわけでしょう?うーん、ダメです。凄すぎて語れない。 しかもそれを踏まえて、「一番苦しんでいたのはサガだったのかもしれない」っていうこの人のセリフを考えてみると、ほんとどうしようもなく強くて大人で切ない人だなあと思う。この老成度、20歳とかじゃないよ絶対。 ともかく、管理人はもはやこの人の全てがツボです。コミックス19巻はバイブルです。前半部分なんか、セリフ・コマ割り暗唱できますたぶん。 しかも、小学生の頃は「ムウって眉毛が変な人だよね」とクラスメートに言われ続け苦渋を舐めた管理人ですが、最近ではもはや、「麻呂眉?それがどうした!むしろ麻呂眉じゃなきゃダメだろう」という境地にすら至っています。(笑) あっそれからあの聖衣。トレードマークの角ももちろん大好きなんですが、牡羊座のシンボルが紋様のようにして胸のところに組み込まれているところとか、理屈抜きでツボです。さらに言えば黄金の中で一人だけハイヒールな所とかも! ちなみに、初めて見たのはアニメだったんですが、第一印象は物腰柔らかで優しそうな人だなあ、でした。今思えばそれはムウの全てじゃないよ!って感じですが(笑)。どうも当時丁寧語をしゃべる知的なキャラに弱かった節があり、結構見るなり即刻はまっていた記憶があります。ああそれから何といっても塩沢氏の声が…(涙) まあ真の開眼をば致しましたのは、その後原作でハーデス編を読んでからだったのですがね!(←もういい) いやしかし思えば十ウン年前にこの人にはまってしまったところから、すべては始まったのだなあ。管理人、このキャラがいなければここまで『聖闘士星矢』にはまることもなかっただろうし、今頃このようなHPを立ち上げていることも無かったでしょう。 ムウ様……恐ろしい人!(←ガ○スの仮面調でお読み下さい) |